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4月23日(土)・・・原発封じ込め、雨が大敵 作業停滞、排水も課題

低気圧の通過に伴い雨になった東京電力福島第一原発で23日、放射性物質の飛散防止剤をまく作業が中止になった。降ったのは日中で数ミリ程度で、他の屋外作業への影響は少なかった。

 飛散防止剤は土木工事で土ぼこりが風で舞うのを防ぐため、表面を固めるのに使われる。敷地内では汚染拡大防止のため、試験散布が進められている。この日は5、6号機に電気をつなぐ開閉所近くの1900平方メートルにまく予定だった。

 また、敷地沖15キロで実施している放射能濃度の計測は19日から21日にかけ、しけで海水を採取できずデータが得られなかった。

 雨が強くなると、作業の停滞が懸念される。作業員の被曝(ひばく)を防ぎ、作業しやすくするため遠隔操作の重機によるがれきの撤去が進められているが、視界が悪ければ操作できない。さらに、防護服などを着込んだ内側は多湿になり、ゴム手袋も滑りやすくなる。

 雨で地下水位が上がれば排水も課題になる。敷地内の地下には飛散した放射性物質がしみ込んでいるとみられる。通常は建屋に浮力がかかるのを防ぐためくみ上げているが、現在は停止中。5、6号機では地下の機器の浸水が懸念され、海に放出した経緯がある。

 東電はこれまで海水から検出された放射性物質について、直接の流入や空気中を漂っていた物質が落ちたことに加え、土壌から雨で放射性物質が流れた可能性に言及している。

 23日未明に福島県内で最大震度5弱の地震があったが、原発への影響は確認されなかった。1~3号機の原子炉への注水も、止まることなく継続している。
by nsmrsts024 | 2011-04-23 22:41 | 朝日新聞・綜合、政治

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