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1月21日(日曜日)・・・赤い鯨と白い蛇(天声人語)

[天声人語]     朝日                                       ○東京の岩波ホールで上映中の「赤い鯨と白い蛇」は地味ながら味わい深い。
太平洋戦争中に若い士官と女性とが交わした約束から、物語は紡ぎ出される

▼若い士官は空襲で家族や縁者をすべて亡くした。
天涯孤独となり、淡い思いを寄せ合う女生徒に「自分がこの世に生きたことを
覚えていてほしい」と頼んで落命する。
女生徒は約束を守って戦後を生きてきたが、老いの身に認知症が兆す。
そして、「私が忘れたら、あの人は二度死ぬことになる」と涙をにじませる
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▼アフリカのある部族には、死者を二通りに分ける風習があるという。
人が死んでも、その生前を知る人が生きているうちは、死んだことにはならない。
生者が心の中に呼び起こすことができるからだ。
記憶する人も死に絶えてしまったとき、死者は真に死者になるのだという。
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▼戦前生まれの多くにとって、戦後は簡単に「去る者は日に以って疎し」とはなら
なかった。
戦後世代はそのことを忘れず、肝に銘じたい。

      ・・・・・(むらさん)・・・・・二度死ぬことになる、・・・死者は真に死者になる
のだという。人の死に限らず世の中の全ての、ことがら、できごと、に通ずる。
記憶する人も死に絶えてしまった時、それらの全ては歴史になってゆく。

せっかく良い天声人語を読んで浸っていたら上につまらない記事。
「納豆で減量」番組捏造、フジ系関西テレビが謝罪・・・・と。例のごとく会社の
社長、専務、常務が頭を垂れて謝罪している写真が載っている。
観ていないので番組内容はよく分からないが、納豆を買いに行く人もおかしい、
捏造番組を作るテレビはもっとよくない。
           ・・・・・いろいろな記事があるから新聞は飽きない・・・・。
by nsmrsts024 | 2007-01-21 19:13 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


by nsmrsts024