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12月12日(水)・期待される創薬つくりに自ら負担を掛けすぎないで山中さん、安倍さんに相談してみれば

[山中さん、色紙に「初心」 授賞式から一夜明抱負]
【ストックホルム=下司佳代子】ノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥・京都大教授(50)が授賞式から一夜明けた11日朝、ストックホルムで記者会見した。「今日は科学者として仕切り直しの朝だと感じている」と話し、「iPS細胞(人工多能性幹細胞)を創薬に役立てるという応用に向けて、これまで以上に力を入れていきたい」と抱負を語った。

 山中さんは一連の行事について、「研究はマラソンとよく似ている。今回は、栄養補給のような意味があった」と振り返った。

 今年の漢字を一文字で表すなら「驚」と答え、「ノーベル賞受賞を端的に言うと『びっくり』です」と説明。会見場にあった白板に書いてほしいと言われて「ちょっと練習しないと。間違えると子どもたちに悪影響があるので、やめておきます」と話し、笑いを誘った。

 また、色紙にサインを求められて「初心」と書いた。「研究者を目指した最初の日に戻ったつもりでまたやりたいと思います」

 ノーベル財団へのあいさつや大学での講演などの予定があり、あと数日ストックホルムに滞在する。一方で「論文を査読する仕事の締め切りが過ぎている。待ったなしの仕事を一生懸命やっていきたい」と先も見据えていた。

    ◇

■山中さん関連の漢字が人気

医師が選ぶ今年の漢字一文字を、医師向けコミュニティーサイト・メドピアが募ったら、ノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥教授関連の言葉が上位を占めた。

 11日の発表によると、1位は再生医療の「再」で、2位はノーベル賞の「賞」、3位は人工多能性幹細胞の「幹」。この三つで回答総数(2492人)の約2割を占め、「2012年が再生医療元年であることを印象づけた」とした。

 なお、毎年の世相を表す日本漢字能力検定協会の

「今年の漢字」が12日、発表される。昨年は「絆」だった。















3.11東日本大震災と福島第一原発爆発事故から1年と9ヶ月
千年に一度の巨大津波と66年後にまた起きた人間が発する核災害の記録
(東日本大震災と放射能人災からの1年間を顧みる)


[2011年3月22日]・・・「まさか、ここにまで」指定避難所にも津波の牙 宮城
津波は安全なはずの指定避難場所をものみ込んだ。役場の支所や学校、高台……。「まさか、ここにまで」。想定外の大津波は、自治体の指示に従って避難した多くの人の命すら、奪った。

 宮城県石巻市の北上川の河口に面した同市北上総合支所は、津波に備えて5年前、新築された。想定されていた津波の最高水位5.5メートルより1メートル高い土地に建て、避難場所にも指定された。しかし、2階の屋根を超える大波で全壊。支所に身を寄せたお年寄りら49人のうち、市職員2人と児童1人の計3人だけが生き残った。市職員の牧野輝義さん(42)は「避難は完璧だったが、津波の力がそれを上回った」。残る職員2人は被災住民対応にあたっている。

 指定避難場所だった同県東松島市の野蒜(のびる)小学校体育館でも数十人が亡くなった。「水が流れ込み、渦にお年寄りが巻き込まれていった」。2階観覧席にいた女性は津波が来たときの光景を語る。

 震災のあった11日、海岸線から約1.3キロ離れた学校には住民が続々避難して来た。お年寄りや子供ら約300人がマットに座り、ひと息ついたとき、濁流が入ってきた。人々は舞台や2階観覧席に上る階段に向かったが、お年寄りらは取り残された。避難した女性は「体育館にいれば安全という意識があった。これほど大きな波が来るとは思わなかった」と話した。

 同県七ケ浜町の岡本八朗さん(77)は揺れの後、町内に流れた「大きな津波が来ます。高台に逃げてください」との放送で避難。海岸から約100メートル離れた、10メートルほどの高台にある指定場所に向かった。近所の人ら約15人が集まった。高台に着くと大阪に住む長男から「大丈夫か」と電話が入り、「避難場所にいるから大丈夫」と伝えた。
しかし、眼下の道路には海水が流れ込み、次の瞬間、高さ5~6メートルの防波堤を超えてきた波にのみ込まれた。岡本さんは九死に一生を得たが、家は流され、3年前に亡くなった妻の写真すら失った。「何も残ってないんだよ。涙も出ないよ」と避難先の体育館でつぶやいた。(千種辰弥、沼田千賀子、山本奈朱香)
by nsmrsts024 | 2012-12-12 07:30 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


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