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4月14日(木)・・・コメ生産数量目標、農水省が見直し 農地被災、まず宮城

農林水産省は13日、宮城県に割り当てた今年産米の生産数量目標の一部を他県に回す見直し作業に入ったことを明らかにした。東日本大震災で、沿岸部の農地で津波被害を受けたためだ。田植えの時期に間に合うよう、26日までに調整を終える。

 宮城県の今年産米の数量目標は36万7950トン(6万9420ヘクタール)。達成は難しいとして県は8日、1万600トン(2千ヘクタール)の作付けを他県に回す「都道府県間調整」を農水省に申し立てた。

 農水省は、この分の生産を引き受ける意向があるかを確認する通知を他の全都道府県に出した。災害による都道府県間調整は初めてという。農水省は15日までに意向を集約し、宮城県に伝える。目標の付け替え先の選定にあたっては、宮城県の意向を尊重する。当事者の自治体間で調整を進めてもらい、26日までに農水省に報告を求める予定だ。

 津波被害と放射性物質による土壌汚染の被害が重なる福島県も、達成が難しくなる公算が大きく、調整について「農水省と協議中」(水田畑作課)という。農水省は申し立てがあれば、調整作業を進める方針だ。

 生産数量目標は農水省が需要予測をもとに毎年設定している。今年産は全国では795万トンで、農水省は、この目標値を変更する必要はないとみている。

 宮城県は震災後、沿岸部の5千ヘクタール分で作付けできないとして県内の内陸部に3千ヘクタール分を付け替えた。しかし、県内調整だけでは対応しきれなかった。(木村裕明)
by nsmrsts024 | 2011-04-14 19:19 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


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