4月14日(木)・・・福島原発事故特化した会合開催へ IAEA再検討会議
2011年 04月 14日
ウィーンの国際原子力機関(IAEA)本部で4日から開かれていた原子力安全条約の再検討会議は14日、福島第一原発事故を教訓とし、国際社会が高いレベルで原発の安全性の確保と向上を実現するため、世界的に協力していくとする声明を採択、閉幕した。
声明では、3年ごとに開く再検討会議とは別に、福島第一原発事故に特化した臨時会合を2012年に開催すると表明。福島の事故の教訓や各国の対応などを共有し、必要なら原子力安全条約の内容が適当かについても協議するとした。
また、福島第一原発事故によって「国際社会が原子力エネルギーの使用には安全が極めて重要であり、新たな挑戦が必要であると認識させられた」と指摘。
一方で、事故が収束していないため、「十分な追加情報が提供され、完全に分析されるまでは教訓を学ぶ過程は終わっていない」と強調。日本側に今後とも迅速な情報提供を求めた。
声明はまた、原発の安全対策に関し、IAEAが安全基準の設定や当事国への支援などで重要な役割を担っていると指摘。6月20~24日に加盟国の閣僚級会議で安全基準強化などを協議をすることを歓迎した。
原子力安全条約は、1986年のチェルノブイリ原発事故を教訓に作られ、96年に発効。再検討会議は72締約国・機構の安全対策などの履行状況を協議するのが目的だが、今回は福島第一原発事故に関心が集中し、日本側が事故対応や状況の説明に追われた。(ウィーン=玉川透)
声明では、3年ごとに開く再検討会議とは別に、福島第一原発事故に特化した臨時会合を2012年に開催すると表明。福島の事故の教訓や各国の対応などを共有し、必要なら原子力安全条約の内容が適当かについても協議するとした。
また、福島第一原発事故によって「国際社会が原子力エネルギーの使用には安全が極めて重要であり、新たな挑戦が必要であると認識させられた」と指摘。
一方で、事故が収束していないため、「十分な追加情報が提供され、完全に分析されるまでは教訓を学ぶ過程は終わっていない」と強調。日本側に今後とも迅速な情報提供を求めた。
声明はまた、原発の安全対策に関し、IAEAが安全基準の設定や当事国への支援などで重要な役割を担っていると指摘。6月20~24日に加盟国の閣僚級会議で安全基準強化などを協議をすることを歓迎した。
原子力安全条約は、1986年のチェルノブイリ原発事故を教訓に作られ、96年に発効。再検討会議は72締約国・機構の安全対策などの履行状況を協議するのが目的だが、今回は福島第一原発事故に関心が集中し、日本側が事故対応や状況の説明に追われた。(ウィーン=玉川透)
by nsmrsts024
| 2011-04-14 21:04
| 朝日新聞・綜合、政治