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4月3日(火 )・・3.11東日本大震災と福島第一原発爆発事故から1年と23日

[福島で国内最大の地熱発電所開発へ 出光興産など9社]
出光興産など9社は、福島県の磐梯朝日国立公園内に国内最大の地熱発電所をつくることを決めた。発電量は最大で原発1基の約4分の1にあたる27万キロワット規模をめざす。今年度から開発し、2020年代初めに運転を始める。

 地熱発電所は国内では1999年に東京・八丈島にできたのを最後につくられていない。政府が原発を推進し、地熱支援に力を入れてこなかったためだ。しかし、東京電力福島第一原発の事故を受け、政府は自然エネルギーの地熱発電を増やす方針に転じており、福島県を皮切りに開発の動きが広がるとみられる。

 開発の予定地は福島市、郡山市、猪苗代町など6市町村にまたがる。活火山の東吾妻山、安達太良山、磐梯山があり、周辺には温泉地もたくさんある。このため、国内最大の約27万キロワットの地熱資源があると推定されている。

 出光のほか、三菱商事や住友商事、石油資源開発、三井石油開発などが事業に参加する。投資額は未定だが、数百億円になるとみられる。経済産業省は今年度予算案で地熱発電の調査・開発向けに約90億円の補助を盛り込んでおり、9社の開発も支援する見通しだ。






千年に一度の巨大津波と66年後にまた起きた空から降る核災害の記録
[2011年3月17日]・・・陸自ヘリ、水投下4回で終了 今後は陸上から散水
陸上自衛隊のヘリコプターは17日午前10時、東京電力福島第一原発3号機に上空から4回目の水を投下し、散水作業を終了した。CH47ヘリ2機がバケツ(容量7・5トン)でくみ上げた海水を放出した。今後は陸上での散水に移る。

[2011年3月17日]・・・原発から避難の患者17人死亡 医療設備不足と寒さ響く
福島第一原発周辺からの避難指示を受け、避難所に運ばれた患者ら計17人が、搬送中や搬送後に死亡していたことがわかった。避難所に医療施設がなかったり、長時間の移動と寒さによる衰弱が影響したりしたとの見方が出ている。

 患者の受け入れ先の一つ、福島県立いわき光洋高校などによると、同県大熊町の双葉病院と介護老人保健施設ドーヴィル双葉から患者・入所者128人が14日午後8時ごろ、バスで到着。その時点ですでに2人が死亡していた。残りの人たちは車いすや担架で避難場所である体育館に移されたが、16日までに12人が次々と亡くなった。

 患者らは病院や施設を出発した後、検査のために同県南相馬市の保健所にいったん北上。その後、高速道路で南下し、80キロ以上離れた同校に運ばれた。

 患者らを受け入れるため、同校は体育館の床に畳を敷き、大型の暖房機6基を設置したが、毛布は不足していた。医療設備もなく、医師は他の施設とかけもちのため常駐していない。校長は「医療行為ができないなか、職員で精いっぱいできることをしたが、寝たきりの患者も多く難しかった」と話した。

 原発周辺からの避難に伴う患者の死亡をめぐっては、双葉病院の入院患者55人が15日、自衛隊によって搬送される途中、うち2人が死亡したことがすでに明らかになっている。福島県によると、このほかにもう1人が同県伊達市の施設に移動する際に死亡していたことが新たに判明した。県の担当者は「食事をうまくとれずに、体力が低下したことが原因ではないか」との見方を示している。


[2011年3月17日]・・・震災の揺れは6分間 キラーパルス少なく 東大地震研
東日本大震災を起こした地震の揺れが東日本全体で約6分間続いたことが、東京大学地震研究所の古村孝志教授らの解析でわかった。「キラーパルス」と呼ばれ、木造家屋に大きな被害をもたらす周期1秒前後の揺れは地震の規模の割に少なかった。海岸付近の家は、倒壊は免れたものの、直後の津波で流されたようだ。

 防災科学技術研究所(つくば市)が全国展開している全国高密度強震計地震計(K―net)のデータが地震直後から使えなかったが、16日に復旧して解析が可能になった。古村教授らは、全国1800カ所のデータを使って、揺れの状況を調べた。

 地震の揺れは、発生から35秒後に宮城県牡鹿半島に到達。50秒後には岩手県釜石市や福島県いわき市を揺らして、70秒後に東北日本全域に広がった。揺れのピークは約35秒の間をあけて2回あり、古村教授は地震を起こした断層の破壊が少なくとも2段階あったとみている。揺れは、最大で重力の約3倍の加速度に達した。

 地震波の周期は0.1~1秒の短い波がほとんどで、木造家屋に壊滅的な被害をおよぼす1秒前後の周期の地震波は少なかった。古村教授は「家がそのままの形で流された。津波地震の典型ではないか」とみている。

 この地震では、遠く離れた高層ビルや石油タンクに大きな被害を与える10秒以上の長い周期の「長周期地震動」も観測された。東京湾岸のコンビナートの火災などは、この影響と考えられるが、それでも地震の規模の割に少なかったという。(川原千夏子)


[2011年3月17日]・・・震災支援、116カ国・地域から申し出 28国際機関も
東日本大震災で、海外からの支援の申し出が100カ国を超え、116カ国・地域に達した。アジアや欧米諸国だけでなく、中東やアフリカ、中南米など世界各国から申し出がある。また、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や国際原子力機関(IAEA)など、28の国際機関からも支援の申し出が来ている。

 各国からの支援物資も実際に届き始めている。外務省によると、インド、カナダ、タイ、中国などが毛布やテントといった物資を日本に送っているという。

 外務省によると、各国からの申し出は、1995年の阪神大震災を大きく上回る。外務省によると、14カ国・地域の緊急援助隊が日本に入り、被災地で救助活動をしている。ただ、地震発生後1週間近くが過ぎたことから、一部の国は初期段階の生存者救助活動を終え、撤収の準備に入っているという。


[2011年3月17日]・・・ドイツ、東京・横浜から避難勧告 大使館も一部大阪移転
【ベルリン=松井健】ドイツ外務省は16日、東京や横浜に住むドイツ国民に対し、福島第一原発事故の被害を避けるため、大阪や海外などへ避難するよう勧告した。東京の在日ドイツ大使館の機能の一部も大阪に移したという。同省によると、東京・横浜周辺には現在、約1千人のドイツ人がいる。

[2011年3月17日]・・・福島原発3号機から白煙 核燃料保存プール干上がったか
東日本大震災で被害を受けた東京電力福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)は17日、3号機で核燃料を保存するプールから白煙が立ち上っている。水の蒸発が進み、使用済み核燃料が破損し、放射性物質が大気中に飛散する危険性が高まっている。

 経済産業省原子力安全・保安院によると、16日午前に白煙が上がった3号機では、17日午前も引き続き白煙が上がり続けている。15日に爆発事故を起こした4号機とともに、原子炉建屋が損壊し、使用済み燃料プールの水が干上がりつつあり、使用済み燃料が外気にむきだしになっている。破損した核燃料から大量の放射性物質が大気中に飛散する危険性が高まっている。

 一部の非常用ディーゼル発電機が作動し、比較的状態が安定している5、6号機も海水を取り込む冷却装置が故障しており、燃料プールに温水を注ぐ状態が続いている。プールの水が蒸発し、水位が下がり続けている。

 発電所は大量の放射性物質が飛散し、作業員が現場に近寄れない。原子炉の状態を知るための圧力計や原子炉や燃料貯蔵プールの水位計も故障し、原子炉の監視が難しい状態になっている。停電などによる電源喪失、火災や爆発などが原因だ。予備電源もなくなりつつある。

 経済産業省の西山英彦大臣官房審議官は17日午前の記者会見で「使用済み燃料プールに注水することを最優先に行う。そのためには外部電源の確保が欠かせない」と話す。

 一方、米原子力規制委員会(NRC)のジャツコ委員長は16日の米議会公聴会での証言や米ABCの取材で、福島第一原発4号機の燃料プールには「水がなくなっていると理解している」と述べた。


[2011年3月17日]・・・日銀の資金供給、さらに8600億円追加
日本銀行は17日午前10時10分すぎ、さらに金融機関に対し、8600億円の資金を供給する公開市場操作(オペ)を実施した。国債などを買い入れるかたちで、23日に供給する。

[2011年3月17日]・・・放射線、依然として高レベル続く 周辺自治体で観測
東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、福島県や茨城県など周辺の自治体では、17日午前現在も、通常より高い放射線量を記録している。各地の観測点のデータは健康にただちに被害が出る値ではないが、この状態が長期間続いた場合は注意が必要と、専門家は指摘している。

 17日朝の観測値は、1時間あたり、茨城県北茨城市で1.17マイクロシーベルト、栃木県那須町で1.32マイクロシーベルトなど。福島県内ではさらに高い値が続き、午前10時現在、南相馬市が3.32マイクロシーベルト、白河市が3.30マイクロシーベルト。福島市では12.50マイクロシーベルトを観測した。ピーク時(15日午後7時)の23.88マイクロシーベルトに比べると低くなったが、依然、13~14マイクロシーベルト台で推移している。

 一方、首都圏では、川崎市で0.0713マイクロシーベルト、さいたま市で0.064マイクロシーベルトなど、平常時の上限をやや上回る値だ。

 人間は普段の生活でも、自然界から年間2400マイクロシーベルトの放射線を浴びている。1時間あたりに直すと0.274マイクロシーベルトに相当する。胸部X線検診で受ける放射線量は50マイクロシーベルト。

 被曝(ひばく)に詳しい長瀧重信・長崎大名誉教授は「なぜなかなか放射線の値が下がらないかといえば、放出が続いているからだ。1時間あたりの値は低いが、この状態が数日間続いた場合、放射線を浴びる総量は上がる。直ちに健康に被害を及ぼす量ではないが、なるべく放射線を浴びないよう注意すべきだ」と話す。

by nsmrsts024 | 2012-04-03 05:30 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


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