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4月22日(金)・・・原発被害「国が最後まで責任持つ」 21日の菅首相

菅直人首相が21日午後、視察先の福島県郡山市内で記者団の質問に答えた内容は、以下の通り。


 ――総理、ぶら下がりお願いします


 「はい」


 (秘書官「申し訳ない。1、2分です」)


 【警戒区域設定】


 ――今日の視察の感想と明日から警戒区域が設定されることになったが、今日の視察をどう生かしたいか。


 「今日はまず県庁にお邪魔をしまして、佐藤雄平知事とお二人の副知事と話をいたしました。佐藤雄平知事からは、本当に被災者の気持ちに立って、国の方も全てのことに対応して欲しいという、本当に気持ちのこもったお話をいただきました。政府としても、まずは原発の事故を早く安定化させて、そして、東電の計画をできるだけ予定通り、できればもっと前倒しして、実現をして、その後のどの地域や帰ることができるかということについてもお示ししたいということも申しあげました」

 「また、これまでの3キロ、あっ失礼、5キロ以内の地域を法律に基づく警戒区域に今日指定を致しました。これは、一つには、この中に、例えば窃盗のような事件が起きてはいけないという、管理をしっかりすると同時に、一方で、一時、家に立ち寄ることができるような、そういう計画を今から進めてまいりたいと思いますので、そういう二つの意味で、明日の午前0時から警戒区域にして、自由には出入りできないけれども、計画的には、ちゃんと一時帰宅のスケジュールに沿って、順次家に立ち寄ることができると、こういう形をとらせていただくことにいたしました。(福山副長官が耳打ち)失礼、それが20キロ圏内のことです」

 「それに加えて、いわゆる計画的避難区域と、緊急時の避難準備区域も、地元の自治体と今、最終調整をしていただいていますが、理解が得られれば、明日には決めたいと、こう思っております」
「また今日は、避難されている皆さんの避難所を2カ所、少しお邪魔をいたしました。最初のところでは、かなり会津の方に多くの人が移られた後の、被災者の方はもう数は少なかったですけども、大変、やはり、まずは戻りたいと、その展望を示してもらいたいという希望が、やはり一番強かったところです」

 「そしてこちら(福島県郡山市)の方でも、富岡町、そして川内村の多くの皆さん、やはり一番の気持ちは一日も早く自分の家へ戻りたいと、戻れるように政府としても全力を挙げてほしい、という要請が一番強かったと思います」

 「先ほど申し上げたように、何とか、東電の計画をもっと前倒し…できれば、するように、いずれにしても努力をして、一日も早い、将来の展望が持てるような、そういう形を取りたいと思います」

 「やはり一番感じたのは、政府の関係者、政府の関係者なりにも、地元のことを考えているつもりではありますけど、やっぱり、こうして中にお邪魔して話を聞くと、まだまだそういう、皆さんの気持ちが、本当にこの親身になって、分かっていたかと言われると、やはり改めてですね、もっと被災者の立場に立って、全てのことを考えなければならないという、その、知事や皆さんの言われることが、改めて私にも痛感をされました」

 「そういうことで、これからまだ東電の予定通りにいっても、6か月、9か月と原発がおさまるまでに時間がかかりますけれども、何とかですね、一日も早いそうした原発の抑制を行うと同時に、皆さん方が将来に、希望を失わないで、特にこの地域では、富岡町、川内村と、コミュニティーをまずある意味で維持しながら、生活再建に取り組もうとされていますので、そういう気持ちも大事にして、あらゆることについて、地元の自治体の皆さんの声を最大限聞くことをベースにして、さらなる対策を進めていきたいと、このように改めて感じましたし、そのことをお約束してきたところです」

 【福島県民に向けて】


 ――福島県民は約40年にわたって、国策である原子力行政と共生してきた。ところが事故が起きて、甚大な被害をこうむっている。家に帰れない、または健康被害、風評被害、様々な被害が福島県は一番大きい。そういう意味で、総理から福島県民にメッセージをお願いしたい。


 「この原子力に関しての、事業は、まさに国策として、長年進めてきた事業でありますから、国が最後まで責任を持たなければならない、持つということをまず福島県民の皆さんにお約束をしたいと思います」

 「それに加えて、色々な形の風評被害が出て、私も心配をしておりますけれども、一方では全国から、福島を含めてですね、市場に出ているものは安全なんだから、逆に大いにそういう産品を買ったり食べたりして、そのことによって、福島、あるいは被災地の皆さんを応援しようじゃないかという声も出ております。今日も観光などもですね、もっと、これからの秋のシーズンに向けて、観光が復活するようにという要求もいただきました」

 「政府としてもですね、そういう風評被害に負けないように、被災地の皆さんを応援する気持ちで、この福島を被災したみなさんを応援するつもりで、この福島を含めた地域の産品を食べたり飲んだり、あるいは旅行に出掛けたり、そういうことをしていただけるように、政府としても呼び掛けていきたいと。この場もそうですが、そういうキャンペーンを政府としても張っていきたいと、こういう計画もお知らせをいたしました」

 「福島県民の皆さんには、地震、津波に加えての大変大きな、この原発被害という、大きな重荷を背負わせて、負わせてしまっておりますが、その分、国としてはより大きな責任があると、そう考えて、全力を挙げて取り組みますので、福島県民の皆さんにも、その、本当に郷土愛の強い皆さんでありますので、その気持ちを強くして頑張っていただきたいと、心からお願いを申し上げます」

(秘書官:向こうです。右手です)


 周囲の関係者に「じゃあ、失礼します」(一礼)
by nsmrsts024 | 2011-04-22 01:59 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


by nsmrsts024