2017年8月16 日(水 ):北朝鮮使用?エンジンは「ロシア向け」 ウクライナ発表
2017年 08月 16日
北朝鮮国内の非公開の場所で発射された大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」。朝鮮中央通信(KCNA)配信(2017年7月29日公開)。(c)AFP=時事/AFPBB News© AFPBB News 提供 北朝鮮国内の非公開の場所で発射された大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」…
英シンクタンク「国際戦略研究所(IISS)」は14日に発表した報告書で、北朝鮮がこのところ長距離ミサイルの開発で急速な進歩を遂げた理由は、旧ソ連構成国のウクライナの工場で製造された「RD250(RD-250)」ロケットエンジンを改良して使用したことにあるとみられると指摘していた。
同研究所によると、これらのエンジンはロシアまたはウクライナの兵器庫の従業員が不正に密売し、犯罪組織によって北朝鮮に密輸された可能性があり、その時期は1991年のソ連崩壊と現在のウクライナ危機の間だったとみられる。
SSAUのユーリー・ラドチェンコ(Yuriy Radchenko)会長代行は記者会見で、RD250エンジンは2001年までウクライナのユジマシ(Yuzhmash)で製造され、ロシアに供給されたロケット「ツィクロン2(Cyclone-2)」と「ツィクロン3(Cyclone-3)」に搭載されていたと説明。
問題のエンジンとロケットはいずれも「ロシア向けにユジマシで製造された」もので、ロケットの総数は233機に上り、宇宙への打ち上げに使用されたという。
同氏はウクライナ側が把握している情報として、ロシアは現在ツィクロンロケットを7~20機所有しており、同国はRD250エンジンとその設計図を「誰にでも意のままに供給できる」と指摘。さらに、同エンジンの使用に必要なロケット燃料の製造技術を所有しているのは、ロシアと中国だけだとの見解を示した。
これに対しロシアのドミトリー・ロゴジン(Dmitry Rogozin)副首相は、北朝鮮が同型のエンジンを模造するには、ウクライナの専門家の支援や、エンジンやその設計図の不正入手が不可欠だとの見方を示している。
【翻訳編集】AFPBB News
米長官、対話は金委員長次第=北朝鮮核、外交が解決策
【ワシントン時事】ティラーソン米国務長官は15日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が米領グアム周辺への弾道ミサイル発射計画の実施を保留したことを受け、記者団に「われわれは対話に至る道を見つけることに関心を持ち続けている」と述べた。その上で「(対話の実現は)彼(金委員長)次第だ」と強調し、北朝鮮が歩み寄りを見せる必要があると訴えた。
ティラーソン氏はこれまで、北朝鮮がミサイル発射や核実験を停止すれば、「交渉に応じる用意がある」との立場を示している。
国務省のナウアート報道官も15日の記者会見で「われわれは外交が(北朝鮮核問題の)解決策だと信じている」と強調。「北朝鮮は、対話に応じる用意があることを真剣な態度で示す必要がある」と重ねて指摘した。
【ボクシング】帝拳ジムの本田会長は動揺隠せず トレーナーに怒りあらわ
◇…山中が所属する帝拳ジムの本田明彦会長は、敗戦に動揺の色を隠せなかった。試合放棄を告げるタオルを投入したトレーナーに向け「取り返しのつかないことをしてくれた。最悪のストップだ」と怒りをあらわにした。
「速い相手の攻撃に耐え、倒れても後半で、という狙いだった。(山中は)調子がよかったから耐えていたのに、それをどうして止めたのか」とまくしたてた。
今後については「しばらく休ませる。本人次第だ」と話した。
「撃ち落とさなければ、日米同盟どうなる」外務副大臣
■佐藤正久・外務副大臣(発言録)
北朝鮮から日本の上空を飛び越えてグアムの方へ(ミサイルが)行く。そういう時、日本の自衛隊は本当に撃ち落とさなくていいのか。日米同盟の真価が問われている。リスクを共有しない同盟はない。もしも(北朝鮮からのミサイルが)日本の上空を飛び越え、(日本が)撃ち落とせるのに撃ち落とさず、グアムに被害が出たら、日米同盟はどうなると思うか。皆さんの商売でも、自分が本当に苦しい時に親友と思った人間が背を向けたら、もはや親友とは言えないかもしれない。まさに今、同盟国・日本の覚悟が問われている。(「英霊にこたえる会」と「日本会議」が主催した「戦没者追悼中央国民集会」のあいさつで)
【歴史戦】「現実」見えぬ韓国大統領 半島危機なのに…徴用工「北との調査」 また蒸し返し、日本に重し
【ソウル=名村隆寛】「南北共同での(徴用工などの)被害の実態調査を検討する」。日本の朝鮮半島統治からの解放記念日「光復節」の式典で韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が語った言葉は、「南北関係改善」の条件付きながらも、北朝鮮による核や大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発で不安化する朝鮮半島情勢への「現実認識」を疑わせるものだ。
文氏は北朝鮮問題に先立ち、日韓の「歴史問題」に言及。慰安婦問題をめぐる日韓合意の再協議こそ口にしなかったものの、徴用工や勤労挺身隊など、日本統治下での「強制動員」に新たに触れた。
元徴用工や元挺身隊員らの個人請求権は、1965年の日韓請求権協定で消滅しており、日韓政府間では解決済みの問題だ。にも関わらず文氏はこれらを持ち出した。しかも、ミサイル開発などで国際社会から厳しい目を向けられる北朝鮮との「共同調査」付きだ。
韓国では2012年に最高裁が「個人請求権は消滅していない」と判断して以来、日本企業相手の訴訟で賠償命令が相次いでいる。先週には三菱重工業に賠償を命じる判決が2件下された。元徴用工らの韓国での勝訴は12件となった。
ソウルや仁川(インチョン)では先週末に「徴用工像」が設置され、慰安婦像とともに増設の勢いだ。文氏の演説は、韓国社会の最近の流れに呼応したものであり、慰安婦問題同様、解決済みの問題の“蒸し返し”に変わりはない。韓国は日本に対して、また一方的に歴史絡みの懸案を突きつけたことになる。
文氏は「日本の政治家や知識人らの努力」が未来志向的な日韓関係の発展に寄与したと評価してもいる。ただ、慰安婦・徴用工の問題解決に向け、人類の普遍的価値や国民的合意、再発防止約束という国際社会の原則を振りかざしている。
北朝鮮の問題について「韓国の同意なく対北軍事行動は決定できない」と断言した文氏の演説は、韓国世論を安心させ、肯定的に受け止められている。徴用工問題という新たな懸案を日本に負わせようという、大統領直々の“対日宣言”とともにだ。
[2011.3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から6年と5ヶ月]
[1000年に一度の巨大津波と66年後にまた人が起こした核災害、直後に海水で
炉を冷却しておけば爆発は防げた]
3.11東日本大震災 津波 412