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3月30日(土)・・・

3.11東日本大震災と福島第一原発爆発事故から2年
千年に一度の巨大津波と66年後にまた起きた人間が発する核災害の記録
(東日本大震災と放射能人災からの直後の1年間を顧みる)


[2011年4月8日]・・・原発30キロ圏外に高汚染地点 3カ月後も最大400倍
福島第一原発事故により土壌が汚染された影響で、原発から30キロ圏外の福島県飯舘村では爆発から3カ月後も、最高地点では平常時の約400倍の放射線が出続ける可能性のあることが、京都大や広島大などのチームによる現地調査で分かった。この3カ月間の放射線の積算量は、国が避難の目安として検討中の年間20ミリシーベルトを超える値だ。国などの測定でも、汚染は30キロ圏内外で確認されており、今回の調査で汚染地域が不規則に広がっている実態が改めて浮かび上がった。

 今回の調査では、土壌に含まれる8種類の放射性物質の量を分析し、物質ごとの半減期を考慮して地表の放射線量の推移を求めた。2種類の物質しか公表していない文部科学省の調査より、実態に近い推計ができる。

 京都大原子炉実験所の今中哲二助教(原子力工学)や広島大の遠藤暁准教授(放射線物理学)らは3月下旬に飯舘村を訪問。村内5カ所で深さ5センチの土を採取し、セシウム137などの濃度を分析した。調査地点は全て30キロ圏外で、道路沿いの集落を選んだ。

 この結果、1平方メートルあたりセシウム137が約219万~59万ベクレルの高い濃度で確認された。1986年のチェルノブイリ原発事故の際は、セシウム137が55万5千ベクレルを超えた地域は「強制移住」の対象となった。飯舘村の最高の数値は4倍にあたる。

 再び大量の放射性物質が放出された場合は、さらに上がりかねない。

 また原発で爆発が起きた3月15日を基点に、地表1メートル地点の大気中の放射線量が3カ月後にどう変化するかを試算した。その結果、3カ月後でも毎時21~7マイクロシーベルトの放射線が土壌から大気中に出ることがわかった。3カ月間、屋外にいたとして単純計算すると、放射線の積算量は、約95~30ミリシーベルトに上る。
また土壌に付着したセシウムがそのまま残ると仮定すると、1年後の積算量は約220~70ミリシーベルトに上る可能性があった。

 国は住民への避難指示の根拠として、年間の積算量20ミリシーベルトを目安とする基準を検討している。

 半減期が30年のセシウム137も雨風などの影響で移動、流出して、1年後の数値は今回の試算値より下がる可能性はある。

 文部科学省のモニタリング調査などによると、放射能による大地への汚染は爆発時の風向きなどにより、同心円状ではなく不規則に広がっている。文科省の土壌調査によると、土1キロあたりに含まれるセシウム137の濃度は、飯舘村のほか、原発から30キロ圏内外の大熊町や浪江町などでも、面積あたりに換算すると、最高値では京大などの調査より高い値になっている。

 原子力安全委員会の緊急時迅速放射能影響予測(SPEEDI)でも、原発から放射性ヨウ素が飛散する地域は、原発から北西と南の方向へ広がっている。

 米エネルギー省も17~19日に毎時125マイクロシーベルトを超える放射線量の大気の帯が、浪江町や飯舘村付近を通ったと推定。高いレベルの放射性物質は、まだら状に降り注いでいる可能性を示している。(岡崎明子)



[2011年4月8日]・・・東芝「廃炉に10年半」 東電に計画案、期間短縮
福島第一原発の原子炉を製造した東芝が、同原発1~4号機の廃炉案を東京電力と経済産業省に提出したことが7日、分かった。廃炉には一般に30年かかるとも言われるが、東芝案は技術的には10年半で可能としている。早ければ2021年にも完了する見込みだ。

 同じく原子炉を製造した日立製作所やゼネラル・エレクトリック(GE)も共同で廃炉案を検討中で、近く東電と経産省に提出する予定。東電と経産省は、これらの案をもとに廃炉計画を固めることになる。

 東芝案は、事故発生から半年後に原子炉内が安定的な冷却状態になると想定した。この間にがれき撤去も進め、廃炉へ向けた作業環境を整える。続く5年間で原子炉圧力容器内の燃料棒や、貯蔵プールの使用済み核燃料を取り出し、別の容器に密閉して撤去する。

 米スリーマイル島(TMI)原発事故では核燃料の取り出しに11年かかったが、東芝は「法的な手続きや対策検討に時間を要した。いまは遠隔操作による作業など技術革新もある」(関係者)とし、技術的には5年で可能とみている。ただ、核燃料や解体後の廃棄物の処分の問題を解決することが5年の前提。政府は政治的決断を迫られる。

 次の5年間では、すべての機器や設備を撤去。土壌改良も進めて更地にし、建設前の状態に近づける。

 東芝案は、東電の要請を受け、東芝子会社のウェスチングハウスや、TMI原発事故で廃炉処理を担った米エンジニアリング大手が加わって作成。TMI原発は炉内の汚染物質の除去までに約14年かかったが、東芝はその経験を生かして期間短縮できるとみている。

 国内では、中部電力の浜岡原発1、2号機が09年度から廃炉作業に入り、法的手続きを踏んだうえで36年度の完了を目指している。(野村周、大宮司聡)



[2011年4月8日]・・・停電で酸素吸入器止まり死亡 警察庁が余震被害まとめ
宮城県沖の7日深夜の地震による被害は、警察庁によると8日午前10時現在で、死者は山形県で1人。地震に伴う停電で酸素吸入器が停止したためという。けが人は青森5人▽岩手11人▽宮城93人▽秋田6人▽山形8人▽福島9人の計132人。建物被害は、宮城で全壊4戸。
by nsmrsts024 | 2013-03-30 10:30 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


by nsmrsts024