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12月24日(土)・・3.11東日本大震災から・・・八戸のウミネコ、震災後に自立? 津波被害の港から沖へ

人間からのエサに頼っていたウミネコが、東日本大震災後変わり、「自立」しつつあることが、名古屋大環境学研究科の依田憲准教授らのグループの研究で分かった。行動範囲が、人からエサを得ていた場所から沖合中心に変わった。

 依田准教授らは、青森県八戸市にあるウミネコ繁殖地「蕪島(かぶしま)」を対象に調査。5~6月の繁殖期に、ウミネコの背中に全地球測位システム(GPS)やカメラがついた小さな記録計を付けて行動を記録した。2010年は45羽、震災後は21羽からデータを回収した。

 その結果、10年では、夜間は沖合で漁船の照明に寄ってくる魚を狙う一方、昼間は水田の昆虫のほか、港周辺の市場、水産加工場や食肉加工場のゴミ、民家などで人がくれるパンくずなどを食べていた。

 ところが、震災で水産加工場や食肉加工場などがあった沿岸部は、津波で大きな被害を受け、防波堤も大破した。ウミネコの行動範囲は海が中心となり、人からエサをもらえる地域での行動が極端に減った。

 依田准教授は、「ウミネコをとりまく生態系が今後、どうなるのか引き続き調べたい」と話している。
by nsmrsts024 | 2011-12-24 13:12 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


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