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2017年8月29 日(火 ):再びうごめく白人至上主義 米国、デモ衝突で犠牲者

人種や民族による差別を撤廃する1964年の公民権法制定から半世紀。米国で白人の優位を訴える団体が再びうごめいている。石炭業が衰退したアパラチア地方など、昨年の大統領選でトランプ氏を熱心に支持した地域で、貧困におびえる白人層を狙って勧誘を活発化している。そんな中、白人至上主義団体と対抗デモが衝突し、女性が犠牲になる悲劇が起きた。(パイクビル=金成隆一)

米、白人至上主義グループと反対派が衝突 3人死亡
特集:ドナルド・トランプ米大統領

 バージニア州シャーロッツビル。白人至上主義団体側の男が車で突っ込み、抗議デモにいた弁護士補助職員ヘザー・ヘイヤーさん(当時32歳)を殺した現場には、事件から10日が過ぎた22日も、追悼に訪れる人の姿が絶えなかった。

 しゃがみこんで涙していたニューヨーク出身の男性は「今の時代にこんな事件が起こるなんて信じられない」と首を横に振った。事件に巻き込まれた黒人の男性は車いすで訪れ、介助者に背中をさすられながら現場を静かに見つめていた。

 事件が米社会に残した傷はあまりに深い。

 数百メートル先の公園には、奴隷制存続などを主張して南北戦争(1861~65)を戦い、敗れた南部連合の英雄リー将軍の銅像がある。この街で白人至上主義者らが集会を開いたのは、市議会が銅像の撤去を決めたことに抗議するためだった。

 この集会に参加した一人が、自ら白人民族主義団体を率いる造園業マシュー・ハインバック氏(26)。米メディアに「過去20年で最大の集会。とてもエキサイティングだ」と語った。

 ログイン前の続き彼らの不満は何か。トランプ政権をどう見ているのか。アパラチア地方の山奥で4月末に開かれた集会で、記者はハインバック氏らを直接取材していた。

■貧困層狙い活発に勧誘

 アパラチア山脈の山あいの町、ケンタッキー州パイクビル。4月末、黒ずくめの約140人が町を行進した。男性が圧倒的に多いが女性の姿もある。タンクトップ姿の若い女性は、ナチスドイツのシンボル、ハーケンクロイツ(カギ十字)の大きなタトゥーを入れていた。カメラを構える記者に、笑顔で手を振った。

 武装した者が目立つ。腰に銃やナイフを携行し、ライフル銃を担ぐ姿も。白人至上主義で知られるKKK(クー・クラックス・クラン)や、ナチスと似た「国家社会主義」、「神の兵士」「戦うキリスト教徒」を名乗る団体もいる。

 短銃を身に着けていた自動車修理工のジョンさん(68)は「白人の同胞を守るためにやって来た。このままでは白人の立場が弱くなるばかりだ。存在を示す必要がある」と話した。

 人口7千人ほどの町では店の多くが臨時休業に。警官が隊列を組む中、白人主義者とほぼ同規模の抗議者も集まり「差別主義者は出ていけ」と叫ぶ。車両の進入が禁じられたこともあり、この日は深刻な衝突には発展しなかった。

 ここが行進の場所に選ばれた理由は明快だ。「住人の98%超が欧州系白人」「子どもの3人に1人、高齢者の5人に1人が貧困層」「トランプ氏の得票が8割を超えた」。そう案内に記されている。

 現状に不満を抱える白人労働者が、白人主義団体の勧誘のターゲットだ。

 団体幹部マット・パロット氏(34)は言う。「米国で白人は優遇されてきたと言われるが、この一帯を車で走れば、違うとわかる。彼らの声は代弁されていない。エリートに見捨てられた白人だ」「白人やユダヤ人のエリートに虐げられているのは(黒人やヒスパニックら)人種的な少数派と思い込む人が多いが、この産炭地では白人も被害を受けている。まるで第三世界の途上国だ。石炭という資源を大企業に奪われ、利益は州外へ。白人労働者は捨てられた。帝国主義時代の植民地のようだ」

 パロット氏はインディアナ州南部の小さな町からやってきた。10歳代の前半に人種問題に関心を持ち始め「白人にも差別されている人々がいる」と気づいたと主張する。20歳代の前半に白人主義団体に加わった。活動歴は10年になる。

 一方、地元パイクビルの住人は迷惑顔だ。

 ひときわ大きな声で白人主義に抗議していた失業中のブレット・デボードさん(48)は「失業、薬物汚染、精神疾患。やつらは貧困にあえぐ我々につけ込もうとしている」と憤る。自身も18年間勤めた木材会社を解雇されたばかり。「KKKは1990年代にもこの町で集会を開いた。私はあの時もここに立って抗議した。当時から何も変わっていない。ここはずっと貧困地域だ」

■「戦前の日本を尊敬」

 行進の後、白人主義団体のメンバーらは更に車で1時間ほど離れた山奥の私有地での集会に移動した。住民の貧困率が3割を超え、トランプ氏が8割を得票した地域。ハインバック氏のインタビューができると言われ、記者も向かった。

 山が険しくなると、舗装道が途絶え、砂利の一本道になった。「この先、私有地 要注意」。看板が警告を発する。さらに薄暗い山道を走ると視界が開けた。

 平地に大型テントが張られ、町で行進した人々が集まっていた。100人近くいるだろうか。多くはビールを片手にリラックスしている。集会では「グローバル化から白人コミュニティーを守れ」という演説に拍手が湧く。貧しい白人を蔑視する「ホワイト・トラッシュ」という言葉を連呼する歌を披露する青年には笑いも起きた。ただ写真撮影は「私有地」との理由で制止された。

 会場は白人ばかり。記者は好奇の目にさらされたが、日本から来たと自己紹介すると彼らの態度が変わった。敬礼する者もいる。

 KKKの名刺を差し出してきた若者が言った。「私は(戦前の)帝国主義時代の日本を尊敬している。みんなも同じだ。どの民族にも固有の文化があり、尊重されるべきだ。日本は模範だ」

 彼らは、白人の人種的優位を主張する「白人至上主義者」とみなされることが多い。白人の優越を信じているのかと質問すると、口々に否定した。「日本人にIQテストで勝てないのは自明だ」。一人が冗談っぽく答えると、隣の男性がまじめな顔で続けた。「私の本業は自動車の修理工だが、日本車の方が米国車よりも優秀だ。白人の方が優れていると言うつもりはない。ただ、それぞれの民族が固有の土地を持つべきだと言っているだけだ」

■「勢力拡大の好機だ」白人民族主義団体の創設者語る

 白人民族主義団体を創設したハインバック氏が、集会の場でインタビューに応じた。昨年3月のトランプ氏の集会で、黒人女性を怒鳴りつけ、乱暴に押しながら会場から追いだそうとする映像が全米に流れ、注目を集めた人物だ。運動の狙い、トランプ政権誕生の意義などの考えを聞いた。

――なぜケンタッキー州東部で集会を?

 米国の中でも特に見捨てられた地域だからだ。白人労働者が無視され、彼らを代弁する政党がない。私たちは、この地域で候補者を集め、政党として支持を広げたい。

――目標は政界進出か?

 その通り。連邦選挙管理委員会にも登録した。アパラチア地方とラストベルト(さび付いた工業地帯)の白人労働者コミュニティーで集会を重ね、地方レベルの候補者を探す。失業率が高く、薬物汚染が深刻な地域で、政治的なインフラの整備をしたい。

 私はトランプ氏に投票した。ロシアとの関係改善、移民停止、自由貿易への反対を明確に打ち出したからだ。彼は選挙戦で民族主義に訴えて勝ち、私たちが勢力を広げる余地を示してくれた。一般の人々がナショナリズムを重視していることを証明してみせた。

 しかし就任後、多くの点で支持者を裏切った。シリア空爆をやった。他国への介入主義だ。また国境の壁の建設費が(政権の)予算案に十分に入っていない。貧困地域への財政支援も打ち切ろうとしている。

 私たちには好機到来だ。共和党が白人労働者のことなど真剣に考えていないことが明らかになり始めた。彼らが代弁するのはウォール街と大企業で、この地域は間もなく見捨てられる。今こそ我々が動くときだ。トランプ氏に投票した人には大勢の元民主党支持者や無関心層がいる。彼らは、自分たちを代表している政党がないと不満を持っている。共和党も民主党も彼らの声など聞いていないと知っている。だから私たちは彼らに働きかける。絶好の機会だ。

――トランプ氏の予算案で軍事費は10%増の一方、貧困層対策は削られたが?

 支持した白人労働者の顔をピシャリとやったようなものだ。軍拡路線で爆弾や軍用車両の購入のためには金を回すが、貧困層の食料や病人の薬には回さないということだ。裏切りだ。

――グローバル化をどう捉える?

 自由貿易と移民流入でコミュニティーが壊された。利益を得たのは大企業と株主だけ。株価が史上最高値をつけても、多くの労働者は貧しくなった。白人労働者の利益になっていない。

 グローバル化のせいで、今や米政府は国内情勢すらコントロールできない。労働者の賃金低下を止められない。労働者は多国籍企業の歯車だ。私の地元でも工場閉鎖で400人が解雇される。さらに画一的な消費社会になっている。東京でもアテネでもハンバーガーを食べる。グローバル展開する多国籍企業のせいで、伝統的な文化は破壊され、代わりに魂も人種も宗教も関係ない、消費文化が広がっている。

 同時に米社会では、以前は9割を占めた白人がいずれ過半数を切る。グローバル化は労働者の雇用の場だった工場を海外移転することでラストベルトの共同体を破壊した。そして、その共同体に低賃金の移民労働者も入れる。何が起きたかと言えば、多国籍企業の利潤の最大化と労働者の賃金低下だ。

 多国籍企業は「根なしのコスモポリタン」だ。首都ワシントンからサンフランシスコに飛び、ニューヨークに戻る。さらには東京やブリュッセルにも行く。でも米国の地方には行かず、興味もない。政治と経済のエリートは都市だけで暮らし、どの特定の土地にも根ざしていない。地方は今や「飛び越えられる街々」。選挙で示されたのは、無視されてきた地方の声だ。

――運動は広がっている?

 手応えを感じている。トランプ氏が出馬表明した2015年時点でのメンバーは約100人だったが、今はラストベルトやアパラチアを中心に600人を超えた。海外からも連携を求められ、ギリシャやドイツ、チェコ、ルーマニアに行った。日本からも招待されている。どの民族にも固有の場所があるべきだと訴える、グローバル化に抵抗する世界各地の民族主義者と協調したい。

――トランプ氏の集会で何があったのか? 何の罪に問われている?

 集会中に抗議者が騒ぎ、悪態をつき始めた。トランプ氏が「彼ら(抗議者)を追い出せ」と繰り返したのに、会場の警察官が何もしなかったので、私は抗議者を押して警察官の近くに移動させただけだ。軽犯罪に問われている。

――あなた自身のことを教えて欲しい。

 米東部メリーランド州で育った。両親は高校教師。私は学生時代に90年代の大統領選候補ブキャナン氏の著書「病むアメリカ、滅びゆく西洋」(邦訳あり、成甲書房)を読み、白人が減る人口動態やキリスト教文化の喪失という問題に目覚め、米国の伝統を守る活動を始めた。大学を上位10%の成績で卒業後、インディアナ州政府の職を得たが、民族主義の活動を理由に解雇された。この活動からの収入はない。寄付金などは勢力拡大のイベント開催費用などに使っている。今は造園業で暮らしている。






「区切り、今ではないか」苦悩の終止符 伊達公子引退へ

 2度目の現役引退を発表したテニスの伊達公子。関係者によると、引退を決めたのは今月に入ってからだったという。「完全復活」の可能性をあきらめず、悩み抜いた末の決断。近頃は「なかなか埋まらないギャップ」と闘う日々だった。

伊達公子、2度目の引退へ 自身のブログで公表

 昨年、ひざにメスを入れた。バウンド直後の球を、低い姿勢で打ち返す「ライジングショット」が武器なだけにひざは生命線。それでも「(自分のプレーに)もどかしさを感じるのは、そこまで戦えているということ」。今年5月、約1年4カ月ぶりの公式戦で手応えを語っていた。

 意欲も衰えなかった。手術後は足腰を中心に鍛えた。スピードやパワー、可動範囲。46歳という年齢的な衰えを補うためラケットの面を広げるなど試行錯誤も繰り返した。肩の痛みで出場をやめたが、全米予選にエントリーするなど復活への道筋を模索していた。





はねられたヒナ捜す母ガモのため、高速道路封鎖

【ベルリン=井口馨】ドイツ西部ケルンで、警察が車にはねられたヒナを捜す母ガモのため、高速道路を約30分間封鎖したと発表し、話題になっている。

悲劇が起きたのは23日午前。ヒナ5羽が次々とはねられて死んだ。母ガモを先頭に横断中だったとみられる。母ガモは、難を逃れた何羽かのヒナと共にいったんその場を離れたが、しばらくして走行車線に戻った。わが子を捜そうとしたのに違いない。気付いた警察が急いで道路を封鎖。母ガモは、まもなく道路脇の森に姿を消した。

ドイツでは、森を突っ切る高速道路をカモの行列が渡ることが珍しくない。5月には西部ドルトムント郊外の高速道で、警官が親ガモからはぐれたヒナ4羽を制帽に入れて保護した。




号外:北朝鮮が、平壌付近から日本海に向けて弾道ミサイル発射。韓国軍合同参謀部発表 (06:21)





号外:北朝鮮が、平壌付近から日本海に向けて弾道ミサイル発射。韓国軍合同参謀部発表 (06:21)


ミサイル、日本上空通過か=平壌から発射-北朝鮮
【ソウル時事】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は日本時間29日午前5時57分ごろ、平壌の順安付近から日本海に向けて飛翔(ひしょう)体を発射した。弾道ミサイルで、日本の上空を通過した。

 韓国軍によると、北朝鮮が発射したミサイルの飛行距離は約2700キロと推定され、最高高度約550キロに達したとみられる。

 米軍もミサイルが日本上空を通過したことを確認。ミサイルの種類などは分析中だが、「米本土に脅威をもたらすものではない」と指摘した。

 1998年8月には、長距離弾道ミサイル「テポドン1号」の2段目や弾頭部分が日本列島を通過し、三陸沖に着弾した。2009年4月にも北朝鮮のミサイルの2、3段目が東北地方上空を通り、太平洋に落下。12年12月と16年2月には、沖縄県上空を通過している。

 北朝鮮は7月4日と28日に大陸間弾道ミサイル「火星14」の発射実験を強行。今月26日には、短距離弾道ミサイルとみられる飛翔体3発を東部から発射している。

 また、米領グアム島沖を狙って中距離弾道ミサイル「火星12」4発を同時に撃ち込む計画を公表。発射準備を完了したとされるが、金正恩朝鮮労働党委員長は「米国の行動をもう少し見守る」と述べ、発射を先送りしていた。 




北朝鮮ミサイル:中国・新華社通信が速報 強い関心示す
【北京・浦松丈二】中国国営・新華社通信は29日朝、北朝鮮のミサイル発射を至急報で速報し、強い関心を示した。中国政府の公式コメントはまだ出ていないが、過去の発射に対しては「国連安保理決議に違反するミサイル発射に反対する」と北朝鮮を批判する一方、日米など関係国には事態の緊張を避けるよう促してきた。






[2011.3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から6年と5ヶ月]
[1000年に一度の巨大津波と66年後にまた人が起こした核災害、直後に海水で
炉を冷却しておけば爆発は防げた]

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     3.11東日本大震災   津波 441
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by nsmrsts024 | 2017-08-29 06:05 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と66年後にまた起きた核災害


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