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4月5日(火)・・・魚も出荷停止へ 茨城沖のコウナゴ、高濃度ヨウ素検出で

福島第一原発から約70キロ南にある茨城県北茨城市沖で取ったイカナゴ(コウナゴ)から高濃度の放射性ヨウ素が検出されたことを受け、政府は5日、原子力災害特別措置法に基づき、茨城県沖で取れたイカナゴの出荷停止を近く同県に指示する方向で検討に入った。同法に基づく出荷停止の指示は水産物では初めて。

 水産物はヨウ素の暫定基準値が決まっておらず、食品安全委員会と厚生労働省が近日中に設定する見込み。野菜は1キロあたり2千ベクレルで、この数字を軸に協議されている。政府は設定を受け、4080ベクレルが検出されたイカナゴの出荷を止める方針だ。農林水産省は出荷停止を受け、茨城県に出漁の停止を求める。

 農水省は水産物の検査を強化する方針で、今後ほかの魚種でも基準値以上が検出された場合、出荷停止の対象は広がる見込みだ。

 イカナゴが取られたのは茨城県北部の海域で、千葉県に近い海域では数回の検査で検出されていないため、停止措置の対象範囲は慎重に検討している。

 イカナゴは浮き魚と呼ばれ、放射性物質の影響をより受けやすいとされる底魚や海藻とは生息地域が異なる。農水省が専門家に尋ねたところ、網で漁獲される際に海面近くの海水で汚染された可能性が高いという。

 農水省は「茨城県沖では現在、本格的な漁は実施されていない」としている。農水省は「放射性物質は魚介類の体内では濃縮されない」としてきたが、高濃度の検出を受け、専門家に再度分析を依頼する。(大谷聡)
by nsmrsts024 | 2011-04-05 16:56 | 朝日新聞・綜合、政治

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