5月9日(月)・・・内々定者の辞退増・採用の長期化…震災、悩む人事担当
2011年 05月 09日
内々定の辞退者が多く出ないか心配だ。採用活動が長期に及びかねない――。2012年春入社の新卒者採用に向け、企業の人事担当者がこんな不安を強めていることが、毎日コミュニケーションズの調査でわかった。
調査は4月上旬、東日本大震災の新卒者採用への影響について、東京に本社を置く企業の人事担当者315人に聞いた。被災地の学生への配慮などから、選考開始時期を例年の3月や4月から、5月や6月に遅らせたという回答が約4割を占めた。
採用上の不安点について最も多かったのは「内々定者の歩留まり率(入社する割合)」。各社の選考時期が分散し、学生が入社試験を受けられる企業が増えたため、内々定を出しても囲い込みが難しくなるのではとの不安があるようだ。
「面接や試験への参加者の減少」「(他社に流れた学生の枠を補充するための)採用活動の長期化」がこれに続いた。
新卒選考の開始時期をめぐっては昨年来、学業に専念できる時間を増やすために遅らせるべきだとの意見が浮上。一部の業界から反発の声が上がるなど、議論が活発化した。
毎日コミュニケーションズの担当者は「足並みがばらついた状態で進む今年の採用戦線は、選考開始時期の議論を深める試金石となるのでは」と話す。(本田靖明)
調査は4月上旬、東日本大震災の新卒者採用への影響について、東京に本社を置く企業の人事担当者315人に聞いた。被災地の学生への配慮などから、選考開始時期を例年の3月や4月から、5月や6月に遅らせたという回答が約4割を占めた。
採用上の不安点について最も多かったのは「内々定者の歩留まり率(入社する割合)」。各社の選考時期が分散し、学生が入社試験を受けられる企業が増えたため、内々定を出しても囲い込みが難しくなるのではとの不安があるようだ。
「面接や試験への参加者の減少」「(他社に流れた学生の枠を補充するための)採用活動の長期化」がこれに続いた。
新卒選考の開始時期をめぐっては昨年来、学業に専念できる時間を増やすために遅らせるべきだとの意見が浮上。一部の業界から反発の声が上がるなど、議論が活発化した。
毎日コミュニケーションズの担当者は「足並みがばらついた状態で進む今年の採用戦線は、選考開始時期の議論を深める試金石となるのでは」と話す。(本田靖明)
by nsmrsts024
| 2011-05-09 17:41
| 朝日新聞・綜合、政治