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4月4日(月)・・・支援の思い、高校生がリレー 大阪で100キロマラソン

東日本大震災で壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市の県立高田高校を支援しようと、大阪の高校生らが4日朝から、たすきをつないで計100キロを走る「チャリティーマラソン」に挑んでいる。会場で募金を呼びかけ、「1人じゃない。希望を持って」とのメッセージを送っている。

 午前8時半、大阪市平野区の府立東住吉高校。1周250メートルのトラックを生徒約200人が走り始めた。先頭の生徒の胸には喪章をつけた緑色のたすき。教員もその輪に加わった。

 最初にたすきをかけた3年生のラグビー部主将の三谷晃大(あきひろ)さん(17)は、「元気を出してほしいという、僕たちの思いが、被災地へ届いてくれたら」。みんなで3周走ったあと、入れ替わりながらたすきを400周先のゴールまでつなぐ。

 ボランティア部部長の3年生、城戸(きど)彩さん(17)らがイベントを企画した。

 きっかけは、一つの新聞記事だった。

 「先生授業待ってるよ/生徒を捜して海辺へ」。高田高校水泳部の女性顧問(29)が練習中の部員たちを助けに行き、津波で生徒とともに行方不明になったことを伝えた3月18日の朝日新聞の記事。城戸さんは「自分と同じ年の子が……」と胸が詰まった。

 27日には父親を亡くした同高の陸上競技部員らが箱根駅伝出場を目指し再び走り始めたことを伝える記事も載った。城戸さんと生徒会長の福永梓(あずさ)さん(17)らはこれまでも海外支援のチャリティーマラソンを計画したことがあり、募金を高田高校に贈ることにした。

 福永さんは「ごま粒ほどの小さな支援かもしれないけど、何もやらないより意味があるはずと思いました」と話す。

 19日からまず、学校近くの近鉄針中野駅前で募金を始めた。わずかなお小遣いを入れる子ども。被災地から避難してきたという男性は「あんまり入れられなくてごめんな」と200円を入れてくれた。2週間余りで130万円に達した。

 高田高校は地震の被害で連絡がつかなかったが、近く学校関係者と話ができそうだ。城戸さんらは「みんなが支援の『たすき』をつないでいることを知ってもらい、少しでも明るい気持ちになってくれたらうれしいです」。(石原孝)
by nsmrsts024 | 2011-04-04 14:09 | 朝日新聞・綜合、政治

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