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12月10日(水 )・・・東日本大震災から3年8ヶ月と29日

3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から3年と8ヶ月
1000年に一度の巨大津波と66年後にまた人が起こした核災害の記録
(東日本大震災と放射能災難から直後の1年間を顧みる)




2011年3月27日(日)・・・耕せぬ、種まけぬ… 放射能汚染、福島の農家「人災だ」
桃やキュウリ、米などの産地として名高い農業大国・福島県。沿岸部の津波被害だけでなく、福島第一原発からの放射能による水や土壌の汚染が重くのしかかる。

 「アブラナはちょうど食べごろ。これから菜っ葉やジャガイモの種芋をまこうと思っていたところだったのに」

 原発から20~30キロの屋内退避圏内に入っている広野町の自宅から避難して内陸部にいる男性(75)は焦る。25日には政府が屋内退避圏の住民にも自主避難を要請。畑に戻ることすら難しい状況だ。「これは人災。何をいっても通るものでないが……」

 同じ屋内退避圏の南相馬市原町区に住む松浦秀昭さん(68)はいまも自宅に残る。飼育する10頭の馬を捨てられない。幸い、約80アールの水田も津波被害を逃れている。

 「原発の作業員が頑張っており、放射能の影響はない」と松浦さんは信じている。だが、作付けをしようにも、例年なら農協から届く種もみが今年はない。放射能による土壌汚染があるかどうか、それに対する補償があるかどうかを見極めるための検討を続けているからだ。

 すでに文部科学省の調査で、原発から約40キロ離れた飯舘村の土1キロから16万3千ベクレルのセシウム137と117万ベクレルのヨウ素131が検出されている。

 県は25日、県内の全農家に、農作業の延期を要請。米や野菜、花の種まきや苗植えを通常より延期する▽土壌表面の放射性物質の拡散を防ぐため、田畑を耕さない▽出荷停止中の牛乳は堆肥(たいひ)化処理をするとともに、家畜は放牧せずに畜舎内で飼育する――ことなどを求めた。

 仮に、土壌が汚染された場合に対策はあるのか。
金沢大・低レベル放射能実験施設の山本政儀教授(環境放射能学)によると、かつて原発事故が起きたウクライナのチェルノブイリや核実験で被曝(ひばく)したカザフスタンのセミパラチンスクでは、土壌の入れ替えが行われた。表層20~30センチの土壌を薄くはぎ取り、その下1~2メートルの泥を掘り出して、そこに表層部の土を埋める。そのことで放射性物質は上にある土壌で遮られ、大気中に出にくくなるという。

 雨が多い日本の場合、埋めた放射性物質が雨で流され、飲料水に影響する可能性もある。山本教授は「半減期が30年と長いセシウムは地下の粘土鉱物に付着して落ちにくいが、ストロンチウムは流れていく。汚染されていない山を崩すなどして土を完全に入れ替えるのが理想かもしれない」と指摘する。

 福島でそうしたことが必要になるかは、まだ決まったわけではない。まずは作付けが可能かどうか、土壌の入れ替えが必要かどうか、付近一帯の調査を進め、汚染状態を正確に把握する必要がある。もっとも、まだ原発自体が安定していない状況で、県農林水産部の担当者は「まずは農作業の自粛で、放射性物質の拡散を防ぎたい」と話している。(大平要、岩崎賢一、中川透)



2011年3月27日(日)・・・仏大統領来日へ 31日首脳会談で調整 復興へ連帯訴え
主要国首脳会議(G8)と20カ国・地域首脳会議(G20)の今年の議長国フランスのサルコジ大統領が近く来日する見通しになり、菅直人首相は31日にも首脳会談を開く方向で最終調整に入った。

 震災の復旧・復興に向け、仏側は国際社会の連帯を訴えたい考え。仏側は5月下旬に仏ドービルで開かれるG8サミット前の日仏首脳会談を打診し、首相が東日本大震災の対応に専念していることからサルコジ氏が来日する意向を示したという。両首脳は会談後、共同記者会見を開く予定だ。

 フランスは東日本大震災の被災地に救助隊を派遣。原子力発電に頼ったエネルギー政策を進めており、東京電力福島第一原子力発電所の事故にも高い関心を示している。15日の日仏外相会談で、ジュペ外相は松本剛明外相に「いつでもアドバイスする用意がある」と伝えていた。
















[世界と日本・今日この頃]

赤崎勇・天野浩・中村修二3氏にノーベル賞授与 物理学
ノーベル賞の授賞式が10日、スウェーデンのストックホルムで開かれ、赤崎勇・名城大教授(85)、天野浩・名古屋大教授(54)、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)の日本の3氏が物理学賞を受賞した。ノルウェーのオスロでは同日、平和賞の授賞式があり、パキスタン人のマララ・ユスフザイさん(17)とインドのカイラシュ・サティヤルティさん(60)が受賞した。


 青色発光ダイオード(LED)の開発で物理学賞を受賞した赤崎さんら3人は、スウェーデンのカール16世グスタフ国王からメダルを受け取った。ノーベル賞委員会のアン・ルイリエ氏が物理学賞の3人の研究を紹介し、「100年以上前にノーベルはかつて人類に大きな貢献をした人に物理学賞を贈るように言った。彼らはその望みに見事に応えた」と述べた。日本の受賞者は2012年に医学生理学賞を受賞した山中伸弥・京都大教授以来で、計22人になる。

 イスラム過激派武装勢力に銃撃されながら、一命をとりとめ、女子教育の権利を訴え続けているマララさんは史上最年少の受賞。マララさんは受賞演説で「すべての子供が学校に通えるようになるまで闘い続ける」と語った。児童労働問題に取り組む活動家のサティヤルティさんは「子供の夢を否定することほどむごい暴力はない」として、子供たちを労働から解放すべきだと訴えた。(ストックホルム=小池竜太、オスロ=渡辺志帆)
by nsmrsts024 | 2014-12-10 05:01 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


by nsmrsts024