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3月29日(木 )・・3.11東日本大震災と福島第一原発爆発事故から1年と18日

[東電、公的資本1兆円受け入れ決定 事業計画は先送り]
経営が悪化している東京電力は29日午前、臨時取締役会で1兆円の公的資本受け入れを正式に決めた。同日午後、原子力損害賠償支援機構に申請する。福島第一原発事故の賠償資金として約8千億円の追加支援も同時に求める。資本注入後の経営のあり方を示す「総合特別事業計画」を3月中にまとめる予定だったが、4月に先送りする。

 東電は、原発の廃炉費用や火力発電の燃料費などがかさむため、政府が機構を通じて1兆円を出資し、資産をすべて売っても借金を返せない債務超過になるのを防ぐ。これで政府は東電の発行株式の7割を握ることになるが、議決権については当初は50%超とし、3分の2超にも拡大できる内容で調整している。

 ただ、東電と機構は、議決権を明記する総合特別事業計画の政府への提出を先送りする。資本注入時に退任する勝俣恒久会長の後任が決まらないためだ。「国有化」後の経営は総合計画に基づいて進められるため、新会長となる人物の意向を確認せずには出せないと判断した。政府は外部の企業経営者を会長として送り込みたい考えだが、人選は難航している。

[溶融原子炉、実物大模型に 修理ロボ開発に利用計画]
政府と東京電力の福島第一原発の廃炉に向けた中長期対策会議で28日、炉心溶融を起こした原子炉の一部を原寸大の模型で再現し、水漏れ部分を見つけて補修するロボットの開発拠点をつくる計画が示された。

 原子炉格納容器の下側にはドーナツ状の圧力抑制室があり、そこから原子炉建屋へ、炉心を冷やして放射能に汚染された水が漏れている可能性が高い。汚染水を減らすためには、水漏れ部分を特定し、止水する必要があるが、放射線量が高く人は近づけない。そこで水漏れ部分を見つけ修理するロボットの開発が計画されている。

 開発拠点のほか、廃炉に伴って出る放射性廃棄物や溶融燃料を分析するセンターも新設するという。いずれも第一原発の敷地内か、その近くにつくる予定だ。

[震災死者1万5854人、不明3089人 28日現在]
東日本大震災(余震を含む)について、警察庁がまとめた死者は28日現在、1万5854人。警察に届け出があった行方不明者は3089人となっている。

[東電の武黒フェローが謝罪 国会原発事故調で]
東京電力福島第一原発事故を検証する国会の事故調査委員会は28日、東電の武黒(たけくろ)一郎フェローを参考人として招致した。武黒氏は冒頭、「福島で大量に放射能を放出し、ご迷惑、ご苦労、ご心配をおかけしていることに深くおわびします」と陳謝した。

 技術名誉職である「フェロー」の肩書を持つ武黒氏は、昨年3月11日の事故発生直後から政府の要請で首相官邸に詰め、当時の菅直人首相に事故対応を助言。12日夜に原子炉への海水注入中止を指示した判断について「現場の思いより(首相の)理解をいただく状況を作りたかった」「首相への説明が終わっていない段階で現場が先行しては、将来の妨げになる」と当時の心境を説明した。

 東電を代表して事故対応の助言を求められたことには「どういう期待があったのか、はっきりしないところがあり、歯がゆい思いがあった」と語った。






千年に一度の巨大津波と66年後にまた起きた空から降る核災害の記録
[2011年3月15ミリシーベルト浴びると吐き気など症状日]・・・1000
シーベルト 放射線を浴びた時の人体への影響を表す単位。放射線にはいくつもの種類があり、人に対する影響度は違う。それを共通の尺度で測るための単位だ。人は世界平均で、普段の生活でも年間2.4ミリシーベルトの放射線を浴びている。1時間あたりに直すと0.274マイクロシーベルトだ。胸部のCTスキャンの1回の放射線量は6.9ミリシーベルト。一度に大量の放射線を浴びた方が体へのダメージは大きい。業務に従事する人の年間上限は50ミリシーベルト。約500ミリシーベルトでリンパ球が減り、1000ミリシーベルトで吐き気や嘔吐(おうと)の症状が出てくる。

[2011年3月15日]・・・原発事故が深刻化…日経平均、一時1300円超下落
15日の東京株式市場は、日経平均株価が暴落している。午後の取引に入って下げ幅は一時1300円を超え、取引時間中としては2009年4月1日以来約1年11カ月ぶりに8200円台まで下げた。福島第一原子力発電所の事故が深刻化し、資金を引きあげる動きが急速に強まった。日本経済への悪影響を懸念し、世界の主な市場にも株安が波及している。

[2011年3月15日]・・・福島原発4号機火災、燃料漏れ出す恐れも
東日本大震災で被害を受けた東京電力福島第一原子力発電所(福島県大熊町、双葉町)の2号機で15日午前6時14分ごろ、爆発音があった。経済産業省原子力安全・保安院に東京電力が報告した。格納容器につながる圧力抑制室が損傷した可能性があり、放射性物質の閉じこめ機能が失われた可能性がある。一方、地震前から停止中の4号機の原子炉建屋も損傷し、火災が発生した。建屋に保管中の使用済み燃料の冷却ができなくなった可能性があり、燃料が損傷して漏れ出す可能性が出てきた。鎮火したが、付近の放射線量は急上昇した。消火には米軍も協力した。

[2011年3月15日]・・・4号機、水が蒸発し水素爆発か 燃料棒露出の可能性も
福島第一原発4号機でも15日午前6時ごろに大きな音が発生した。東京電力が確認したところ、原子炉建屋の5階屋根付近に損傷がみられた。さらに午前9時38分ごろ、原子炉建屋4階北西部付近で出火を確認。正午前までに鎮火した。

[2011年3月15日]・・・2号機、格納容器内の水が漏れれば冷却作業困難に
福島第一原発2号機で15日朝、爆発音があり、圧力抑制室(サプレッションプール)が破損した可能性が高まってきた。枝野幸男官房長官は午前11時すぎの会見で「圧力部分が破損したのではないか。ここから放射性物質が流出していると推察される」と述べた。
by nsmrsts024 | 2012-03-29 07:31 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


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