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4月14日(木)・・・計画避難対象の飯舘村で住民集会 「補償は?」不満噴出

長く暮らしていくと積算の放射線量が高くなることが予想されるとして、政府が「計画的避難区域」に指定した福島県飯舘村で13日、村が初の住民集会を開いた。16日まで村内の計6地区で計画的避難の内容を説明し、住民から要望を聞いて政府側に伝えるとしている。

 この日は村内2カ所で集会が開かれ、住民約700人が集まった。いずれの会場でも冒頭で菅野典雄村長は政府の方針を説明した後、「健康が大切なことに異論はないが、村には私たちの暮らしや生活、職場、仕事がある。皆さんも心配だろうと思うが、私も断腸の思い、腹立たしい思いだ」と語った。

 村の大半は福島第一原発から半径30キロ圏外で、これまでは避難指示の対象外だった。11日に発表された計画的避難区域の設定により、区域内の住民は1カ月をめどに避難を求められる。だが村幹部は「1カ月という期限が明確にあるわけではない。2、3カ月かけ住民の意見を十分に聞いたうえで村としての対応を決めたい」と話した。

 出席者からは政府の説明不足に対する不満やいらだちの声が噴出した。

 ある男性は「体のために、いち早く避難するというのはわかるが、避難が何年に及ぶかわからない。長く避難した場合、何もかもを捨てることになる」と訴えた。別の男性は「村外への避難に応じた場合、どういった金銭的補償があるのか」と尋ねた。

 村は、国に対して村内の土壌改良や農家への補償の充実、避難までの期間の延長を求めたとしつつ、「国からの情報がなく具体的な説明ができない」と繰り返した。(松川敦志、八木拓郎)
by nsmrsts024 | 2011-04-14 05:36 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


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