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2016年3月31日(木)・東日本大震災から5年と20日

3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から5年
1000年に一度の巨大津波と66年後にまた人が起こした核災害の記録
(東日本大震災と放射能災難から直後の1年間を顧みる)
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3.11 東日本大震災    福島第一原発爆発 232



2011年3月7日(木)・大気の放射線量、各地で低下傾向続く
大気中の放射線量は7日午前中も各地でゆるやかな低下傾向が続いている。午前8時現在で、福島県内は福島市で毎時2.17マイクロシーベルト(前日は2.24)、飯舘村は6.13マイクロシーベルト(同6.29)とやや下がった。

 ほかの地域でも、茨城県北茨城市で0.420マイクロシーベルト(同0.439)、東京都新宿区0.0867マイクロシーベルト(同0.0883)と下がった。

 一般の人が年間に浴びる人工放射線の限度は法律で1ミリシーベルト(1千マイクロシーベルト)と定められている。
 
[2015年、世界と日本・今日この頃]

医療・年金…増える負担 4月から暮らしこう変わる

 4月から暮らしにかかわるさまざまな制度やサービスが変わり、医療や身近な食品といったものでも値上げが相次ぐ。賃金が伸び悩むなか、負担増を実感する場面が増えそうだ。

 病気やけがの際に大病院で受診すると、診療所や中小病院の紹介状がなければ初診で5千円以上、再診で2500円以上の定額負担がかかる。対象は大学病院など約240病院。症状が軽い人に大病院の受診を控えてもらう狙いだ。入院中の食事代は1食100円上がって360円になる。

 年度ごとに見直される年金額は今回据え置かれるが、国民年金の保険料は月670円上がって月1万6260円になる。

 所得が少ないひとり親家庭がもらう児童扶養手当は物価上昇分として0・8%上がる。12月支給分からは2人目以降の子どもへの支給額が最大で倍増する。

 労使で折半する雇用保険料は料率が下がり、保険料の負担が軽くなる。雇用の改善で失業給付などの支出が減り、保険料の積立金残高が余っているためだ。

 食品では原材料の高騰を背景に、20年以上価格を据え置いていた家庭用の食塩などが値上げされる。
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by nsmrsts024 | 2016-03-31 07:07 | 朝日新聞・綜合、政治

2016年3月30日(水)・東日本大震災から5年と19日

3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から5年
1000年に一度の巨大津波と66年後にまた人が起こした核災害の記録
(東日本大震災と放射能災難から直後の1年間を顧みる)
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3.11 東日本大震災    福島第一原発爆発 231



2011年3月7日(木)・米議員「核燃料、圧力容器破って落下」 専門家は否定
米下院民主党の有力者マーキー議員は6日、下院エネルギー・商業委員会小委員会の公聴会で「福島第一原発2号機の核燃料は非常に高温で、おそらく圧力容器を溶かして破って落下している」と述べた。米原子力規制委員会(NRC)からごく最近得た情報としている。

 圧力容器を覆う格納容器側に壊れた燃料が漏れ出ている可能性があるという認識を示した。

 同公聴会に証人として出席していたNRCのバージロ原子炉・防災副部長は、この発言に答える証言はしなかったが、米紙ウォールストリート・ジャーナルなどの取材に対し、「日本に派遣しているチームから今朝あった報告には、そのような内容はなかった」と否定した。ただ、1~3号機の核燃料がかなり損傷しているとの認識は示した。

 マーキー議員は原子力に批判的なことで知られている。(ワシントン=勝田敏彦)



[2015年、世界と日本・今日この頃]

テレビ報道、強まる同調圧力 金平キャスターが語るいま

 NHK、TBS、テレビ朝日の看板キャスターがこの春、相次いで交代する。そんななか、高市早苗総務相による放送法違反を理由とした「停波」発言も飛び出した。テレビ局の報道現場でいま、何が起きているのか。TBS「報道特集」キャスターの金平茂紀さんに話を聞いた。

 ――テレビの報道ニュース番組が偏向している、という声が出ています。安保法制の報道を巡り、昨年11月読売新聞と産経新聞に掲載された「放送法遵守(じゅんしゅ)を求める視聴者の会」の意見広告では、TBSの番組「NEWS23」が名指しで批判されました。

 「だれが偏向だと判断するんですか。お上ですか、政治家ですか。日々の報道が公正中立かどうかを彼らが判断できるとは思わないし、正解もない。歴史という時間軸も考慮しながら、社会全体で考えていくしかないでしょう。議論があまりにも粗雑過ぎます」

 ――偏向を指摘された番組アンカーの岸井成格さんが「NEWS23」から降板しました。

 「NHKの国谷裕子さん、テレビ朝日の古舘伊知郎さんもこの春、降板します。僕も記者ですから取材しました。3人とも事情は違うし、納得の度合いも違う。一緒くたに論じるのは乱暴すぎます。安倍政権の圧力に屈したという単純な構図ではない。しかし、報道番組の顔が同時にこれほど代わるというのは単なる偶然では片づけられません」

 ――本当に圧力とは関係ないのですか。

 「会社は『関係ない』と説明しています。岸井さんも『圧力はなかった』と記者会見で発言しました。しかし、もし、視聴者のみなさんが納得していないとすれば、反省しなければなりません」

 ――金平さん自身、3月31日付で執行役員を退任されます。何かあったのでしょうか。

 「会社の人事ですから、その質問をする相手は、僕ではなく、会社でしょう。事実として残るのは、TBSで最も長く記者をしてきた人間の肩書が変わったということです。いずれにせよ僕は、どのような肩書であろうが、なかろうが、くたばるまで現場で取材を続けるだけですが」

 ――政治、とりわけ自民党による放送番組に対する圧力は歴史的に繰り返されてきました。

 「1967年7月、TBSの報道番組『ニュースコープ』のキャスターだった田英夫さん(故人)が、北ベトナムに日本のテレビとして初めて入りました。ベトナム戦争で、米国に爆撃されている側からリポートするためです」

 「その取材をもとに特別番組を放送したのですが、放送行政に影響力を持つ、いわゆる『電波族』の橋本登美三郎・自民党総務会長が、当時のTBS社長に『なぜ、田君にあんな放送をさせたのか』とクレームをつけた。さまざまな経緯の末、田さんは実質的に解任され、社を去りました。田さんの報道は、当時は反米・偏向だと政権ににらまれたのかもしれません。が、ベトナム戦争がたどった経過を考えれば、事実を伝えたとして評価されこそすれ、偏向だと批判されるいわれはありません」

 ――当時、TBS社内は、田さん降ろしに抵抗したと聞いています。岸井さんの件でいま、社内はどうなのでしょうか。

 「おおっぴらに議論するという空気がなくなってしまったと正直思いますね。痛感するのは、組織の中の過剰な同調圧力です。萎縮したり、忖度(そんたく)したり、自主規制したり、面倒なことを起こしたくないという、事なかれ主義が広がっている。若い人たちはそういう空気の変化に敏感です」

 ――同調圧力ですか?

 「記者一人ひとりが『内面の自由』を持っているのに、記事を書く前から社論に逆らってはいけないという意識が働いている。それが広く企業ジャーナリズムの中に蔓延(まんえん)している。権力を監視する番犬『ウォッチドッグ』であることがジャーナリズムの最大の役割です。しかし現実には記者のほうから政治家や役人にクンクンすり寄り、おいしい餌、俗に言う特ダネをあさっている。こんな愛玩犬が記者の多数を占めれば、それはジャーナリズムではない。かまない犬、ほえない犬に、なぜだといっても『僕らはほえないようにしつけられてきた。かみつくと損になるでしょ。そう教えられてきた』。そんな反応が現場の記者から返ってくるわけです」

 ――報道の現場は深刻ですね。

 「ジャーナリズム精神の継承に失敗した責任を痛感しています。僕自身も含め、過去を学び、やり直さないといけない。安保法制、沖縄の基地問題、歴史認識や福島第一原発事故など、僕らの国のテレビは独立・自立した存在として、報じるべきことを報じているのか。自責、自戒の念がわきあがってきます」

 「戦争の翼賛体制下でメディアは何をしてきたのか。放送も新聞も権力の言いなりとなり、国策と一体化した報道をやった『前歴』がある。戦後、その反省に立ち、放送局は政治権力から独立し、国家が番組内容に介入してはならぬ、という精神で放送法が生まれた。電波は国民のものであり、自主・自律・独立でやっていく。放送の原点です。ところが、政権側には、電波はお上のものであり、放送局を法律で取り締まるという逆立ちした感覚しかありません」

 ――高市早苗総務相が放送法の規定をもとに、放送の内容によっては「電波停止もあり得る」と発言しています。当事者であるテレビ局の報道に迫力を感じません。

 「僕はニュース価値があると思って担当の番組で発言しました。ところが、発言があったこと自体に触れないテレビ局もあった。自分たちの生命線にかかわる話なのに、ニュースとして取り上げない。えっ、どうしてなんだろうと思いましたね。テレビ朝日の『報道ステーション』やTBSの『NEWS23』『サンデーモーニング』はこの発言の持つ意味も含めて報道していました」

 「先日、田原総一朗さんや岸井さんらと記者会見しました。他局のキャスター仲間何人かに声をかけたのですが、参加者はあれだけというのが現実です。それでも、誰ひとり声を上げずにいて、政治権力から『やっぱり黙っている連中なんだ』なんて思われたくはないのです。こういう社外からの取材をリスクをおかしながら受けているのもそのためです」

 「一昨年の総選挙の前に、自民党が選挙報道の『公平中立』を求める文書をテレビ各局に送りつける、という『事件』もありました。そのこと自体が僕の感覚ではニュースです。でも社内の会議で話題にはなってもニュースとしては扱わない。危機管理ばかりが組織で優先され、やっかいごとはやりたくないということになる。僕はそれが耐えられなかったから、担当の番組でコピーを示し、こういう文書が送りつけられたと伝えた。中には『あんなことをやりやがって』と思っている人もいるかもしれませんが」

 ――危機管理優先がジャーナリズムの勢いをそいでいます。

 「朝日新聞がそうですね。とりあえず違う意見も載せておこうと、多様な意見を紹介するとのお題目で両論併記主義が広がっていませんか。積極的に論争を提起するのではなく、最初から先回りし、文句を言われた時のために、『バランスをとっています』と言い訳ができるようにする。防御的な発想ではないですか」

 ――「NEWS23」の初代キャスターだった筑紫哲也さん(故人)とは長い間、一緒に仕事をされたそうですね。

 「2008年3月、筑紫さん最後の出演で語った言葉が忘れられません。『大きな権力を持っている者に対して監視の役を果たす』『少数派であることを恐れない』『多様な意見を提示し、社会に自由の気風を保つ』。筑紫さんは、この3点を『NEWS23のDNAだ』と遺言のように語って、逝きました。それがいま、メディアに携わる人たちに共有されているのかどうか。責任を感じています」

 ――記者の原点を忘れ、組織の論理に流されてしまっている自分自身に気づくことがあります。

 「記者の仕事は孤独な作業です。最後は個ですから。過剰に組織の論理に流れ、全体の空気を読んで個を殺していくのは、記者本来の姿ではありません。それでも一人ひとりの記者たちが、会社の壁を越え、つながっていくこともできる。声を上げるには覚悟がいるけども、それを見ている次の世代が、やがて引き継いでくれるかもしれない。萎縮せず、理不尽な物事にきちんとものを言う若い仲間たちが実際に育ってきているのをつい最近も目撃しました」

 「『報道なんてこんなもの』とか、『視聴者や読者はそんなもん求めてねえよ』と、シニシズム(冷笑主義)に逃げ込んではいけません。僕らの仕事は、市民の知る権利に応えるためにあるのです。報道に対する市民の目が厳しい今だからこそ、一番の根本のところを考えてほしいと思います」(聞き手=編集委員・豊秀一)

     ◇

 53年生まれ。77年TBS入社。モスクワ、ワシントン両支局長、報道局長などをへて、執行役員。04年度「ボーン・上田記念国際記者賞」受賞。
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by nsmrsts024 | 2016-03-30 07:54 | 朝日新聞・綜合、政治

2016年3月29日(火)・東日本大震災から5年と18日

3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から5年
1000年に一度の巨大津波と66年後にまた人が起こした核災害の記録
(東日本大震災と放射能災難から直後の1年間を顧みる)
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3.11 東日本大震災    福島第一原発爆発 飯館村 230



2011年3月7日(木)・福島県の一部、作付け延期解除 県が独自に土壌検査
福島第一原発の事故を受け、福島県は6日、県内の水田や畑、果樹園といった農地の土壌を独自に調べた結果を発表した。水道水から高濃度の放射性物質が検出された飯舘村をはじめ、県北部の7市町村の一部で高い値が出た。県は県内の全農家に作付けなどの延期を要請していたが、これらの地域を除き、作付け延期の要請を同日解除した。

 県によると、3月31日から2日間かけ、県内全域で約10キロ間隔で選んだ計70カ所の農地の土壌を調査。九州地方の検査機関に送り、分析していた。

 その結果、飯舘村に加え伊達市月舘町、川俣町、二本松市、本宮市、大玉村、郡山市日和田町でも高濃度の放射性セシウムが検出されたが、その他の地域の数値は低かったという。

 土に含まれる放射性物質の基準値はなく、農林水産省が今月中旬をめどに「算定作業」を進めている。だが県は3月25日に県内全域の農家に作付けなど農作業の延期を要請しており、素早い情報提供が必要と判断。農水省が基準値を決める前に、農地への影響評価に着手していた。

 県によると、専門家の意見に基づき、高い数値が出た7市町村の地域については近く再調査をする。また、原発から半径20~30キロ圏内で屋内退避指示が出ている浪江町、広野町、葛尾村、川内村についても順次、調査をするという。



[2015年、世界と日本・今日この頃]

救助・消火に14万人投入 首都直下型地震の応急対策

政府は29日、今後30年以内に70%の確率で起こるとされる首都直下地震の応急対策活動計画をまとめた。震度6強以上に襲われる東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県に対し、消防、警察、自衛隊計約14万人、ヘリコプターなど航空機450機を投入し、消火や救助にあたる。都心にいる人たちに一斉に帰宅しないよう呼びかけるなど、帰宅困難者対策も盛り込んだ。

 東日本大震災後、政府は首都直下地震の被害想定を見直し、都区部直下の場合、マグニチュード7・3、死者約2万3千人、救助が必要な人7万2千人、帰宅困難者800万人を想定する。死者の7割は火災によるものだ。

 人やモノが集中する首都圏の被災で消火・救助活動の混乱が予想される。計画は①緊急輸送ルートの確保②救助隊の活動拠点を事前に決定③一斉帰宅の抑制、など混乱回避策を盛り込んだ。
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by nsmrsts024 | 2016-03-29 07:54 | 朝日新聞・綜合、政治

2016年3月28日(月)・東日本大震災から5年と17日

3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から5年
1000年に一度の巨大津波と66年後にまた人が起こした核災害の記録
(東日本大震災と放射能災難から直後の1年間を顧みる)
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3.11 東日本大震災     福島第一原発爆発 飯館村 229

2011年3月7日(木)・「風評被害の野菜、社員食堂で」 経団連、企業に要請
原発事故による風評被害に苦しむ農家の支援に日本経団連が乗り出した。福島、茨城両県産で出荷制限がかかっていない野菜の買い取りを会員企業に要請。社員食堂で使ってもらう。

 両県や農業団体と調整してキャベツやキュウリなどの大量仕入れルートを確保。社食の食材にしたり、社員向け直売会を開いたりするよう促す。安全性のアピールにも一役買う。週内のスタートを準備中の企業もあるという。


[2015年、世界と日本・今日この頃]

通信途絶の衛星「ひとみ」分解か 米、5個の物体確認

地上との通信ができなくなっているX線天文衛星「ひとみ」について宇宙航空研究開発機構(JAXA)は28日、引き続き衛星からの電波を確認できない状態が続いていると発表した。米国防総省の戦略軍統合宇宙運用センターが、衛星が複数の物体に分かれている可能性があるとの情報を公表しており、異常との関係を確認している。

 米国防総省の情報はツイッターで公表され、日本時間26日午後5時20分の時点で衛星の付近に五つの物体があるとした。JAXAによると、これ以降、27日未明まで2回にわたり衛星からの電波が3~4分受信できたという。ただ、通信できない状態は28日午前11時現在も続いている。

 宇宙開発に詳しい的川泰宣・JAXA名誉教授は衛星周囲の物体について「出どころがしっかりしているだけに、深刻な情報だ。衛星の破片なのか、外からぶつかってきた物なのかは現時点では分からない」と話している。
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by nsmrsts024 | 2016-03-28 06:51 | 朝日新聞・綜合、政治

2016年3月27日(日)・東日本大震災から5年と16日

3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から5年
1000年に一度の巨大津波と66年後にまた人が起こした核災害の記録
(東日本大震災と放射能災難から直後の1年間を顧みる)
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3.11 東日本大震災     福島第一原発爆発 飯館村 228



2011年3月7日(木)・「放射能雨」に不安、韓国で臨時休校相次ぐ
福島第一原発から放出された放射性物質への懸念から、韓国各地で雨が降った7日、首都圏では約100の幼稚園や小中学校が臨時休校に踏み切った。

 ソウル近郊京畿道(キョンギド)の教育庁によると、同日、道内で56の幼稚園と小学校41校、中学校1校が学校長の判断で休校した。同庁は前日、「保護者の心配を受けての安全措置」として校長の裁量で休校できるようにする緊急通知を出していた。ソウル市教育庁も同日朝、屋外での授業や活動をできるだけとりやめるよう、各学校に通知した。

 韓国原子力安全技術院によると、7日未明、済州島で採取した雨水からごく微量の放射性ヨウ素やセシウムが検出された。韓国では先月28日、ソウルなどで大気中からごく微量の放射性物質が検出されたのを機に、各地の検出結果が連日報じられている。7日はそれ以降初めての全国的な雨となり、「放射能雨」への憂慮が高まっていた。(ソウル=中野晃)

 
[2015年、世界と日本・今日この頃]

大川小、どう保存していくか 教訓の伝え方が今後の課題

大川小学校旧校舎はすべて保存、旧門脇小校舎は一部を保存する――。議論が続いてきた二つの震災遺構に、石巻市の亀山紘市長が結論を出した。教訓をどう伝えていくのか、保存のあり方は住民との議論に委ねられる。ただ、遺族たちの複雑な思いは消えない。

 石巻市では、津波で市民約3700人が命を失った。

 「最大の被災地として、災害時の被害を最小限に食い止められるように教訓を伝承するのは使命だ」

 亀山市長は26日の会見で、保存を決断した理由をそう説明した。

 いまでも一部の遺族が語り部として、校舎を訪れた人たちに津波の恐ろしさを伝えている。亀山市長は「語り部やボランティア団体の協力を得ていきたい」としながらも、「独自の活動を進めていく方々もいる。関与の仕方はなかなか難しい」とも語った。

 二つの校舎をめぐっては震災後、遺族や住民を二分する議論が続いてきた。いまもまだ、地域は一つになったとは言えない。

 亀山市長も「解体を望む遺族のつらい思いに配慮した保存のあり方を検討したい」と語り、苦しい胸の内をのぞかせた。

 どういった形で校舎を残すのかは、市と住民が話し合いながら決めていくことになる。内部を公開するかなどあり方によって、費用は大きく変わる。市の試算では、大川小の初期整備費は2億2千万円~6億6千万円。一部保存の旧門脇小は、どこまで残すかなどによって、2億9千万円~7億円になる。

 復興庁が出す初期整備費は、1自治体で一つに限られる。亀山市長は旧門脇小に充てる考えで、市が負担する決まりの維持管理費については、一定程度の負担を国に求めるという。(茂木克信)

■複雑な思い抱えたまま

 26日午前の大川小旧校舎。6年生の次女を失った佐藤敏郎さん(52)は、横浜市のガールスカウト団体に震災前の写真を見せ、「子どもたちがここで生活していたことを想像してみてください」と語りかけた。高校1年の小室稀(のぞみ)さん(16)は「言葉にできないくらいの感情がわいた。大切に保存し、減災へと役立ててほしい」。

 佐藤さんは語り部をしながら、保存を訴えてきた。「未来の命を守るため、どう残せばいいかを市と考えたい。それが大川小の校歌のタイトルの『未来を拓(ひら)く』ことなのでしょう」と話す。

 旧校舎近くに住んでいた武山郁夫さん(59)は長女ら家族3人が大川小へ避難し、亡くなった。旧校舎を見ると、声が聞こえてくるようで耐えられない。解体を求め、市の公聴会でも発言した。だが、結論は全面保存。「最初から結論ありきだった」と感じる。

 旧門脇小も校舎の一部が保存される。震災時の校長だった鈴木洋子さん(65)は、「支援にお返しできるのは、防災のメッセージ。校舎はそれを伝えられる建物だ」と話す。

 今後、隣接地区にできる復興祈念公園内へ校舎を移すことも検討される。解体を求めてきた門脇地区のまちづくり協議会長浅野清一さん(68)は、移設の可能性があることには納得している。新しいまちで校舎はどうあるべきなのか。考えていきたいと思っている。(桑原紀彦、森田貴之)
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by nsmrsts024 | 2016-03-27 07:07 | 朝日新聞・綜合、政治

2016年3月26日(土)・東日本大震災から5年と15日

3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から5年
1000年に一度の巨大津波と66年後にまた人が起こした核災害の記録
(東日本大震災と放射能災難から直後の1年間を顧みる)
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3.11 東日本大震災     福島第一原発爆発 飯館村 227



2011年3月7日(木)・津波で巣流されたが助かった ミッドウェーのアホウドリ
東日本大震災による津波は、海鳥の繁殖地として知られる北太平洋の米領ミッドウェー環礁も襲い、多くのひなが犠牲になった。日本国外での誕生が今年1月に初めて確認されたアホウドリのひなも流されたが、無事が確認された。

 米国魚類野生生物局によると、津波は現地時間の3月10日深夜から11日早朝にかけて日本から約4千キロ離れた同環礁に到達した。最大の波は高さ1.5メートルほど。三つの島のうちスピット島は全体が波に洗われ、イースタン島は島の6割、サンド島は2割が波をかぶった。

 イースタン島で1月に見つかったアホウドリのひなは巣から流されたが、野生生物保護区の職員が35メートル離れた場所で無事な姿を発見した。けがはなく、巣があった場所に戻され、元気でいるという。

 津波の約1週間前から親鳥は目撃されていない。保護区のジョン・クラビッターさんは「この時期、親鳥は週1回ほど餌を与えに来る以外は巣に戻らない。ひなの状態は良いので両親とも健在だろう」とみる。

 一方、津波とそれに先立つ暴風雨のため、巣にいたコアホウドリとクロアシアホウドリのひな、計約11万羽が死んだ。成鳥も少なくとも2千羽が死んだ。今季は同環礁でコアホウドリ約48万つがい、クロアシアホウドリ約3万つがいの営巣が確認されていた。

 犠牲になったのはひなの22%ほどになる。ここには21種の海鳥約300万羽が生息する。津波の来襲時に繁殖を始めていたのは、アホウドリ類3種とシロハラミズナギドリだけだった。住民や観光客は避難して無事だった。

 アホウドリを研究する長谷川博・東邦大教授は「津波は日本から遠く離れた島の野生生物にも大きな影響を及ぼした。海鳥は親が生きていれば来年に繁殖可能なので、早い回復を期待したい」と話す。(米山正寛)


 
[2015年、世界と日本・今日この頃]

北海道新幹線が開業 上下線で一番列車が出発
 本州と北海道をつなぐ北海道新幹線の新青森―新函館北斗間(149キロ)が26日、開業した。東北新幹線と直通運転し、東京と新函館北斗は最速4時間2分、仙台と新函館北斗は2時間30分で結ばれる。1964年の東海道新幹線開業から半世紀、九州から北海道まで新幹線で移動できるようになった。
 JR新函館北斗駅(北海道北斗市)では午前6時35分、一番列車の東京行き「はやぶさ10号」が出発。JR東京駅からも午前6時半すぎ、新函館北斗行きの一番列車「はやぶさ1号」が出発した。
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by nsmrsts024 | 2016-03-26 08:14 | 朝日新聞・綜合、政治

2016年3月25日(金)・東日本大震災から5年と14日

3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から5年
1000年に一度の巨大津波と66年後にまた人が起こした核災害の記録
(東日本大震災と放射能災難から直後の1年間を顧みる)
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3.11 東日本大震災    福島第一原発爆発 飯館村 226



2011年3月7日(木)・2・3号機も窒素ガス注入へ 汚染水放出も続く
東京電力は7日未明、福島第一原発1号機で水素爆発が起こるのを防ぐため、原子炉格納容器内への窒素ガスの注入を始めた。6日間かけて6千立方メートルを入れ、水素や酸素が占める割合を下げる。爆発すれば大量の放射性物質が放出されるおそれがあることから、今後2、3号機でも実施することにしている。

 格納容器は鋼鉄製で、内部の放射性物質を閉じこめる役割がある。窒素ガスは不燃性で、通常の運転時も容器内を満たしている。

 東電によると、格納容器内の多くは現在、水蒸気や窒素で占められ、ただちに爆発する可能性は低いという。だが、原子炉を冷却するための注水が続いており、冷却が進めば水蒸気が水になって減少し、水素や酸素の占める割合が増加するおそれがある。

 さらに、格納容器内の圧力が下がって、圧力容器から水素が漏れたり、外から酸素を含む空気が取り込まれたりする可能性がある。水素が4%、酸素が5%を超えると爆発を起こす危険があるという。

 東電は経済産業省原子力安全・保安院に計画を報告し、了解を得たうえで窒素ガスを注入し始めた。窒素発生装置をつなぎ、状況を確認しながら格納容器へつながる弁を順次手動で開けていき、7日午前1時31分に最後の弁を開けた。途中の圧力計の配管で生じた漏れをふさいだほかは順調に進んだという。

 注入する量は格納容器の容積と同程度。容器内は1気圧上がって2.5気圧になる。東電は、注入に伴って圧力を下げるために内部の蒸気や気体を外部に放出することはしないとしている。格納容器内の圧力が高まれば、配管の破れなどから内部の放射能が漏れ出す可能性はあるが、量はわずかとみられている。ただ、注入後も含め、将来的には外部への放出が実施される可能性がある。

 保安院は東電に対し、モニタリングを確実に実施して放射性物質の影響を確認するよう指示した。7日午前現在、窒素注入による外部への放射性物質の漏れを示すデータは計器類で確認されていないという。
福島第一原発では地震後、運転中だった1号機や3号機、定期検査中だった4号機で水素の爆発が起き、外側を覆う原子炉建屋が崩壊した。

 高温下で核燃料が冷却水から露出して起こる化学反応や、放射線による水の分解で水素が充満。何らかのきっかけで酸素と反応したためとみられている。

 このほか、比較的濃度の低い放射能汚染水の放出作業が続けられている。集中廃棄物処理施設では約6千トンを流し終えた。ポンプの位置を変えるなどして、残る2千トンの作業を進める。

 また、5、6号機周辺にしみ出てくる地下水をためる升の中にある1500トンは、これまでに580トン分(6日正午現在)を放出した。6日午後2時半に5、6号機周辺で採取した海水に含まれる放射性ヨウ素131の値は、国の基準の1千倍にまで上昇した。ただ、東電によると、放出の影響かどうかはわからないという。

 高濃度の汚染水の流出は作業用の穴(ピット)の周囲を固めたことで6日に止まった。その結果、坑道の水位が上昇しているという。東電は、さらにピットの亀裂にゴムを押しあててふさいでおり、海側でも7日にも鋼板を設置、10日に海水を仕切る「シルトフェンス」を設置する予定。




[2015年、世界と日本・今日この頃]

チェルノブイリ、あと100年封印 新シェルター公開

 史上最悪の原発事故から来月で30年を迎えるウクライナのチェルノブイリ原発で23日、建設の進む「新シェルター」が報道陣に公開された。事故で爆発した4号機をコンクリートで覆った「石棺」の老朽化がひどく、巨大なかまぼこ形の新シェルターで石棺を丸ごと覆って放射性物質の飛散を防ぐ計画。年内にもレールで移動させ、ようやく廃炉作業の準備にたどりつく。

 資金を拠出している欧州復興開発銀行(EBRD)が各国メディアに公開した。新シェルターは2012年に本格着工。鋼材などでつくられ、高さ109メートル、幅257メートル、長さ162メートル。重さは東京スカイツリーに匹敵する約3万6千トン。建造には最終的に15億ユーロ(約2千億円)かかる見込み。内側では鋼材をつなぐ作業が続き、鉄をたたくような「ガーン」という音が時折響いていた。

 4号機は1986年4月26日、試験運転中に爆発。火災も起き、10日間で東京電力福島第一原発事故の約6倍の放射性物質を放出した。直後の消火活動で30人以上が死亡。周辺は今も立ち入りが制限されている。

 新シェルターは、地震や竜巻にも耐えるように設計され、今後100年間の封じ込めをめざす。ただ、石棺の解体など廃炉作業の具体的なめどはたっておらず、維持管理の資金面でも不安が残る。ウクライナ環境・天然資源庁のハンナ・ブロンスカ長官代理は記者会見で、資金について「(外国などから)もらえるだけ欲しい」と話した。(チェルノブイリ〈ウクライナ北部〉=小坪遊)




ベルギーテロ、5人目の容疑者浮上 駅でカバン持つ男

 約300人が死傷したベルギーの首都ブリュッセルでの連続テロで24日、地下鉄駅での爆発に関与したとみられる新たな容疑者が浮上した。事実とすれば5人目となる。また、テロは今月末に予定されていたが、パリの同時多発テロの実行犯とされるサラ・アブデスラム容疑者(26)が逮捕されたため、前倒しされた可能性も出てきた。

 地下鉄マルベーク駅での爆発で、捜査当局は、ハリド・バクラウィ容疑者(27)が自爆したと発表していたが、地元メディアによると、構内の監視カメラの映像にはハリド容疑者が切符を購入するそばで、大きなカバンを持つもう1人の男が映っていた。カバンはハリド容疑者と同じタイプだったという。

 ハリド容疑者は、パリのテロで中心的な役割を果たしたとされるアブデスラム容疑者が潜伏したアパートを借りていた人物とされる。

 空港でのテロで自爆した2人は、捜査当局が発表したハリド容疑者の兄のイブラヒム・バクラウィ容疑者(29)に加え、もう1人はナジム・アシュラウィ容疑者(24)である可能性が強まった。アブデスラム容疑者と国外で行動を共にしていたとされる。空港の監視カメラにはさらに1人の容疑者が映っており、この人物が逃走後に、地下鉄の爆発にかかわった可能性も排除できない。

 ベルギーのテレビは、ジャーナリストが捜査関係者から聞いた情報として、テロは当初、イースター(復活祭)休暇に合わせて予定されていたが、アブデスラム容疑者が18日に拘束されたため、前倒しされたと報じている。

 一方、トルコ政府高官は24日、イブラヒム容疑者を昨夏、トルコ南部で拘束し、送還したと明らかにした。ベルギー政府には「テロリストだ」と警告したという。一連の問題の責任を取るとして、ベルギーの内相と司法相がミシェル首相に辞任を申し出たが、慰留されている。

 テロを受けて、欧州連合(EU)は24日、ブリュッセルで緊急の閣僚級会合を開いた。域内外の国境管理の強化やテロの情報共有、捜査協力について、改めて確認する見通しだ。EU各国はパリのテロ後の昨年12月、航空会社に登録される旅客個人情報(PNR)をテロ防止に活用することで合意しており、早急に実行に移すための協議をするとみられる。(ブリュッセル=青田秀樹、吉田美智子)
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by nsmrsts024 | 2016-03-25 05:39 | 朝日新聞・綜合、政治

2016年3月26日(土)・東日本大震災から5年と15日

3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から5年
1000年に一度の巨大津波と66年後にまた人が起こした核災害の記録
(東日本大震災と放射能災難から直後の1年間を顧みる)
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3.11 東日本大震災     福島第一原発爆発 飯館村 227



2011年3月7日(木)・津波で巣流されたが助かった ミッドウェーのアホウドリ
東日本大震災による津波は、海鳥の繁殖地として知られる北太平洋の米領ミッドウェー環礁も襲い、多くのひなが犠牲になった。日本国外での誕生が今年1月に初めて確認されたアホウドリのひなも流されたが、無事が確認された。

 米国魚類野生生物局によると、津波は現地時間の3月10日深夜から11日早朝にかけて日本から約4千キロ離れた同環礁に到達した。最大の波は高さ1.5メートルほど。三つの島のうちスピット島は全体が波に洗われ、イースタン島は島の6割、サンド島は2割が波をかぶった。

 イースタン島で1月に見つかったアホウドリのひなは巣から流されたが、野生生物保護区の職員が35メートル離れた場所で無事な姿を発見した。けがはなく、巣があった場所に戻され、元気でいるという。

 津波の約1週間前から親鳥は目撃されていない。保護区のジョン・クラビッターさんは「この時期、親鳥は週1回ほど餌を与えに来る以外は巣に戻らない。ひなの状態は良いので両親とも健在だろう」とみる。

 一方、津波とそれに先立つ暴風雨のため、巣にいたコアホウドリとクロアシアホウドリのひな、計約11万羽が死んだ。成鳥も少なくとも2千羽が死んだ。今季は同環礁でコアホウドリ約48万つがい、クロアシアホウドリ約3万つがいの営巣が確認されていた。

 犠牲になったのはひなの22%ほどになる。ここには21種の海鳥約300万羽が生息する。津波の来襲時に繁殖を始めていたのは、アホウドリ類3種とシロハラミズナギドリだけだった。住民や観光客は避難して無事だった。

 アホウドリを研究する長谷川博・東邦大教授は「津波は日本から遠く離れた島の野生生物にも大きな影響を及ぼした。海鳥は親が生きていれば来年に繁殖可能なので、早い回復を期待したい」と話す。(米山正寛)


 
[2015年、世界と日本・今日この頃]

苦境に立つIS、目立つ自爆攻撃 摘発される前に先手か

過激派組織「イスラム国」(IS)は22日夜、ベルギー連続テロの犯行声明をインターネット上に公表し、「ISとその人民への戦争をやめない十字軍のベルギーを狙った」などと主張した。さらに、対IS空爆に加わる欧米諸国を念頭に「暗黒の日々を約束する。より破壊的で激しいものになる」とさらなる攻撃を予告した。

 ベルギーを狙った理由として指摘されているのは、イスラム過激派とブリュッセルの関係だ。過激派にとってブリュッセルは欧州の「拠点」だったが、パリ同時テロの実行犯とされるサラ・アブデスラム容疑者(26)が拘束されるなど、当局の監視も厳しくなっていた。ISは、潜伏する関係者が摘発される前に事件を起こそうと、今回のテロに及んだ可能性がある。

 近東湾岸軍事分析研究所(ドバイ)のリヤド・カフワジ所長は、ISが「欧州連合(EU)本部に近い地下鉄駅を、ISと敵対する欧州の象徴として意図的に狙ったのは明白だ。ISは欧米による空爆を嫌がり、戦意をそぎたいと考えている」と指摘する。

 2014年に突如台頭したISだが、昨年はイラクで中部ティクリート、北部シンジャル、西部ラマディなどの主要拠点を失った。シリアでも、ロシア軍の空爆を味方に付けたアサド政権軍に押されている。脱走するIS戦闘員も増えたとも報じられている。支配地域の縮小に伴って目立つのが、市民の無差別殺傷を狙った自爆攻撃だ。

 カフワジ氏によると、ベルギーからは約300人がISに加わったとされ、一部はすでに帰国した。「彼らはベルギー育ちで国のシステムや地理に明るく、テロを実行する技術も持ち合わせている」と話す。(ドバイ=渡辺淳基)
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by nsmrsts024 | 2016-03-24 05:33 | 朝日新聞・綜合、政治

2016年3月23日(水)・東日本大震災から5年と12日

3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から5年
1000年に一度の巨大津波と66年後にまた人が起こした核災害の記録
(東日本大震災と放射能災難から直後の1年間を顧みる)
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3.11 東日本大震災    福島第一原発爆発 飯館村 224



2011年3月7日(木)・被災地の金融機関に低利融資 日銀金融政策会合
日本銀行は7日開いた金融政策決定会合で、東日本大震災の被災地にある金融機関に通常より低い金利で貸し出す制度を作ることを決めた。総額は1兆円で、返済まで1年の資金を年0.1%で貸す。金融機関が被災した企業に低金利で貸し出しやすくして、再建を後押しする。

 日銀は1995年の阪神大震災の後にも、被災地の金融機関向けに低金利の貸出制度を導入した。これを踏まえ、白川方明(まさあき)総裁が新制度を検討するよう日銀内に指示した。

 日銀は昨年6月、成長が期待できる分野の企業に融資する金融機関に、返済まで半年~1年の資金を年0.1%で貸し出す制度を作った。新制度も同じような仕組みにするとみられる。

 現状の景気判断は大震災の影響を考慮し、昨年10月以来約半年ぶりに引き下げた。大震災直後の3月14日に開いた前回会合では震災の影響を把握しきれないとして「改善テンポが鈍化した状態から脱しつつある」と据え置いていた。今回は「震災の影響により、生産面を中心に下押し圧力の強い状態にある」との表現に変えた。

 ただ、追加の金融緩和には踏み切らず、「現状維持」とした。大震災の影響を見極め、タイミングよく追加緩和に踏み切った方が復興などに寄与するとの判断とみられる。

 政策金利(金融機関がお互い無担保で翌日返済する取引の金利)の誘導目標を、年0~0.1%とする事実上の「ゼロ金利政策」を続ける。国債などの金融資産を買い入れる「基金」の総額も、今の40兆円のままにした。現状維持は、政策委員9人(総裁、副総裁2人、審議委員6人)の全会一致で決まった。(畑中徹)




[2015年、世界と日本・今日この頃]

爆発の空港「まるで戦場」 厳戒態勢さなかでの連続テロ

 パリに続いて、欧州の中心部が狙われた。欧州連合(EU)の心臓部があるブリュッセルの国際空港と地下鉄で爆発が起き、多数の死傷者が出た。ベルギーでは昨年11月のパリ同時多発テロの容疑者が逮捕されたばかり。厳戒態勢が敷かれるさなかの事件だった。

 午前8時すぎの爆発で、ブリュッセル空港の出発ロビーは破壊された。仏のニュース専門チャンネルBFMが目撃者から提供を受けたとして放送した爆発直後の映像では、爆風で天井から落下したとみられる黒と白のパネルや吹き飛んだガラスの破片が散乱。黒い煙が上がっていた。大勢が入り口に向けて逃げ惑った。

 AP通信が伝えた情報によると、1回目より強い2回目の爆発で、天井が崩れ落ち、水道管が破裂した。爆風でガラスが粉々になった。短文投稿サイトのツイッター上には、ガラスが吹き飛んだ空港の建物から走って逃げる人々の様子が投稿された。

 空港近くには足止めされた旅行客らの待機所が設けられ、約500人が不安そうな表情で飛行機の運航再開の情報を待っていた。

 朝日新聞の取材に応じたベルギー北東部の福祉施設職員サラ・ウォルティスさん(25)は、空港駐車場のエレベーターの中でトラックの振動のような鈍い音を聞いた。エレベーターを降りると、足や顔から血を流す男性や髪の毛がちりちりになった女性がうずくまっていた。「テロだ」という叫び声が響き、泣いている人もいたという。

 ウォルティスさんは「パリのテロの容疑者が捕まったから、いつかはこういうことが起きると思っていた。あと少しで巻き込まれるところだった。ブリュッセルが生きるか死ぬかの選択を迫られる町になってしまった」と話した。

 マリールイーズ・クーズマンズさん(80)は、夫のアンリさん(80)とミラノ行きの便のチェックインを済ませ、カフェでコーヒーを飲んでいた時に「ボン」という大きな爆発音を聞いた。夫の後ろの天井が崩れて落ちてくるのが見え、2人ですぐにテーブルの下に身を隠した。「今はショックで何も考えられない」

 ある男性は仏メディアの取材に、「がれきの中を歩いてきた。たくさんの人が倒れていた。まるで戦場のようだった」と答えた。

 空港での爆発から約1時間後。南西に約10キロの地下鉄マルベーク駅でも大きな爆発が起きた。爆発後に車両内に入った消防隊員は地元メディアに「車両内はすべてが破壊され、粉々になっていた。どう表現してよいかわからない」と語った。

 現場は欧州連合(EU)本部のすぐ近く。駅入り口から黒い煙が立ち上り、負傷者が運び出された。ひっきりなしに行き交う救急車や消防車のサイレンの音が鳴り響いた。警察が付近一帯を封鎖。午前10時ごろ、付近ではまだかすかに煙のにおいがした。

 ジャーナリストのジュリエット・バリアンさん(30)は地下鉄に乗っていて、隣駅シューマンで爆発音を聞いた。何が起きたのか分からず、マルベーク方向に向かった。構内で目にしたのは、血を流して倒れる多くの人たちだった。「パリのテロの容疑者が捕まり、何があってもおかしくないとは思っていた。すごく怖い」と話した。

 爆発の少し後に駅の近くを通ったEU職員のカレン・ティエリーさん(53)は、地下鉄の入り口から黒いけむりが立ち上り、けがをした多くの人が路上に座りこんでいるのを見た。「一体、どれほどの人が犠牲になったのか。EUの近くでこんな惨事が起きるなんて信じられない」という。

 病院勤務ブクリア・ファティアさん(34)も、複数の負傷者を目撃した。「テレビでしか見たことのない光景だ。恐ろしい」と話した。

 AP通信の取材に応じた人は顔の血をぬぐいながら、「地下鉄の電車がマルベーク駅を出たところで大きな爆発音がした。どこもパニック状態だった」と話した。

 また、地下鉄に乗っていたという男性は、電車が駅から発車した直後に、「爆発が起きて電車が急停車した。耳をつんざくような音を聞いた」とツイッターに投稿。その後、電車から降り、線路上を歩いて避難したという。(吉田美智子=ブリュッセル、高久潤)

■パリ同時テロ実行犯の拘束直後

 今回のテロは、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した昨年11月のパリ同時多発テロの実行犯の一人とされ、指名手配中だったサラ・アブデスラム容疑者(26)をベルギー捜査当局が今月18日に拘束した直後に起きた。

 同容疑者が潜んでいたのは、出身地であり、当初からイスラム過激派グループの温床とみられてきた、ブリュッセル西部にある若者の失業者や移民が多い地区だった。同容疑者の拘束・逮捕後、ベルギー捜査当局は立ち寄り先などの捜索で大量の武器を発見していたが、それでも逃亡を続けた関係者や、当局が把握しきれない過激派のネットワークが存在していた可能性をうかがわせる。

 ほかにも、ブリュッセルのユダヤ博物館では2014年5月、発砲があり、イスラエル人の観光客ら4人が死亡。過激な思想に傾倒するアルジェリア系フランス人の青年が逮捕された。17人が死亡した昨年1月の仏週刊新聞シャルリー・エブドの襲撃事件では、東欧やアフリカからベルギーに流れ込んだ武器が使われたとされる。

 ベルギー国内にイスラム過激派が多いことや、武器の闇市場の存在があるとの見方が背景として指摘されている。また、EUの大半の加盟国間では、人やモノの移動の自由を認める「シェンゲン協定」で国境審査が廃止されてきたため、犯行グループの越境も難しくない。

 一方、警察の取り締まりには課題がある。ベルギーは連邦制の多言語国家で、連邦政府だけでなく、フランス語圏の南部ワロン地域、オランダ語圏の北部フランデレン地域、ブリュッセル首都圏のそれぞれが別の政府を持ち、その下に置かれた警察間に縦割りの壁があると長年指摘されている。(梅原季哉=ロンドン、益満雄一郎)

■警察庁、重要施設の警戒警備を徹底

 ベルギーも含めて欧州各国の空港などでは昨年暮れから厳戒態勢がとられていた中、再度の大規模テロを防げなかったことに、関係者は衝撃を隠せない。5月の主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)や、2020年の東京五輪といった国際的な大規模イベントが控える日本にとってもひとごとではない。

 警察庁は22日、全国の都道府県警に空港などの重要施設の警戒警備を改めて指示。関連情報の収集、テロリストの入国や爆発物の密輸を防ぐ水際対策の徹底などを盛り込んだ。さらに、警察の警備が手薄な地下街やテーマパークといった誰でも立ち入れる「ソフトターゲット」で不審者・不審物を発見した際の通報・連絡態勢の徹底も求めた。

 今回の連続テロは、空港のセキュリティー区画手前や地下鉄といったソフトターゲットを狙っており、昨年11月のパリ同時多発テロとの類似点が目立つ。

 しかし、空港で検問を二重に設ければ人の出入りは著しく滞る。地下鉄に乗車する人全員の身体検査をするのも現実的ではない。

 東京五輪などでの訪日外国人の増加を見越し、成田空港では昨年3月に空港を訪れる利用者を検問で止めることをやめ、車両ナンバーを記録できる監視カメラの配置などハイテク機器の活用に切り替えた。鉄道駅やターミナルには、目や鼻の特徴などから通行人の顔を認証する機能のあるカメラを設置し、不審者の動きも監視している。

 ただ、多数の人が集まる場所はどこでも標的になりうるだけに、機械式の警備システムだけで対処するのは難しい。それだけに、テロ組織の動きを事前に察知するような当局の情報活動は不可欠だ。だが、今回の連続テロではその面でも後手に回った。

 一方、AFP通信によると、フランスのカズヌーブ内相は、治安部隊1600人を地下鉄駅や国境などに新たに配置することを明らかにした。「今後の公共交通機関の利用は、切符と身分証明書を持っている人に制限する」と述べた。
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by nsmrsts024 | 2016-03-23 06:48 | 朝日新聞・綜合、政治

2016年3月22日(火)・東日本大震災から5年と11日

3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から5年
1000年に一度の巨大津波と66年後にまた人が起こした核災害の記録
(東日本大震災と放射能災難から直後の1年間を顧みる)
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3.11 東日本大震災     福島第一原発爆発 飯館村 223


2011年3月7日(木)・茨城沖の魚介類、放射線量調査開始 3漁協が交代で捕獲
茨城県沖のイカナゴ(コウナゴ)から基準を超える放射性物質が見つかった問題で、水産庁は7日朝、魚介類への汚染監視を強化するため、同県沖で魚の捕獲を始めた。横浜市の水産総合研究センターで放射性物質の濃度などを調べる。

 午前9時、水産庁から依頼を受けた那珂湊漁協(同県ひたちなか市)の底引き網漁船が那珂湊漁港を出航し、同11時40分ごろに帰港した。

 同庁によると、調査は漁協が普段から漁場としている沖合数キロの海域で実施。海底のヒラメやカレイ、アンコウなどを捕獲し、サンプル数がそろった2~3種を検査にかける。検体は同センターに郵送し、結果は8日に出る見込み。

 那珂湊は水揚げが多く、茨城県央部に位置する。基準を超えたイカナゴは県北部で捕獲されており、水産庁は幅広い海域で汚染の度合いを調べる方針だ。今後は同漁協と、磯崎漁協(ひたちなか市)、大洗町漁協(大洗町)の3漁協が交代で毎日、魚を捕獲して検査する。

 茨城県は5日、沿岸11漁協にイカナゴ漁自粛を要請。県内のほとんどの漁協は6日からイカナゴを含むすべての漁を取りやめている。

 福島第一原発から約70キロ南に位置する同県北茨城市沖では、同市の平潟漁協が1日に捕獲したイカナゴから1キロあたり4080ベクレル、と国の基準(2千ベクレル)の約2倍の放射性ヨウ素が検出された。同市の大津漁協が4日に捕獲したイカナゴからは、基準(500ベクレル)を超える526ベクレルの放射性セシウムが検出された。



[2015年、世界と日本・今日この頃]

銀座の地価、過去最高 商業地8年ぶり上昇 地方は下落

国土交通省が22日発表した今年1月1日時点の公示地価で、商業地の全国平均が8年ぶりに上昇に転じた。業績の良い企業が都心部でオフィスを広げ、海外からの訪日旅行者の消費を取り込もうとホテルの建設も盛んだ。ただ、人口が減っている地方の多くは値下がりが続いている。

 東京・銀座4丁目の商業地は1平方メートルあたり4010万円(前年比18・6%上昇)で、全国で最高額だった。銀座ではバブル末期の1991年(3850万円)や、リーマン・ショック直前の08年(3900万円)を超え、過去最高になった。

 大阪府の商業地は前年比4・2%上昇し、東京都(同4・1%)を抑え、都道府県別の伸び率で全国トップになった。中国などからの旅行者が急増し、ホテルの建設ラッシュが起きている。訪日旅行者の増加は、京都、愛知、札幌、福岡などの商業地の地価も押し上げている。

 商業地の地価は、16都道府県で値上がりした。札幌が引っ張る北海道や、北陸新幹線の開通効果が出ている石川などで、前年の下落から上昇に転じた。

 住宅地は前年より0・2%下がった。下落幅は前年の0・4%から縮んだものの、これで8年連続のマイナスだ。大都市部では回復が鮮明になり、マンションの価格も高騰しているが、中小規模の都市では依然として下落が続いている。(下山祐治)
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by nsmrsts024 | 2016-03-22 06:28 | 朝日新聞・綜合、政治

最高裁判所


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