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3月29日(火)・・・大気中の放射線量、さらに低下 福島や関東地方

福島第一原発事故の影響で上がった大気中の放射線量は28日も、福島県内や関東地方の多くの地域でさらに低下した。爆発があった時期と比べ原発からの放射性物質の放出が少なくなっていることや、原発から放出された放射性ヨウ素が半減期を迎えつつあることが影響しているようだ。

 大気中の放射線量は午後2時現在で、福島市は毎時3.12(前日午後6時は3.54)マイクロシーベルト、茨城県北茨城市で毎時0.791(前日午後2時は0.893)マイクロシーベルト、東京都新宿区では0.111(同0.116)マイクロシーベルト、前橋市では0.061(同0.066)マイクロシーベルトと低下した。10都県で平常値を上回ったが、大半の地域で低下した。

 一方で、原発から北西約30キロ地点の福島県浪江町などの山間部では依然、他地域より高い放射線量を示している。

 文部科学省によると、浪江町で最高値が出たのは、800メートル級の山々に囲まれた谷あいの同町赤宇木などの国道399号沿い。17日午後2時に毎時170マイクロシーベルトの最高値を記録した後、徐々に下がり28日午前10時50分ごろには45マイクロシーベルトとなった。ただ、近くにある集落辺りでは28日午前8時45分ごろで22.7マイクロシーベルトとなるなど観測地点によって値に差がある。

 飯舘村では、県が村役場で1時間ごとに測定。15日午後6時20分に44.7マイクロシーベルトを記録、28日午後2時には、9.09マイクロシーベルトに下がった。

 一部地域で高い放射線量が続いていることについて、原子力安全委員会は、原発の爆発で放出された放射性物質を含む雲が、観測地点の上空で雨になって落ちたためとみている。ヨウ素などの放射性物質が降り積もり、土壌から放射線を出している可能性があるという。地形も影響しているようだ。
同委員会は「プラントの状況が落ち着けば、減り続けるだろう。ただ、原発から放射性物質は出続けていると思われるので、また雨などが降れば、線量が上がる可能性もある」と指摘している。
by nsmrsts024 | 2011-03-29 01:31 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


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