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4月20日(水)・・・韓国の停止中原発、当面は運転再開せず 古里1号機

韓国初の原子力発電所で、故障で停止している釜山市の古里(コリ)原発1号機について、運営する公企業「韓国水力原子力」は20日、運転を当面、再開しないことを決めた。同原発では19日に4号機でもトラブルが発生し、周辺住民らの不安が高まっている。

 同社の金鍾信(キム・ジョンシン)社長は20日の記者会見で、電気系統の故障で12日夜から停止中の古里1号機について「国民から安全性への憂慮や疑いを持たれ、廃炉論さえ出ていることを考慮し、政府のより精密な点検を受けることにした」と述べ、再開の見通しを示さなかった。

 一方、検査機関である韓国の原子力安全技術院によると、故障の原因は電気系統の遮断機の部品で、他の遮断機の部品でも同様の欠陥や設計段階のミスが判明した。同院は、原発の管理体制を含めて総点検を進める方針だ。

 古里原発では19日、5基ある原子炉のうち4号機でも、作業員の誤操作が原因で電源が切れ、非常用電源が作動した。同社は原発の運転に支障はなく、異常もないとしているが、作業員2人がやけどを負った。

 古里原発1号機は1978年に韓国初の産業炉として運転を始め、設計寿命の30年を超えて運転を続けていた。福島第一原発の事故後、周辺住民らの間で不安が高まり、12日に97人が稼働中止を求める仮処分を釜山地裁に申請。その日の夜に故障で停止したが、同社は部品交換が完了したとして15日夜にも運転を再開する方針を示していた。

 これに対し、原発を視察した国会議員や釜山市長らが慎重な対応を要求。釜山市の区議会や、同原発の新しい炉の工事が進む蔚山(ウルサン)市議会などが相次いで、1号機の即時稼働中止や廃炉を求める決議をしている。(ソウル=中野晃)
by nsmrsts024 | 2011-04-20 19:40 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


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