人気ブログランキング | 話題のタグを見る

10月26日(日 )・・・東日本大震災から3年7ヶ月と15日

3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から3年と7ヶ月
1000年に一度の巨大津波と66年後にまた人が起こした核災害の記録
(東日本大震災と放射能災難から直後の1年間を顧みる)



2011年3月25日(金)・・・福島第一原発事故、スリーマイル超えレベル6相当に
東京電力福島第一原発の事故は、放出された放射能の推定量からみて、国際評価尺度で大事故にあたる「レベル6」に相当することがわかった。すでに米スリーマイル島原発事故(レベル5)を上回る規模になった。局地的には、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故に匹敵する土壌汚染も見つかっている。放出は今も続き、周辺の土地が長期間使えなくなる恐れがある。

 原子力安全委員会は、SPEEDI(スピーディ)(緊急時迅速放射能影響予測)システムで放射能の広がりを計算するため、各地での放射線測定値をもとに、同原発からの1時間あたりの放射性ヨウ素の放出率を推定した。事故発生直後の12日午前6時から24日午前0時までの放出量を単純計算すると、3万~11万テラベクレル(テラは1兆倍)になる。

 国際原子力事象評価尺度(INES)は、1986年のチェルノブイリ原発事故のような最悪の「レベル7=深刻な事故」を数万テラベクレル以上の放出と定義する。実際の放出量は約180万テラベクレルだったとされる。今回は少なくともそれに次ぐ「レベル6」(数千~数万テラベクレル)に相当する。

 経済産業省原子力安全・保安院は18日、福島第一原発の1~3号機の暫定評価を「レベル5」と発表したが、今後放出量の見積もりが進めば、再検討される可能性が高い。

 土壌の汚染は、局地的には、チェルノブイリ事故と同レベルの場所がある。

 原発から北西に約40キロ離れた福島県飯舘村では20日、土壌1キログラムあたり16万3千ベクレルのセシウム137が出た。県内で最も高いレベルだ。京都大原子炉実験所の今中哲二助教(原子力工学)によると、1平方メートルあたりに換算して326万ベクレルになるという。
チェルノブイリ事故では、1平方メートルあたり55万ベクレル以上のセシウムが検出された地域は強制移住の対象となった。チェルノブイリで強制移住の対象となった地域の約6倍の汚染度になる計算だ。今中さんは「飯舘村は避難が必要な汚染レベル。チェルノブイリの放射能放出は事故から10日ほどでおさまったが、福島第一原発では放射能が出続けており、汚染度の高い地域はチェルノブイリ級と言っていいだろう」と指摘した。

 金沢大の山本政儀教授(環境放射能学)によると、1メートル四方深さ5センチで、土壌の密度を1.5程度と仮定すると、飯舘村の1平方メートルあたりのセシウム濃度は約1200万ベクレルに上る。チェルノブイリの約20倍。「直ちに避難するレベルではないが、セシウムは半減期が30年と長い。その場に長年住み続けることを考えると、土壌の入れ替えも必要ではないか」と話した。

 健康への影響はどうか。チェルノブイリ原発事故では、強制移住の地域では平均50ミリシーベルト程度の放射線を浴びたとされる。しかし汚染地での長期の住民健康調査では、成人では白血病などの発症率は増えていない。

 甲状腺がんは増えたが、事故当時小児だった住民が放射性ヨウ素で汚染された牛乳などを飲んで内部被曝(ひばく)したためとみられている。飯舘村の24日午後までの放射線の総量は、3.7ミリシーベルトだ。

 長瀧重信・長崎大名誉教授(被曝医療)は「チェルノブイリ原発事故後でも小児甲状腺がん以外の健康障害は認められず、すぐに健康を害するとは考えにくい。高い汚染が見つかった地域では、データをもとに住民と十分に話し合って対応を考えてほしい」と話している。




2011年3月25日(金)・・・トヨタ、プリウスなどの生産一部再開へ
トヨタ自動車は24日、東日本大震災の影響で国内全工場で停止している生産のうち、人気が高い「プリウス」などハイブリッド車(HV)の一部は28日から再開すると発表した。ただ、多くの車種で部品不足が続いており、再開は一時的なものになる可能性がある。

 トヨタが再開するのは、堤工場(愛知県豊田市)で生産する「プリウス」、子会社のトヨタ自動車九州が宮田工場(福岡県宮若市)でつくる「レクサスHS250h」、「レクサスCT200h」の計3車種。国内外でHVの人気が高く、引き合いが多いことに対応する。

 他の車種は引き続き国内生産は停止する。一部の部品生産は再開しているが、安定的に稼働できるのは5月上旬になるとの見方も出ている。米国工場では日本からの部品供給が一時的に途絶えたため、今後、2~3日操業が止まる見通し。

 ホンダは二輪車を製造する熊本製作所(熊本県大津町)での生産は、部品調達のめどがついたとして、28日から本格的に再開する。ただ、他の自動車工場の生産は4月3日まで停止を続ける。

 富士重工業も28日まで生産を停止。スズキは25日まで二輪車は生産するが、自動車は停止を続ける。三菱自動車は26日までは一部の工場を稼働させるが、その後の生産は部品の在庫次第という。マツダは生産を一時再開しているが、山口県の工場での車両組み立ては28日から再び停止する。













[世界と日本・今日この頃]

御嶽爆発3回、軽トラほどの噴石 噴火1カ月50人証言

 57人が死亡、6人が行方不明となった御嶽山(おんたけさん、長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火で、少なくとも3回の大きな爆発があり、噴石と火山灰、熱風が一斉に山頂付近を襲ったことが生存者の証言で分かった。27日で噴火から1カ月。火山活動は低下傾向だが依然として噴煙が上がり、入山規制が続いている。


 ドドーンと低く重たい音に振り返ると、真っ白な入道雲のような煙が山の西側から立ち上っていた。

 9月27日午前11時52分。山岳ガイド小川さゆりさん(43)=長野県飯島町=は御嶽山の山頂付近にいた。

 とっさに1メートル四方の岩陰に四つんばいになると、白い煙に包まれた。「温泉の湯気に顔を突っ込んだよう」。長袖の右襟で口元を隠したが、きつい硫黄臭でせき込んだ。

 噴石は200メートルくらい舞い上がる。ヒューヒューと降り注ぎ、岩に砕けた。

 約7分後。冷たい空気がほおをなでた。真っ青な空が見えた。登山道を30メートルぐらい駆け下り、別の岩陰に体を押し込んだ。急に辺りが真っ暗になった。2回目の爆発音が聞こえた。

 ザン、ザンと音がし、黒い石粒が混じった灰が降ってきた。しゃがんだ腰の辺りまで埋まった。砂風呂のようにサラサラと生温かかった。

 3回目の爆発音は、最もすさまじかった。「洗濯機」や「軽トラック」ほどの巨大な噴石が飛び交い始めた。
by nsmrsts024 | 2014-10-26 05:16 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


by nsmrsts024