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3月24日(木)・・・被曝の作業員、水に浮いた汚染物質が足の皮膚に付着か

東京電力福島第一原子力発電所で24日、復旧作業に当たる作業員3人が被曝(ひばく)し、うち2人が病院に運ばれた。東電は2人が足の皮膚に被曝によるやけどを負った可能性も否定できないとしている。

 午後6時半すぎ。防護服姿の自衛隊員らが待ちかまえる福島県立医大病院(福島市)に2人が乗る救急車が到着した。敷地内の自衛隊のテントで、体の外側の放射性物質を取り除く「除染」を受けた2人は、救急や放射線、皮膚の専門医や、高度な放射線治療を担う放射線医学総合研究所(千葉市)の医師らの診察を受けた。

 吐き気など、全身に大量被曝した際に起きる急性放射線障害の症状はないが、水に漬かった部分には、局所的に高い線量の放射線を浴びる「局所被曝」が起きた可能性がある。これは、放射性物質に直接触れた場合などに起こる。

 東電は、水に浮いた汚染物質が足の皮膚に付着し、その部分に被曝で起こる「ベータ線熱傷」が起きた可能性も否定できないとしている。

 ベータ線は放射線の一種。紙などを突き抜けるが、アルミなどの薄い金属板は透過しない。浴びた線量にもよるが、ベータ線熱傷では1~2日後に皮膚が赤く腫れ、1~2週間後にやけどのような症状が出てくることが多いとされる。

 島崎修次・日本スキンバンクネットワーク理事長(救急医学)は「表皮よりも深い部分まで傷つく熱傷で、場合によっては皮膚移植などの治療が必要になる可能性もある」と指摘する。

 東電によると、福島第一原発の事故後、被曝線量が100ミリシーベルトを超えた作業員は累計17人になった。この値は、事故で急きょ250ミリシーベルトに引き上げられるまでの作業員の被曝線量の上限で、それ以下なら、健康への影響はないとされている。

 経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官は24日の会見で、原発内に放射線量の高い場所が散見されるとし、「これからの作業は放射線量との闘い」と述べた。
by nsmrsts024 | 2011-03-24 22:58 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


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