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6月2日(木)・・・津波で海底の有害物質が陸上へ? 東北大が泥を調査

三陸沖の海底にたまっていた重金属や有害物質が津波で陸上まで運ばれた可能性があるとして、東北大が1日、調査に乗り出した。岩手県から福島県北部までの津波浸水域で、泥を採取して分析する。

 この日は宮城県気仙沼市の大谷(おおや)鉱山(廃鉱)の周辺や鹿折川下流を調査。同大の理工系教員や学生ら20人が、壊れた建物の跡や川岸にたまった泥を採取した。

 東北各地にはかつて多くの鉱山があり、ヒ素や重金属が川を通じて海へ流れ込んでいた。現在は使用が規制されている有機スズ化合物が船底の塗料に使われ、生物に影響を及ぼしたという報告もある。

 今回の震災で、海底に沈殿していた有害物質が津波で陸に上がったとみられる。ヒ素や重金属類は海底に沈殿していれば、水質への影響は少ないが、陸上に広がると、地下水や川を汚染する恐れがある。同大学院の土屋範芳教授(地質学)は「水道が使えず、沢水や井戸水を使った被災地があるので、汚染の広がりがないか急いで確かめたい」。今後、三陸沿岸を手分けして回り、9月には分析結果を出したいという。

 大谷鉱山をめぐっては、震災で有害な廃棄物の貯蔵施設が壊れ、多量のヒ素などが外に流出した。(中山由美)
by nsmrsts024 | 2011-06-02 05:47 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


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