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5月7日(土)・・・岩手訪問の両陛下、上空から見た被災地の惨状に心痛める

6日、岩手県を訪れた天皇、皇后両陛下は、上空から被災地の状況を視察した。同乗した達増拓也・同県知事によると、両陛下は、住宅や港湾などの具体的な被害状況を熱心に尋ねた。

 大槌町の上空では、1997年に同町で開催された「全国豊かな海づくり大会」に訪れた思い出を話しながら、「私たちが泊まった場所はどこでしょうか」「町役場はどこですか」などと質問。かつての様子との変わりぶりに心を痛めていたという。

 98人が避難生活を送る市立釜石中学校では、佐野真貴子さん(60)が「海づくり大会」で両陛下が訪れた際に沿道から撮った写真を見せた。天皇陛下は「大槌も大変な被害を受けたそうですね」「体をどうか大切に」と語りかけた。当時、地元のハマギクの種を皇居に持ち帰ったといい、皇后さまは「たくさん花が咲きます」と話した。

 同中学を後にする際には余震があり、直前まで言葉を交わしていた理容業の松田節子さん(74)が、驚いてとっさに皇后さまの手を握った。皇后さまは、手を添えて「大丈夫ですよ」と声をかけた。

 116人が身を寄せる宮古市民総合体育館では、母親を火災で亡くした山田町の佐々木文子さん(39)がスナップ写真を遺影として置いていた。両陛下は「この方は?」と尋ね、写真に見入って「本当に残念なことでしたね」といたわった。佐々木さんは「母も(両陛下に)お会いできてよかったです」と応えた。

 皇后さまに「大丈夫ですか」と声をかけられた中播テルさん(71)は、緊張のあまり声が出なかった。すると、皇后さまはそっと中播さんの手を握った。中播さんは「柔らかくて温かい手。うれしくて、涙がでました」。

 両陛下の避難所訪問は6回目で、東北の被災地訪問は宮城県に続いて2回目。震災2カ月を迎える11日には福島県を訪れる。
by nsmrsts024 | 2011-05-07 07:54 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


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