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3月22日(火)・・・電源復旧作業を再開 福島第一、煙は水蒸気だけに

東日本大震災で被災した東京電力福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)では22日朝、前日に3号機と2号機から煙が確認された影響で中断していた外部電源からの電力供給に向けた作業を再開した。東電によると、この日の朝も、前日に引き続き、白いもや状の煙が見えたが、黒っぽい煙は確認されていないという。原発付近の放射線量も22日未明以降、大きな変化はなく、大きな危険はないと判断した。

 東電によると、2号機からは22日朝、もや状の煙が出ているのが断続的に確認され、3号機からも白いもやが見えている。

 しかし、黒い煙は確認されておらず、煙は水蒸気だけになったと判断。22日午前7時ごろ、3、4号機で送電線からの電気を通す作業を再開した。午前8時ごろには、1、2号機でも電源復旧に向けた作業が始まった。

 2号機では送電線から電気を送るためのケーブルをつなぎ終えている。現在、中央制御室などに実際に電気を送る前の点検や、壊れた機器の部品を交換する作業を実施している。23日の復旧を目標にしている。

 3、4号機でも、ケーブルがつながれば、1、2号機と同じように、電気を流す前に機器が壊れていないか調べる作業に入る。

 原子力安全・保安院によれば、3号機と4号機への放水作業が再開できるかも検討している。

 3号機では21日午後4時ごろ、原子炉建屋から黒っぽい煙が発生。原因は不明だが、建屋の南東にある使用済み核燃料貯蔵プール付近からの発生とみられる。

 2号機でも21日午後6時20分ごろ、原子炉建屋の屋根付近からもや状の白煙が発生。付近で観測される放射線量などに目立った変化はないが、東電は念のため、1~4号機付近での電源復旧や放水作業を一時、中断していた。

 22日午前6時現在、2号機から約1.1キロ離れた原発正門付近での放射線量は1時間当たり264マイクロシーベルト。21日午後6時半に一時的に毎時1932マイクロシーベルトまで上昇したが、その後は低下傾向にある。

 21日は、5号機への電力供給が再開され、原子炉の本格的な冷却が始まった。非常時のディーゼル発電機に依存している6号機でも、22日中に外部からの電力供給に切り替えたい意向だ。
by nsmrsts024 | 2011-03-22 11:58 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


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