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4月28日(木)・・・「故郷、救いたい」退職し被災地へ いわき市に活動拠点

東日本大震災後、東京での仕事を辞め、故郷の福島県に飛び込んだ男性がいる。小針丈幸さん(33)。都内の病院で医療事務の仕事をしていたが、現地の惨状を知り退職を決断。震災で被害を受け雨漏りのする実家に住みながら、現地で支援団体を立ち上げ、被災地を走り回っている。

 小針さんが、最初に現地入りしたのは震災2日後。故郷の風景は一変していた。いわき市四ツ倉など海岸部の家屋は津波で全壊していた。

 東京に戻った小針さんは、退職を決意。引き継ぎなどをする間、知り合いがいた「日本ユニバーサルデザイン研究機構(日本ユニバ)」に連絡し、支援活動に参加する。日本ユニバは、ユニバーサルデザインの製品を開発する企業へのサポートなどをしているNPO法人。震災後は、福島県内などで、孤立している被災者らへの支援をしていた。準備が整った3月24日、小針さんは、再び、いわき市に入った。

 活動拠点として、日本ユニバの「いわき支部(http://www.wangura.net/nc/)」の立ち上げを提案、支部長になった。地元の若者に声をかけ、参加できる仲間を募った。

 まず始めたのは、ガソリンの配給だ。物資はあるが、それを届けたり、取りに行ったりする手段のない人が少なくなかった。「いわき市は面積が広い。何をするにも車が必要だと思ったんです」。

 ガソリンは、東京から携帯缶に入れてトラックなどで運搬。当時、緊急車両しか入れなかった高速道路への通行許可をもらい、県内のサービスエリアからも給油して、現地の人に届けた。

 現在は、自宅に独りで暮らすお年寄りらへの支援に力を入れている。避難所に住んでいないと、必要な情報や物資が届きにくいと感じているからだ。

 「救える人数は少ないかもしれない。でも、目の前のことに、一つずつ取り組んでいきたい」(奥山晶二郎)
by nsmrsts024 | 2011-04-28 13:10 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


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