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5月29日(日)・・・2カ月半遅れの卒業式 福島出身者「晴れ姿見せられた」

東京都千代田区の共立女子大学・短大で29日、2010年度の卒業式があった。3月15日の予定だったが、東日本大震災で約2カ月半延期されていた。雨の中、卒業生の約7割にあたる約1千人が集まり、友人や先生らとの久しぶりの再会に歓声をあげていた。

 震災で式を中止した大学もある中、「社会に出るための大きな儀式。けじめでもある」と開催を決めた。

 福島県双葉町出身の小野田憲子さん(22)は黒いスーツで臨んだ。親が準備した着物は、東京電力福島第一原発の事故の影響で、実家に置いたまま。

 原発事故の発生後、妹と2人暮らしだった憲子さんの都内の自宅に、両親と母方の祖父母の計4人が身を寄せてきた。2LDKで約1カ月、6人で生活した。

 両親は福島県内の仮設住宅に入居し、母方の祖父母は別の施設に移った。妹との2人暮らしに戻り、社会人として新たな生活を送る。しかし今月、福島県内の避難所で父方の祖父が肺炎を悪化させて亡くなった。慌ただしさと不安の中、迎えた式だった。

 卒業式には母が福島から来てくれた。「久々の学校で友だちにも会えたし、何より母に晴れ姿を見てもらえて本当によかった」と顔をほころばせた。
by nsmrsts024 | 2011-05-29 21:49 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


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