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2016年3月19日(土)・東日本大震災から5年と8日

3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から5年
1000年に一度の巨大津波と66年後にまた人が起こした核災害の記録
(東日本大震災と放射能災難から直後の1年間を顧みる)
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3.11 東日本大震災    福島第一原発爆発 飯館村 220



2011年3月7日(木)・東京電力・清水社長が退院 7日から出社
東京電力は7日、めまいなどを訴えて入院中だった清水正孝社長(66)が退院し、同日午前から出社していることを明らかにした。

 清水社長は社内で、避難住民への東電の支援状況などを確認しているという。福島原子力発電所事故対策統合本部に入って陣頭指揮を執る時期は未定という。

 清水社長は3月30日に執務中にめまいを訴え、高血圧の症状もあったため、都内の病院に入院した。勝俣恒久会長(71)が代わって陣頭指揮を執っている。


[2015年、世界と日本・今日この頃]

シャラポワ陽性のメルドニウム 効果や流通の実態は

 テニス界のスター選手、マリア・シャラポワ(28)=ロシア=がドーピング検査で陽性になったことを明らかにして以降、にわかに話題に上っているのが検出薬物「メルドニウム」だ。聞き慣れないこの薬物は、どこで製造され、どんな効果があり、どんなふうに流通しているのか。その素性を追った。

 メルドニウム(市販名ミルドロネート)は決して新しい薬ではない。バルト三国のひとつ、ラトビアで1970年代半ばに開発され、もともとは家畜の成長を早める薬だった。2000年を過ぎて、人に投与すると心臓の働きを高め、虚血症などの心疾患に効果があることが分かってきた。

 一方で、1980年代にアフガニスタンに侵攻した旧ソ連兵がこの薬を持たされたとロイター通信は報じ、薬の開発者のイバルス・カルビンス氏も7年前、「(標高が高く酸素が薄い)アフガニスタンで兵士のスタミナ増強に使われた」と地元紙に語っている。血流を増し、持久力向上作用があることを、軍は早くから知っていたと推測できる。

 独ケルンの分析機関が昨年発表した論文では、持久力の向上以外にも、様々な効果が期待できるとしている。試合や練習後の疲労回復▽ストレス耐性の強化▽中枢神経系の機能の活性化▽気分を高揚させる▽記憶力を高める――。

 まるで万能薬だが、バルト三国やロシアなど主に旧ソ連圏でしか販売されていない。米国でも西欧でも、そして日本でも未承認だ。製造・販売するラトビア・グリンデックス社の広報担当は「米食品医薬品局(FDA)にも欧州医薬品庁(EMA)にも認可を申請したことはない」とロイター通信の取材に答えている。

 ただ、インターネットならほぼ世界中で手に入る。あるサイトでは、0・5グラムのカプセル60個入りで50ドル(約5600円)。シャラポワの会見後、関心を集め、価格が2倍近くに跳ね上がったサイトもある。「発送が遅れる」「在庫なし」などの注意書きが目につくようになった。

 シャラポワ以外にも、この薬が選手の間で広く使われているのは間違いない。日本のドーピング検査関係者は「2年前のソチ五輪以降、旧ソ連圏の選手から複数の使用例が報告されたので、監視リストに入れたのではないか」と推測する。

 昨年1月1日に監視リストに加わり、使用状況の調査が始まった。英国のスポーツ医学雑誌が今月公表した報告によると、昨年6月にアゼルバイジャンで第1回が開かれた欧州競技大会で欧州五輪委員会が調べたところ、約6千人の参加選手のうち最大490人がメルドニウムを使っていた可能性があるという。

 研究の結論は「明らかに疲労回復促進や競技力向上を目的に使われており、スポーツ精神に反する」。同誌は「研究がこの薬を監視リストから禁止薬物リストに移す決断に貢献した」と述べている。世界反ドーピング機関(WADA)がメルドニウムを今年初めから禁止薬物リストに入れると公表したのは昨年9月だ。

 国際テニス連盟(ITF)は今後、シャラポワへの聴聞などを経て処分内容を決める。資格停止期間は最大で4年だが、もし1年や2年に軽減する決定をITFが出せば、WADAが「短すぎる」として、スポーツ仲裁裁判所に訴える可能性もある。

■不自然なシャラポワの説明

 シャラポワは子供の頃から米国に移り住んでいる。米国で未承認の薬物を「主治医に処方された」という説明には不自然さが残る。国立スポーツ科学センター長の川原貴医師は「医師はどうやってその薬を手に入れたのか。薬局を通すルートではできないはずだ」と疑問を呈する。しかも、シャラポワは10年間使ったと告白している。

 米在住の医師の話では、インターネットで入手可能なので患者から依頼されれば注文する場合もあり得るが、患者が「この薬を」と指定しないのに、医師が自ら未承認薬を処方することは考えにくいという。FDAの承認薬がほかにあるからだ。

 もし、シャラポワが禁止薬物になったと知っていれば「治療使用特例(TUE)」を申請することもできた。禁止薬物でも、治療に不可欠と判断されれば許可される場合がある。しかし、川原医師によれば、使用しなければ重大な健康被害があるとか、他に治療法がないとか、いろんな要件があるといい、この場合は許可される可能性は低い。(酒瀬川亮介)

■モスクワの薬局で買ってみた

 メルドニウムはロシアでは簡単に買えるのか。モスクワの薬局をのぞいた。

 店内を探すと、客が手に取れる場所にはない。「メルドニウムがほしい」。薬剤師に言うと、「ミルドロネートだ」と、すぐに奥の棚から出してきた。

 ミルドロネートはメルドニウムの市販薬の名称。カプセルと注射液があり、医師の処方箋(せん)がなくても買える。ロシアではビタミンなどの注射を、自分で打つのも一般的だという。

 カプセルの場合、1個0・25グラムと0・5グラムの2種類。価格は前者が40個で320ルーブル(約510円)、後者が60個で721ルーブル(約1150円)だ。薬剤師は「普通に買える薬。心臓などのトラブル予防が主な効果なのに、ドーピングの対象になるのはおかしい」。

 説明書には、細胞の酸素補給の回復や代謝を促進する働きがあり、負荷に耐える力を高め、体力を素早く回復させるとあった。服用対象の症状に心血管疾患やアルコール中毒、心身の過労などが挙げられ、この過労の項目には「スポーツマンを含めて」とのただし書きも。症状によって1~6週間の服用が指示され、スポーツマンの場合は「トレーニング前に1回0・5~1グラムを1日2回服用。準備期間中は14~21日間、試合期間中なら10~14日間続ける」とも記載されている。

 別の薬局の薬剤師は「量が多いほど効果があり、1日4グラムまで大丈夫。心肺機能が重要な登山家が飲んでおり、私も愛用している」と勧めてきた。

 現在もミルドロネートの販売は好調のようだ。英BBCによると、製造するラトビアの製薬会社グリンデックスのロシア法人代表は「3月の販売量は前月の2倍になる勢いだ」と話した。同社広報も米ブルームバーグに対し、騒動が宣伝となり、「薬の需要が伸びている」と答えている。(モスクワ=中川仁樹)
by nsmrsts024 | 2016-03-19 06:49 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


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