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5月11日(金)・・3.11東日本大震災と福島第一原発爆発事故から1年と1カ月

[国会事故調、海江田氏を17日に招致 質疑は公開]
東京電力福島第一原発事故を検証する国会の事故調査委員会(委員長=黒川清・元日本学術会議会長)は11日、海江田万里・元経済産業相を17日に参考人招致すると発表した。国会議員の招致は初めてで、質疑は公開される。事故当時の政府と東電とのやり取り、海水注入をめぐる経緯などが焦点だ。

 政治家の参考人質疑を公開することには、与党内で「政治ショーになる」などとする消極論があった。だが、公開してきたこれまでの参考人質疑と公平を期すため、国会事故調が公開することを決めた。今後、菅直人前首相らの参考人招致も公開でおこなう方針で、現在日程を調整中。

 国会事故調は14日には東電の勝俣恒久会長を、16日には前経産事務次官の松永和夫氏を参考人招致する予定。6月をめどに最終報告書をまとめる方針。

[高校教科書の4分の1訂正 震災や原発事故の記述増]
来年度から使われる高校教科書で、東日本大震災や原発事故の記述を増やすための訂正が相次いでいる。原発の「安全神話」の崩壊のほか、食品の放射性物質の基準値、復興庁の設置といった最近の動きも盛り込まれた。

 文部科学省によると、3月に検定に合格した高校教科書218点(専門教科を除く)のうち、約4分の1の53点で震災や原発事故にからむ訂正申請が出され、いずれも承認した。学習指導要領上、環境問題を取り扱う現代社会は12点すべてが、防災について考察させる地理Aも5点すべてが訂正した。

 清水書院は世界史Aで、チェルノブイリ原発事故の写真を東京電力福島第一原発の写真に差し替え、「建屋が壊れ、放射性物質が広範囲に拡散して人々の生活に深刻な影響をおよぼしている」と書いた。第一学習社の政治・経済、東京書籍の現代社会は、原発の「安全神話」が覆り、エネルギー政策の転換が必要と記した。







千年に一度の巨大津波と66年後にまた起きた空から降る核災害の記録
(東日本大震災と放射能人災からの1年間を顧みる)

4月4日(月)・・・孫正義社長、100億円寄付 引退までの役員報酬も
ソフトバンクの孫正義社長は3日、東日本大震災の義援金として個人で100億円を寄付することを明らかにした。また2011年度以降、社長を引退するまで役員報酬(09年度は約1億800万円)を全額寄付する。これとは別にソフトバンクグループとして10億円を寄付する。

 孫社長がこの日、動画配信サイト「ユーストリーム」の番組に出演して表明した。孫社長は「震災遺児の生活支援などに役立ててもらいたい」と話した。日本赤十字社などを通じて寄付するほか、NPOやボランティア団体などへ早急に寄付できる仕組みを検討しているという。

[2011年4月3日]・・・枝野氏、避難地域見直しに言及 福島第一原発事故
枝野幸男官房長官は3日の記者会見で、福島第一原発の事故で避難や屋内退避を求める地域について、周辺の放射線量などの分析結果によっては見直す可能性を示した。

 政府は現在、同原発の半径20キロ圏内に避難、20~30キロ圏内に屋内退避の指示を出している。枝野氏は避難や屋内退避について「一定の長期化は避けられない」と述べた上で「大気中や土壌の放射線量などのデータが積み重なっており、これを踏まえてさらに精緻(せいち)な対応ができるよう準備を進めている」と語り、対象地域の見直しもありうるとの認識を示した。

[2011年4月3日]・・・ポリマー投入、汚染水漏出止まらず 福島第一2号機
福島第一原発2号機の取水口付近にある作業用の穴(ピット)の亀裂から放射能汚染水が海へ流出しているのを食い止めるため、経済産業省原子力安全・保安院は3日、水を吸収すると体積が膨張する化学物質「高分子ポリマー」8キロと、おがくず60キロ、新聞紙をピットの上流側に投入したと発表した。しかし、午後6時時点で、汚染水の流出は止まっていないという。

 ポリマーなどは、東京電力が午後1時47分から投入した。4日朝まで監視を続け、効果を見極めたうえで、対策を探る。

 また、1~3号機で原子炉圧力容器に注水しているポンプの電源は、仮設のディーゼル発電機から外部電源に切り替えられた。給油などの作業が不要になる。

[2011年4月4日]・・・いわき産シイタケ、基準超える放射性物質 キノコ類初
厚生労働省は3日、福島県いわき市の露地栽培の原木シイタケから、食品衛生法の基準を超える放射性物質が検出された、と発表した。県は、いわき市内の露地栽培の原木シイタケの出荷自粛を決めた。

 検出量は1キロあたり放射性ヨウ素が1.55倍の3100ベクレル、同セシウムが1.78倍の890ベクレル。キノコ類で基準を超えたのは初めて。1日に採取され、2日に検査された。県によると、基準値を超えたシイタケは市場に出回っていないという。県内産のキノコ類23点を検査したが、ほかに基準を超えたものは確認されていないという。

[2011年4月4日]・・・日米合同の不明者捜索、計78遺体を収容
東北地方の沿岸部で1日から始まった自衛隊と米軍、海上保安庁などによる行方不明者の集中捜索は3日、最終日を迎えた。3日午後8時までに発見・収容が確認された遺体は自衛隊・米軍分が69人、海保分が9人の計78人となった。依然として多数の不明者がおり、自衛隊や海保は今後も捜索を続ける方針だ。

 今回の集中捜索は、自衛隊約1万8千人と米軍約7千人の計2万5千人のほか、海上保安庁や消防、警察も参加した。自衛隊・米軍がヘリコプターを含む航空機約120機、艦艇六十数隻などを出動させたほか、海保も航空機9機と船艇27隻を出動。福島第一原発の周辺部を除く、岩手、宮城、福島各県の沿岸や河口部を捜索した。

 自衛隊・米軍と海保は1日に35人、2日に31人を収容。3日は午後8時までに12人の発見・収容を確認した。捜索は3日の日没まで続いた。

 自衛隊の統合任務部隊によると、遺体の多くは、津波で水没した陸地部分や河口近くで見つかった。海上自衛隊のダイバーが水中で発見して収容したほか、洋上で偵察ヘリが見つけたこともあったという。

 自衛隊は震災発生直後から行方不明者の捜索に当たっており、陸上のがれきの下などでは、連日80~100人を発見している。沿岸部では1~4人ぐらいだったが、多くの人が津波の引き波で流された可能性があることから、発生から20日となった時点で、捜索を沿岸部に集中することにした。通常は物資輸送に当たっているヘリも捜索に当たった。

 任務部隊の幹部は「多くの方々が行方不明になっており、捜索は続けていかなければならない」と話している。

[2011年4月4日]・・・止まらぬ汚染水漏れ 東電、粉末流して経路確認へ
福島第一原子力発電所2号機の取水口付近にある作業用の穴(ピット)の亀裂から放射能汚染水が海に流出している問題で、東京電力は4日午前、汚染水の詳しい流出経路を探るため、目印となる乳白色の粉末を上流のたて坑から流した。東電は水を吸って膨張する吸水性ポリマー(樹脂)を3日に投入し、止水を試みたが、4日午前の段階で流出は止まっていない。

 ピットからの汚染水流出は2日に発覚した。東電はまず、コンクリートを流し込んでピットを埋めようとしたもののうまくいかなかった。

 さらに、紙おむつなどに使われる吸水性ポリマーの粉末や新聞紙、おがくずを20メートルほど上流から投入。ポリマーが膨らんでこれらとともに固まることで、ピットへ通じる管が詰まると期待していた。

 ピットからの流出状況は亀裂付近に取り付けたカメラで監視しているが、4日も汚染水の流出は止まらず、流量も変わっていないように見えるという。おがくずなどがピット側に出てきている様子も見えず、途中で滞留している可能性もある。

 このため東電は、水に色をつけて詳しい流速や流量を探ることにした。4日午前7時すぎ、以前から放射能汚染水がたまっていることが判明していたたて坑から、乳白色の入浴剤粉末13キロを投入。下流側の水の色の変化をみることで、水がいつごろ到達するかや、ほかに流出経路がないかなどを調べる。

 管路以外のルートで流れ出ているおそれもあるため、周辺の地中に速乾性セメントや薬剤などを注入し、地盤ごと固めることも検討している。また、海域で汚染水の拡散を防ぐフェンス設置の検討も始めた。

 タービン建屋地下にたまっている水を回収するための作業も続いている。タンクの水を次々に別のタンクへ移し、回収のための空き容量を確保する「玉突き」方式で進められている。最終的には、タービン建屋内にある復水器という装置に地下の汚染水を入れるのが目標だ。

 1号機は、3月24日から復水器へ移す作業をしていたものの、満水に近いことが分かり一時停止。まず、この水を移す復水貯蔵タンクの水を、さらに別のタンクに移す作業が2日まで進められた。3日からは復水器の水を別のタンクに移す作業が進められている。

 2号機でも、復水器の水を復水貯蔵タンクへ移す作業が2日から始まっている。3号機でも同様の作業を準備中。

[2011年4月4日]・・・津波、標高37.9メートル到達 国内過去最高に迫る
東日本大震災による大津波が岩手県宮古市内で、斜面を標高37.9メートルの地点まで駆け上っていたことが、東京大地震研究所の都司嘉宣准教授(地震学)の調査で分かった。国内では過去最高に近い津波の到達点になる。

 調査では、宮古市田老地区にある小堀内漁港周辺の海岸から約200メートルの地点で、標高37.9メートルの高さに、津波で漂着したとみられる木片や折れた松の木などを確認。標高30メートルを超す地点で消防車も打ち上げられていた。津波が、険しい斜面を海から一気に駆け上った様子だという。

 これまで、津波が高い場所まで駆け上った記録(遡上高〈そじょうこう〉)は、国内では明治三陸大津波(1896年)の大船渡市綾里地区で、38.2メートル。世界ではインド洋大津波(2004年)のインドネシアで48.9メートルがある。都司さんは「詳細に調べれば、明治三陸大津波やインド洋大津波の記録を超える場所もありそうだ」と話した。

[2011年4月4日]・・・枝野官房長官の記者会見全文〈4日午前〉
枝野幸男官房長官の4日午前11時15分の記者会見の内容は次の通り。

【原発事故】

 ――福島第一原発2号機ピットの汚染水漏れは、打開策を模索しているが進展ない状況だが、どう見るか。ほかの策はあるか。

 こうした状況が長い時間継続して、積算としての放射線物質の流出量が大きくなれば、それだけ拡散して薄まるといっても、海に対する影響が大きくなる。一刻も早く海に広がっていく状況を止めないとならないとの強い思いを持っている。

 (政府と東京電力の)統合本部のもとで、東電に対しても早急な対応を求めているところだ。原発の敷地内の方の配管の流出経路のところでの対応と、原発の海側のところは一定のところ、海のところで食い止められないかと。両面、様々想定しうる、可能性のある対処方法は同時並行で検討と作業を進めるよう指示している。両面、あるいはそれぞれについても複数のやり方を検討しているという報告はあがってきている。

 ――土壌汚染と海の汚染を比べ、専門家の中には「海は薄まるから土壌よりは汚染の程度が悪い状況ではない」との指摘も。土壌と海への流出の度合いをどう認識するか。

 専門家の方によってもいろんな意見があると思う。いずれにしても、高濃度の放射性物質を含んだ水が海に流れ続けている状況は、できるだけ早く止めないとならない。当然、土壌にしみこんでいくこともそうだが、どちらがどうというよりも、どちらも急いで止めないとならないという問題意識で対応している。

 【温室効果ガス削減目標見直し】

 ――いま気候変動の締結国準備会合が開かれている。日本政府代表が現地記者会見で、温室効果ガスの削減目標見直しの必要性に言及した。原発事故が削減目標に与える影響は。

[2011年4月4日]・・・屋根上で3週間漂流の犬、飼い主のもとへ 気仙沼震災から3週間後の1日に宮城県気仙沼市沖の漂流する屋根の上で発見・救助された犬の飼い主が見つかった。保護していた県動物愛護センターが4日、飼い主に引き渡した。

 ニュースで保護されたことを知った気仙沼市内の女性が、以前撮影した犬の写真と特徴を記したメールを、救助した海上保安庁に送って名乗り出た。

 センターによると、4日午後2時半ごろにセンターを訪れた女性から、あらためて犬の特徴を聞き取った。尾の先が白いことや首輪の色、女性の持つ写真と顔がよく似ていることから、飼い主に間違いないと判断した。犬の名前は「バン」で、女性を見つけて喜んでほえていた。女性は自宅が被災し、仙台市内の避難所で暮らしているという。(佐藤正人)

[2011年4月4日]・・・NZ地震、不明者28人全員の死亡確認
外務省は4日、ニュージーランド南部地震で安否不明となっていた大阪市出身の看護師、玉野裕子さん(43)の死亡をニュージーランド政府が確認したと発表した。この地震で安否不明となっていた日本人28人全員の死亡が確認された。

[2011年4月4日]・・・空き巣警戒、パトロール強化 原発周辺、福島県警
原発周辺に住んでいた避難者から空き巣などの治安面の不安を訴える声が寄せられていることから、福島県警は、機動隊員ら約30人で被災地特別パトロール隊を結成し、30キロ圏内のパトロールを強化している。3日からは、事件発生時に初動捜査を担う機動捜査隊も投入して態勢を拡充。夜間の見回りもしている。
by nsmrsts024 | 2012-05-11 05:23 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


by nsmrsts024