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2017年6月25 日(日 ):東電、事故前に防潮堤図面 強制起訴裁判、証拠提出へ

東京電力福島第一原発事故をめぐって旧経営陣が強制起訴された裁判で、30日に開かれる初公判に、東電が事故前に津波対策を検討した防潮堤の図面が証拠として提出されることが関係者の話でわかった。検察官役の指定弁護士は東電側が津波の危険性を認識していたことを示す証拠と位置づけているとみられ、原発の安全対策について東電で行われた議論の解明につながる可能性がある。

 裁判では、業務上過失致死傷罪に問われた東電元会長の勝俣恒久被告(77)、いずれも元副社長の武藤栄被告(66)、武黒一郎被告(71)の3人が巨大な津波の襲来を予見し、適切な安全対策を取っていたかが焦点になる。指定弁護士は、検察が東電などから集めた膨大な資料や調書を引き継ぎ有罪立証にあたる。国や東電の調査とは違う角度から、事故の背景の解明が進むことも期待されている。

 関係者によると、検察が東電側から集めた図面は複数あり、うち一つは東電の子会社が2008年4月に作成した。福島第一原発の東側の海岸沿いに防潮堤を設けることを想定し、標高10メートルにある原発を高さ10メートルの防潮堤(頂上部は標高20メートル)で守る内容になっていたという。



東電元幹部は津波を予見できたか 強制起訴30日初公判

 未曽有の被害を出した東京電力福島第一原発の事故をめぐり、避難中に死亡した人らへの業務上過失致死傷罪で強制起訴された東電旧経営陣3人の初公判が30日、東京地裁で開かれる。事故の刑事責任が裁判で争われるのは初めて。東電が事故前に図面で検討した防潮堤建設をめぐる社内の議論も焦点の一つになる。

■裁判、1年超見通し

 強制起訴されたのは元会長の勝俣恒久(77)、いずれも元副社長の武藤栄(66)、武黒一郎(71)の3被告。検察は3人を2度、不起訴処分(嫌疑不十分)にしたが、市民からなる検察審査会がそのつど、「起訴すべきだ」と判断した。

 起訴状によると、3人は福島第一原発の敷地の高さである10メートルを超える津波が襲来し、建屋の浸水で電源が失われて爆発事故などが起きる可能性を事前に予見できたのに、安全対策を講じる義務を怠った。その結果、2011年3月の東日本大震災で起きた津波による原発事故で、入院患者ら44人を長期間の避難で死亡させた、などとされる。

 裁判での焦点は、3人が事故につながった巨大な津波を事前に予見できたか、対策をとっていれば事故を防げたかの2点だ。

 検察官役の指定弁護士は、地震による津波の危険性が東電でどう議論、共有され、3人に伝わっていたかを証拠に基づいて立証する必要がある。東電は08年3月、政府機関の長期評価(02年)をもとに15・7メートルの津波を試算していた。試算を得た後、事故が起きるまで対策が事実上先送りされた経緯がポイントになりそうだ。

 国会の事故調査委員会の聴取で、勝俣元会長は「試算結果の報告を受けていない」と証言した。武藤、武黒両元副社長は報告を受けたことは認めている。

 関係者によると、指定弁護士は被告人質問のほか、同社関係者や専門家ら約20人への証人尋問、社内会議の議事録など約180点の証拠で立証を目指し、裁判は1年を超える見通しだ。



【神戸「正論」懇話会】首相講演に期待の声 「経済力と防衛力で、日本の存在を世界にアピールしてほしい」
北朝鮮による拉致被害者、有本恵子さん(57)=拉致当時(23)=のふるさとで、安倍晋三首相は憲法改正に強い意欲を示した。神戸市中央区の神戸ポートピアホテルで24日開かれた神戸「正論」懇話会の設立記念特別講演会。首相は関西の財界人ら約600人を前に成長戦略や構造改革についても熱弁をふるい、参加者からは期待の声が上がった。懇話会の設立は全国13番目で、小規模な「友の会」を入れると22番目となる。

 安倍首相は講演で、日本と欧州の経済連携協定(EPA)交渉の大枠合意を目指し、「世界で戦える日本を作る必要がある」と強調。「関西から新しい時代を切り開いてきた『やってみなはれ』のチャレンジ精神こそが今、政府や民間企業に求められている」と述べた。

 また北朝鮮情勢についても触れ、圧力を強める姿勢を新たにした。

 関西経済連合会の松本正義会長(72)=住友電気工業社長=は「講演からは安倍政権のぶれない姿勢が読み取れた。北朝鮮のミサイル開発や欧州との経済連携協定など国際情勢の話題に触れつつ、憲法改正について言及され、“世界から信頼を勝ち得る新しい日本をつくる”という歴代首相にみられない高い志を感じた」と評価した。

 神戸市の不動産会社「和田興産」専務、和田剛直さん(45)も「首相の憲法改正への思いに強く共感した」と語り、「日本に拉致被害者がいることそのものが、国の防衛にとって大問題。経済力と防衛力をさらに強化し、世界に日本の存在をアピールしてほしい」と期待を込めた。





[2011.3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から6年と3ヶ月]
[1000年に一度の巨大津波と66年後にまた人が起こした核災害、直後に海水で
炉を冷却しておけば爆発は防げた]

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     3.11東日本大震災   津波 452
by nsmrsts024 | 2017-06-25 05:57 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


by nsmrsts024