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2016年1月29日(金)・東日本大震災から4年10ヶ月と18日

3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から4年と10ヶ月
1000年に一度の巨大津波と66年後にまた人が起こした核災害の記録
(東日本大震災と放射能災難から直後の1年間を顧みる)
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3.11 東日本大震災  福島第一原発爆発 飯館村 170


2011年5月6日(水)・鎮魂・再起…思い込め 大漁旗、がれきにたなびく 三陸
三陸海岸に点々と連なる漁村や漁港のがれきの上に、いくつもの色鮮やかな大漁旗がはためいている。一つ、また一つと増えていく旗は、東日本大震災の津波で命を奪われた多くの漁師仲間やその家族らへの鎮魂、そして再起への思いが込められている。

 漁師250世帯のうち8割が家を失った宮城県気仙沼市の「大谷本吉地区」。震災3日目、消波ブロックや車が転がるがれきの中で、近くの大越巌(いわお)さん(44)は深紅の大漁旗を見つけた。

 「大漁 大谷定置漁場」。旗は年10億円超を水揚げする漁協の栄光の証しで、集落に豊漁を知らせる港のシンボルだった。「よく残っていたな」。みんなに気づいてもらおうと、辺りで一番大きな流木を選んでくくり付けた。

 それから1週間後。高台に逃げて無事だった漁協支所長の小野寺俊昭さん(53)が旗に気づいた。駆け寄って手に取ると、急に寂しさがこみ上げてきた。「あのにぎわいが、いつか戻るのだろうか」。しばらく立ち尽くした。

 港はほとんどが崩れ、漁船800隻のうち使えそうなのは23隻。漁師と家族の60人が戻らない。ワカメ養殖に夢中だった先輩トシミツさん、浜のまとめ役だったイシダさん。働き盛りの地域の担い手を失った。

 小野寺さんは「大漁旗に心躍らせる港を、もう一度つくりたい」。

     ◇

 壊滅的な被害を受けた同県南三陸町歌津の館浜。地震から2週間が過ぎたころ、漁師の三浦幸哉さん(52)は2本の旗を自宅跡に掲げた。町一番の船に贈られる大漁旗は、金色の縁取りに紫が映える一家の誇り。愛船「龍王丸」の文字が躍るのは、いとこからの進水祝いだ。

 三浦さんは津波直前、長男龍徳さん(20)と船に飛び乗った。「津波が来たら沖に出ろ」。代々の教えに従い、丸2日、停泊して生き延びた。だが、帰った村に家はなかった。頼みの魚市場や港も消えた。腕を競い合った漁師の多くが、見つからないままだ。
 いま三浦さんは、避難所から浜に通う。少し高いところに住まいを構えようと、龍徳さんと一緒にがれきを片付け始めた。

 三浦さんは沖の龍王丸を見つめて言った。「漁師はカモメと同じだでば。海に出ないと駄目なんだでば」。犠牲になった仲間の分も漁で取り返すつもりだ。

     ◇

 同県中部沿岸の塩釜市。1965年から遊漁船を営んできた「えびす屋釣具店」では、伊藤長栄さん(79)が軒先に色とりどりの大漁旗を広げていた。戦前のものから約50枚。船底いっぱいに魚を積んだ時は、旗を掲げ、「『ここにあり』って、胸張って港に入ったもんだ」。

 港が復旧したらすぐに船を出せるよう、1階が浸水した店の修理を急ぐ。

     ◇

 「この旗を飾る予定だった船も、きっと流されてしまった」。岩手県に接する気仙沼市の染めもの職人菊田栄穂さん(54)は、泥がこびりついた作りかけの旗を手に声を落とした。

 沿岸の大漁旗の多くは代々継ぐ工場が手がけた。150年続く老舗で菊田さんは6代目。黄色や赤で景気よく飾った旗や、験を担いで「黒字」にこだわった旗など、年500枚以上を請け負ってきた。

 津波は海辺から1キロ以上離れた工場にも押し寄せた。染料や道具は流失。壁や柱が抜け、時計は午後3時39分で止まっている。

 工場再開の見通しは立たないが、菊田さんは「注文が入る日を、ゆっくり待ちたい」と言う。工場の奥に1枚だけ残った旗は、復興第1号にするつもりだ。(乗京真知)



[2015年、世界と日本・今日この頃]

甘利氏問題、どこまで法令違反? 口利き実態は依然不明

甘利明・経済再生相をめぐる現金授受問題で、甘利氏は自身が建設業者から100万円を受け取ったことを認めた。秘書が300万円を私的に使っていたことも分かり、この点について政治資金規正法などに抵触する恐れがある。口利きや飲食接待の実態は不明のままで、甘利氏が依頼した弁護士らが調査している。

特集:甘利明氏

 甘利氏は会見で、13年11月14日に大臣室で50万円を受け取り、14年2月1日に神奈川県大和市の地元事務所で50万円を渡されたことを認めた。

 甘利氏によると、大臣室では、菓子折りの入った紙袋を渡され、後に秘書からのし袋が入っていたと報告された。政治資金としてきちんと処理するように指示したという。

 事務所で受け取った現金については、建設会社の総務担当者が帰り際、菓子折りの入った紙袋と封筒を差し出したという。「大臣室訪問のお礼と政治活動への応援の趣旨と思って受け取り、秘書に適正な処理を指示した」と話した。

 甘利氏が代表の自民党支部の14年分の政治資金収支報告書には、実際とは異なり、建設会社から14年2月4日付で100万円を一度に寄付されたと記載されている。同日付で100万円の領収書をつくり、建設会社に送ったという。

 この期日の「ずれ」について、秘書らは弁護士に対し、甘利氏が舌がんの手術を受けて治療をしていた時期で「余裕がなかったからではないかと思う」と説明したという。

 甘利氏の説明通りであれば、政治資金の処理としては法令違反とまでは問われないとの見方が多い。甘利氏は会見で、このずれについて、実態に合うよう収支報告書を訂正する意向を示した。

ログイン前の続き■秘書、300万円を私的に使用

 甘利氏は、秘書が業者から渡された現金を私的に使っていたことを明らかにした。

 公設第1秘書の弁護士への説明では、秘書は13年8月20日、建設会社の総務担当者から500万円を受け取った。100万円を甘利氏の支部への同日付の寄付、もう100万円を甘利氏の秘書だった神奈川県議の自民党支部への同年9月6日付の寄付として処理した。甘利氏と県議の支部名の領収書をそれぞれつくり、建設会社側に送ったという。

 だが、残り300万円は寄付として処理せず、秘書は「自身の机の引き出しに保管してしまった」。その後、秘書は自身の私的な支払いに充てたという。一連の処理は秘書の独断で、甘利氏や経理担当者に明かしていなかったという。

 両支部の13年分の収支報告書には、100万円ずつが記されているが、秘書が使ったという300万円は記載が無い。甘利氏は13年分の収支報告書を訂正する意向だが、政治資金に詳しい複数の専門家は、無記載の300万円について政治資金規正法違反にあたると指摘する。

 甘利氏の支部への寄付を秘書が横領したという見方も成り立つ。元検事の郷原信郎弁護士は、甘利氏は業務上横領の容疑で「告訴すべきだ」と指摘した。政治献金は非課税だが、秘書が300万円を政治活動ではなく、私的に使っていたとすれば、税務上の問題も生じうる。

■口利き・接待、説明乏しく

 口利きや接待については説明が不十分だった。

 週刊文春は、14年11月20日に公設第1秘書が建設会社の総務担当者から100万円を受け取ったと報じたが、会見で説明はなかった。甘利氏の支部の収支報告書には、同日付で50万円の寄付しか記載されていない。

 信用調査会社によると、建設会社は3年連続で赤字だった可能性がある。赤字企業の政治献金を制限した政治資金規正法に違反する恐れがある。甘利氏は同社の寄付を「ただちに返金するよう指示した」という。

 公設第1秘書や政策秘書が建設会社側から受けた飲食の接待について、甘利氏は、2人が弁護士に接待を受けた事実を認めていることを明かした。詳細について調査を続けるという。

 一連の現金授受や接待の見返りに、秘書らが国土交通省や独立行政法人都市再生機構(UR)に口利きをしていたかどうかも、あっせん利得処罰法に抵触しかねず、大きな焦点だ。秘書は口利きを否定しているというが、詳細は弁護士の調査に委ねられる。

 甘利氏の会見後、URは13年6月~今年1月に職員が甘利氏の秘書と12回面談していたことを明らかにした。10回は昨年10月以降に集中していた。国交省は、前住宅局長が昨年3月に秘書から問い合わせを受け、7月には訪問を受けて後日にURの担当者名と連絡先を伝えていたと公表した。

 01年に施行された同法は、不正行為の有無にかかわらず、政治家や秘書が口利きに対して報酬を受け取る行為を処罰できる。ただ、国会議員や秘書に適用された事例はまだない。

 検察幹部の一人は「単に口利きしただけでは罪にはならず、同法違反に問うには背景に『権限に基づく影響力がある』と立証する必要がある」と話す。




日銀、マイナス金利を導入 金融緩和策を転換

日本銀行は29日の金融政策決定会合で、金融機関が日銀に任意で預けるお金に付ける利子をマイナスにする「マイナス金利政策」の導入を決めた。2月16日から実施する。金融緩和で金融機関にたまったお金が貸し出しに回るよう促す。日銀は、「異次元」として始めた金融緩和手法の転換を迫られた。

 政策委員9人(総裁、副総裁2人、審議委員6人)のうち、賛成5人、反対4人で決めた。日銀の決定を受け、東京株式市場では日経平均株価が一時、前日終値より600円近く上昇。為替相場は一時、前日午後5時時点より2円70銭以上円安ドル高の1ドル=121円50銭近辺まで円安が進み、約1カ月ぶりの円安水準となった。

 金融機関は、融資量に応じて日銀にある当座預金口座にお金を預ける義務がある。日銀は、決められた額を超えた預金に対して年0・1%の利子を付けていたが、預金残高の一部の金利をマイナス0・1%に下げることにした。
by nsmrsts024 | 2016-01-29 07:36 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


by nsmrsts024