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6月14日(火)・・福島第一原発、被曝作業員が急増

被災地いわき、噴き出る温泉 活用難しく「沈下心配」
福島県いわき市の住宅地2カ所で、温泉が湧き出している。いずれも国内最大級だった炭鉱地帯にあたり、東日本大震災の余震とされる震度6弱の地震があった4月11日夕から出始めた。専門家によると、近くの断層の隆起が原因とみられる。いつ止まるかわからず、住民は迷惑顔だ。

 同市内郷地区の5世帯が暮らす2階建てアパート。床下から湧き出した湯は約27度で、毎分約180リットル。当初は建物と塀の間に段差ができて湯がたまり、塀に沿って水路が走ったようになった。連絡を受けた市は段差部分に砂利を敷き詰めたため、今は地面の下を通って雨水用の配管から側溝に流れ込む。

 「最初は水道管が破裂したのかと思った。でも水道メーターは回っていないし、ぬるくてイオウ臭いので温泉だとわかった」と1階に住む大家の女性。「いずれ止まるというけれど、その後に地盤沈下するのではないか」と不安を感じている。

 南へ約10キロ離れた同市泉地区の戸建て住宅街。空き地に残る炭鉱の竪坑の排気口跡から、60度近い湯が毎分約5トン、もうもうと湯気を出して噴き出している。

 管理する常磐興産によると、1970年代に閉山の際、直径約10メートル、高さ3.7メートルの円筒形コンクリートで排気口にふたをするようにふさいだが、湯は上部のすき間からあふれる。住宅街に流れ出すのを防ぐため、同社が直径20~40センチの導水管2本を設置し、すぐ脇の川に流している。

 観光利用はできないのか。「いつ止まるかわからないため、温泉施設を造るわけにもいかない。早く収まるのを願うだけだ」と見回りに来た社員。辺りには特有の強いイオウ臭が漂い、のどの痛みを訴える住民もいるほどだ。

死者1万5424人 行方不明者7931人 13日
警察庁がまとめた東日本大震災(余震を含む)の死者は、13日現在で1万5424人となった。警察に届け出があった行方不明者は7931人。避難者は8万4537人となっている。

両陛下、震災見舞いのデンマーク皇太子と夕食
天皇、皇后両陛下は13日夜、デンマーク王室のフレデリック皇太子(43)を皇居・御所に招き、夕食をともにした。またこれに先立ち、皇太子さまも東宮御所でフレデリック皇太子と会見した。デンマーク大使館によると、東日本大震災のお見舞いのため来日したもので、14日には宮城県東松島市を訪れ、デンマークで集めた寄付金を同市に渡す予定という。

福井知事、改めて原発再起動認めず「安全の確証持てぬ」全国最多の原発15基(1基は解体中)を持つ福井県の西川一誠知事が13日、東京都千代田区の日本記者クラブで会見した。定期検査で停止中の原発について、「現状ではなお安全の確証が持てない」として、再起動には同意できないとの考えを改めて強調した。

 西川知事は7日に政府が国際原子力機関(IAEA)に提出した報告書を、「短期的な対策と中長期的な対策の区分けが明確でなく、スケジュールも示されていない」と批判。「できるだけ早く安全に電力供給がなされるよう政府が全力を挙げて基準を作り、立地地域に説明することが必要だ」と述べ、地震や高経年化(老朽化)が事故に及ぼした影響を踏まえた安全対策基準を、国が早急に示すべきだとの考えを示した。(笹川翔平)

水田の放射能除染、技術確立へ試験 福島・飯舘
福島第一原発の事故で「計画的避難区域」に指定された福島県飯舘村の水田で13日、土壌の汚染を除く技術の確立を目指す実証試験が始まった。稲作再開に向け、まず表面の土を除去した。

 同村飯樋の高野靖夫さん(56)の7アールの水田で行った。放射性セシウムが土1キロあたり5千ベクレルを超える水田では作付けが禁止されるが、実験田では6月初旬の検査で8千ベクレル(速報値)が検出されたという。実験では、根が届く深さ15センチまでの「作土層」を5千ベクレル以下にした後に作付けし、収穫された米に放射性物質が移るかどうかを確認する。

原発作業での上限以上の被曝 計8人 東電発表
東京電力は13日、東電福島第一原子力発電所の復旧作業で、新たに6人が今回の作業で国が認めた上限の250ミリシーベルトを超える総被曝(ひばく)量だったと発表した。これで計8人が限度を超えたことになった。うち6人が長期的な健康影響が懸念される内部被曝量だけで上限を超えていた。今回の事故が起こる前の上限だった100ミリシーベルトを超える作業員は102人に上り、東電の管理のずさんさを示した。

 東電は同日、厚生労働省に報告した。3月11日の地震発生から3月末までの時期に発電所で働いていた3726人が対象。このうち測定や評価が終わった2367人の被曝量を報告した。残りの調査結果を20日までに報告する。

将来的に「脱原発」賛成74% 朝日新聞世論調査
朝日新聞社が11、12の両日実施した定例の全国世論調査(電話)によると、「原子力発電を段階的に減らして将来はやめる」ことに74%が賛成と答えた。反対は14%だった。東日本大震災の後、「脱原発」にかかわる意識をこうした形で聞いたのは初めて。

世論調査―質問と回答〈6月11、12日実施〉
 原子力発電の利用に賛成という人(全体の37%)でも、そのうち6割あまりが「段階的に減らして将来はやめる」ことに賛成と答えた。

 定期検査で運転停止している原発に関して、「国が求める安全対策が達成されれば」という条件を掲げて、再開の賛否を聞いた。その結果、再開に賛成51%、反対35%だった。原発のある13道県では、再開反対が全体よりやや多い。

イタリア、原発再開を凍結へ 国民投票が成立
原発再開の是非を問うイタリアの国民投票は、投票最終日の13日、投票率が50%を超えて成立した。開票が始まり、原発反対派が9割を超えて圧勝し、新規建設や再稼働が凍結される見通しとなった。投票不成立を目指したベルルスコーニ政権への大きな打撃となった。

 イタリア内務省は投票が締め切られた13日夕、暫定投票率が約57%に達したと発表。全国約6万カ所の投票所のうちの約2万カ所の暫定開票結果では、原発凍結賛成票が約94.5%を占めた。原発再開を模索していたベルルスコーニ首相は13日午後の記者会見で「イタリアは原発にさよならを言わなければならない」と敗北宣言をした。

土壌からキュリウム検出 福島第一から2~3キロ地点
文部科学省は13日、福島第一原発から2~3キロの大熊町夫沢の土壌から、ごく微量の放射性物質キュリウム242(半減期163日)とアメリシウム241(同432年)が検出されたと発表した。

 土壌は4月29日~5月1日に10キロ圏内の大熊町、双葉町の4カ所で採取した。そのうち、第一原発から西南西約2キロと約3キロの夫沢地区の2カ所で、1キロあたり各0.032ベクレル、0.0093ベクレルが検出された。アメリシウムは3キロ地点で0.028ベクレル検出された。ほかの2カ所からは出なかった。

佐賀・唐津で松葉から放射性セシウム 県「福島の影響」
佐賀県は13日、同県唐津市内で採取した松葉から微量の放射性物質を検出したと発表した。同県は、約1100キロ離れた東京電力福島第一原発事故の影響と考えられると説明している。

 県環境センターによると、検出されたのは放射性セシウム134が1キログラム当たり0.20ベクレル、137が同0.25ベクレル。松葉は食用ではないが、野菜類の放射性セシウムの摂取制限値に比べると、1千分の1以下で、人体への影響は無いという。

「原発さえなければ…」酪農家の男性自殺か 福島・相馬
福島県相馬市で酪農を営む50代の男性が、「原発さえなければ」などと書き置きを残し、首をつった状態で死亡していたことがわかった。捜査関係者や男性と親しかった複数の人によると、自殺の疑いが強いという。

 関係者によると、男性は40頭ほどの牛を飼育していた。3月の原発事故のあと、妻と2人の子どもが妻の母国のフィリピンに避難し、男性も家族のもとに向かったが、その後戻ったという。

 男性が不在の間、周囲の農家が分担して牛の面倒をみていた。その後、男性は牛を手放したという。
by nsmrsts024 | 2011-06-14 06:34 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


by nsmrsts024