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3月22日(火)・・・米大統領「安保理決議に忠実に」 対リビア限定介入強調

【サンティアゴ=尾形聡彦、ワシントン=望月洋嗣】中南米歴訪中のオバマ米大統領は21日、多国籍軍のリビアへの軍事行動について「我々は、国連安全保障理事会の決議に忠実に行動するつもりだ」と述べた。軍事行動を、市民の保護に必要な措置を取ることや飛行禁止空域の設定を認めた決議の枠内にとどめる考えを強調したものだ。

 オバマ大統領はチリのピニェラ大統領との会談後の共同会見で、アフガニスタンとイラクの「二つの戦争」に人員や予算を投入していることから、「米軍はすでに大幅に(戦線を)拡大しており、世界中で大きな負担を背負っている」と指摘。「国際的な協力が得られるときには、積極的に追求すべきだ」とし、国際的な有志連合の一員として行動する重要性を訴えた。

 飛行禁止空域が設定できれば、指揮権を英仏など欧州側にゆだねる「移行期」に入ると強調。移行手続きの時期については、「『数週間』という単位ではなく、『数日』という単位だ」とした。

 一方、軍事行動を指揮する米アフリカ軍のハム司令官(陸軍大将)は21日、ドイツのアフリカ軍司令部から記者会見し、新たに12発の巡航ミサイル「トマホーク」でリビアの軍事施設を攻撃したと発表した。これまでの攻撃で「目的を達成できている」とし、飛行禁止空域を拡大していく考えも示した。

 ハム司令官によると、多国籍軍の航空機は、飛行禁止空域の監視を目的に1日に70~80回出撃。「そのほとんどを米軍以外の軍が担っている」とした。英仏のほか、スペイン、イタリアも航空機を派遣。仏軍の空母シャルルドゴールと伊軍の空母ガリバルディも現場海域に入った。

 ハム司令官は、カダフィ大佐の邸宅などが入るトリポリの施設への攻撃について「施設内にある軍の指揮所を狙った。カダフィ政権による市民への攻撃能力を弱めることを狙った」と説明。攻撃後もカダフィ政権が存続する可能性があるとの見方も示した。

 また、国連安保理は21日、非公式会合を開き、軍事行動をめぐり、緊急会合を開くよう求めたカダフィ政権の要請を拒否することを決めた。
by nsmrsts024 | 2011-03-22 12:11 | 朝日新聞・綜合、政治

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