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8月9日(金)・・・

原発事故、全員が不起訴へ 東電前会長や菅元首相ら
東京電力福島第一原発の事故をめぐり、検察当局が、業務上過失致死傷などの疑いで告訴・告発された東電幹部や政府関係者ら全員を、不起訴処分にする方向で調整していることが8日、わかった。今月中にも処分を出す見通しだ。

巨大津波の予測、困難と判断
 菅直人元首相に事故後の対応などで説明を求めたことも、関係者への取材でわかった。菅元首相は告訴内容を否定するとみられ、検察当局は説明の結果も踏まえて最終判断する。

 原発周辺の被災者ら計約1万5千人は、入院患者が事故直後の避難途中に死亡し、住民が被曝(ひばく)して傷害を負ったなどとして、震災以降、断続的に告訴・告発した。対象は菅元首相のほか、東電の勝俣恒久前会長、清水正孝元社長、原子力安全委員会の班目春樹元委員長、枝野幸男元官房長官と海江田万里元経済産業相ら数十人で、検察当局は昨年8月に受理。東京、福島両地検に応援検事を集め、事情を聴いてきた。

 検察当局は、事故と死亡との因果関係は「ないとは言い切れない」とし、「被曝による傷害」は、現時点ではそもそも認定できないと判断。その上で、原発の電源をすべて失い、原子炉が冷却できなくなるような大規模な津波を予見できたか▽予見の程度に見合う対策をとったか――などの点で捜査を進めた。

 その結果、今回の規模の大地震や津波は、発生以前に専門家の間で予測されていたとは言えず、原子炉格納容器の圧力を下げるベント(排気)の遅れが原発建屋の水素爆発を招いたとする告訴内容も、放射線量が高く、停電したことが作業遅延の原因と判断。菅元首相や東電幹部らの刑事責任を立証するのは、困難と結論づけるとみられる。




国の借金、初めて1千兆円超え 景気回復優先で
財務省は9日、6月末現在の国の借金の残高が1008兆6281億円となり、初めて1千兆円の大台を超えたと発表した。景気回復を優先する安倍政権が、昨年度末に約10兆円の補正予算を組んだのに加え、今年度当初予算でも約43兆円の国債を発行することにしたため、借金が膨れあがった。

 借金の内訳は、政府が投資家から借りるために発行している「国債」が830兆4527億円(3月末より8兆9786億円増)、金融機関からの「借入金」が54兆8071億円(同522億円減)、為替介入などの資金をまかなうために発行する「政府短期証券」が123兆3683億円(同8兆1007億円増)だった。






被爆68年、長崎原爆の日 平和宣言「原点に返れ」
【斎藤靖史】被爆68年となる長崎原爆の日の9日、長崎市で平和祈念式典が開かれた。原爆投下時刻の午前11時2分、参列者は目を閉じて犠牲者を悼んだ。田上富久市長は平和宣言で、政府が核兵器の非人道性を訴える共同声明に賛同しなかったことを「被爆国としての原点に反する」と強く批判。核廃絶にリーダーシップを発揮するよう求めた。

首相あいさつ〈全文〉長崎市長平和宣言〈全文〉平和への誓い 被爆者代表
 政府は4月、スイス・ジュネーブでの核不拡散条約(NPT)再検討会議の準備委員会で、核兵器の非人道性を訴える共同声明に賛同しなかった。田上市長は平和宣言で「世界の期待を裏切った」「核兵器の使用を状況によっては認める姿勢を示した」と指摘。政府に「被爆国としての原点に返ること」を求めた。

 原発の技術を輸出するため、NPT未加盟のインドと原子力協定の交渉を再開したことも、「NPTを形骸化し、NPTを脱退して核保有をめざす北朝鮮などの動きを正当化する口実を与える」と批判した。

 一方、世界に1万7千発余りある核弾頭の9割以上が米ロ両国のものだと指摘し、両国の大統領に「大胆な削減」に取り組むよう求めた。

 そのうえで、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにする」という憲法前文を引用。そこには国民の決意がこめられているとして、平和を求める原点を忘れないよう、戦争や被爆の体験を語り継ぐことの大切さを訴えた。

 反核運動を引っ張った長崎の被爆者、山口仙二さんが7月に亡くなったことを挙げ、減り続ける被爆者の平均年齢が78歳を超えたと指摘。「ノーモア・ヒバクシャ」という山口さんの演説を引き、若い世代に「被爆者の声に耳を傾けて」と呼びかけた。

 式典に出席した安倍晋三首相は「核兵器の惨禍が再現されることのないよう、非核三原則を堅持しつつ、核兵器廃絶、世界恒久平和の実現に力を惜しまぬことを誓う」とあいさつした。

 式典には約5800人が参列し、初参加のインドを含め、過去最多に並ぶ44カ国の代表が集まった。米国は昨年に続いてジョン・ルース駐日大使が出席し、2011年の初参列から3年連続で代表が出席した。

 式典では、この1年間に死亡が確認された3404人の名簿が奉安され、長崎原爆による死者は計16万2083人になった。
















3.11東日本大震災と福島第一原発爆発事故から2年と4ヶ月
千年に一度の巨大津波と66年後にまた起きた人間が発する核災害の記録
(東日本大震災と放射能人災からの直後の1年間を顧みる)





[2011年9月8日]・・野生動物の放射能汚染警戒 福島・宮城、肉を調査へ
東京電力福島第一原発事故の影響で、イノシシなどの野生動物に放射能汚染が広がっていることが明らかになってきた。イノシシや鳥は狩猟対象で食用になるうえ、広範囲に移動する。福島、宮城両県などは注意を呼びかけ、人間への影響を探る意味もあるとして詳細な調査に入る。

 牛など食用の家畜はこれまでも調査対象になってきたが、野生動物は初めて。

 福島県では8月、猟友会やNPO法人などが合同で試験的な調査を実施した。県北東部で捕獲したイノシシ12頭から放射性セシウムが肉1キログラムあたり563~3221ベクレル検出され、すべて食肉の国の基準500ベクレルを上回った。宮城県でも南部の角田市で捕獲した1頭で2200ベクレルだった。


[2011年9月8日]・・福島県の全校で放射線量調査始まる 除染の効果を見極め
福島県は8日、東京電力福島第一原発事故の警戒区域と計画的避難区域を除くすべての学校で、空間放射線量の調査を始めた。夏休みに放射性物質の除染が進んだことから、現状を改めて調べる。

 幼稚園、小中学校、高校など計1761施設で30日まで実施する。校庭、正門、玄関前で測定し、結果は調査から数日以内に県のホームページで公表する。

 福島市立第一小学校では委託を受けた調査会社の2人が計7カ所を計測。夏休み中に校庭表面の土を除去した結果、4月は毎時3.2マイクロシーベルト、6月は同2.4マイクロシーベルトだった線量が、この日は同0.19マイクロシーベルトに。通りかかった小学2年の女児の母親(40)は「心配は尽きないけれど安心感が増してきた」と話した。


[2011年9月9日]・・海へ放射能放出総量は1.5京ベクレル 原子力機構試算
東京電力福島第一原子力発電所から海へ放出された放射能の総量は、3月21日~4月30日で1.5京(けい)ベクレル(京は兆の1万倍)を超えるとの試算を、日本原子力研究開発機構などがまとめた。東電はこれまで、海に流出した汚染水中の放射能量は約4720兆ベクレルとの推定を発表しているが、今回は、これに大気からの降下分を加えた結果、3倍を超える値になった。

 同機構の小林卓也研究副主幹(海岸工学)らは、原発の放水口付近の海洋での放射能の実測値などをもとに、直接海に流出した量を推定。これとは別に、大気から降下した放射能量もシミュレーションで推定して、足し合わせた。

 その結果、放出量はヨウ素131が1京1400兆ベクレル、セシウム137が3600兆ベクレルになった。セシウム134は計算していないので、総放出量は1.5京ベクレルを超えるという。
by nsmrsts024 | 2013-08-09 04:41 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


by nsmrsts024