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3月22日(火)・・・「元気だった?」「何してた?」 気仙沼、小学校再開

宮城県気仙沼市唐桑町の市立小原木小学校(児童67人)に22日、子どもたちの元気な声や足音が戻った。震災後は休校していたが、児童にいつもの生活リズムを取り戻させてあげたい、と再開された。

 2年の小松史乃さんは22日朝、集合場所になっていた学校近くのガソリンスタンド跡地で友だちの亀谷碧海(まりん)さんを見つけ、思わず叫んだ。

 「まりんちゃん!」

 手を取り合って跳びはねる。地震の翌日以来の再会。「何してた?」「元気だった?」。2人のかけ合う声がいつまでも響いた。

 海から300メートルほど離れた高台に学校はある。地震の後、保護者が子どもを迎えに集まってきたが、地震の大きさに異変を感じた熊谷洋子校長らが「校庭で様子を見ましょう」と呼びかけた。直後、海側に広がる集落を、津波が襲った。学校に通う児童の20世帯が津波で流された。幸い子どもたちと保護者は無事だったが、多くが避難所に身を寄せている。

 子どもたちはこの日、集合場所から先生に連れられて学校へ。体育館で海の方を向いて黙祷(もくとう)し、熊谷校長が「たくさんの人から援助をもらっています。みんなで頑張りましょう」と語りかけた。炊き出しの給食を食べ、午後には授業も受ける。

 家が流された6年の梶川裕登さんは親戚の家に身を寄せる。「学校に来て友だちの顔を見て安心した」と話した。

 再開の見通しが立たない学校が多い中、避難生活を送る生徒らを集めて「超短縮授業」を開く中学校もある。

 宮城県南三陸町の志津川中学校では16日から、教室でプリント学習や読書活動を始めた。中学校に避難している生徒らが参加し、声がかかれば炊き出しや物資の運搬も手伝いながらの勉強だ。
同県女川町の女川第一中学校でも、「数学検定」の問題を解いたり、歌を歌ったりする活動を始めた。大内俊吾校長は願う。「学校の外を見れば、見たくなくても悲惨な風景が広がっている。わずかな時間だけでもリフレッシュしてほしい」

 宮城県教育委員会によると、県内では少なくとも小学校422校、中学校200校が震災の影響で休校した。(山本奈朱香、丸山ひかり)
by nsmrsts024 | 2011-03-22 14:10 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


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