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4月13日(水)・・・4号機プール「燃料損傷は部分的」 水分析結果を公表

東京電力は13日、福島第一原発4号機の核燃料貯蔵プールから初めて採取した水の分析結果を公表した。含まれる放射性物質の濃度は運転時の原子炉よりは大きいが、溶融を疑わせるほどではなく、破損があっても部分的と東電はみている。また、プールの水位は燃料棒の上端から約2メートル上の位置まであり、燃料は水に浸かっているという。

 4号機は地震時に定期検査中で炉内の燃料がすべてプールに移されていた。爆発で建屋が壊れたことから、燃料が大きく損傷した可能性が指摘されていた。 東電は12日、コンクリートポンプ車で4号機の燃料貯蔵プールの水約400ミリリットルを採取して放射能を分析した。ヨウ素131は1ccあたり220ベクレル、セシウム134は88ベクレル、ヨウ素137は93ベクレル含まれていた。いずれも通常は検出限界以下か1ベクレル未満という。

 ただ、数百万単位の値が出ているタービン建屋などの汚染水に比べれば低く、東電は「燃料の一部は破損しているが、大部分は健全」とみている。爆発による落下物で燃料が損傷したり、周辺に漂っていた放射性物質が取り込まれたりした可能性もある。

 プール床面から6メートルの地点の空気中の放射線量は、1時間あたり84ミリシーベルトと、通常時より高い値を示した。

 また、プールの水温は90度に上昇しており、東電は13日未明、緊急に195トンをプールに放水した。燃料貯蔵プールの水温は通常40度以下だが、4号機は冷却システムが稼働しておらず、東電は1日おきにプールへの放水を繰り返している。13日未明からの放水で、水位は「1メートルほど上がったとみられる」という。

 一方、東電は12日夜から2号機タービン建屋の外にある坑道にたまった汚染水をポンプでくみ上げ、建屋内の復水器に移し替える作業を開始。13日午後、合計660トンを復水器に移し替えて予定の作業を終えた。坑道のたて坑の水位は午後6時現在で6センチ下がった状態になった。タービン建屋地下にたまった水の水位も下がり、両者がつながっている可能性が高まった。

 坑道には6千トン近い汚染水があるとみられ、残りを復水器に移すか、受け入れに向け点検が進む集中廃棄物処理施設(容量約3万トン)に移すかを検討する。
また、東電は1~3号機の事故から14日まで炉内に注入した水の総量を明らかにした。1号機が5724トン、2号機が1万2842トン、3号機が8169トン。原子炉圧力容器に入る量は250~300トンで、多くが水蒸気になったり格納容器の下部にたまったりし、容器外に漏れ出した分もあるとみられる。
by nsmrsts024 | 2011-04-13 23:21 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


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