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8月7日(水)・・・

海に汚染水1日300トン 福島第一原発 国費で対策
東京電力福島第一原発の建屋近くの地下水から高濃度の放射性物質が検出されている問題で、政府の原子力災害対策本部は7日、1日あたり推定300トンの地下水が放射性物質で汚染され、海に流出しているとの試算を明らかにした。東電による汚染水対策は破綻(はたん)しており、政府は国費を投入して対策に乗り出す方針を固めた。

 資源エネルギー庁によると、福島第一原発では山側から海側に1日約1千トンの地下水が流れ込んでいるという。このうち、原子炉建屋などへ約400トンが流れ込んで汚染水になっているとしていた。

 しかし、試算では、残り600トンの地下水のうち300トンが建屋周辺の汚染土壌の影響で汚染水となり、海に流れ出ているとした。漏れ始めた時期は特定できず、事故直後からずっと漏れ続けている可能性も否定できないという。残りの300トンは汚染されずに海に流れているとみられる。















3.11東日本大震災と福島第一原発爆発事故から2年と4ヶ月
千年に一度の巨大津波と66年後にまた起きた人間が発する核災害の記録
(東日本大震災と放射能人災からの直後の1年間を顧みる)





[2011年9月1日]・・被爆語り部・渡辺司さん死去 修学旅行生5万人に伝える
全国の修学旅行生らに一人芝居で被爆体験を伝えてきた語り部、渡辺司(わたなべ・つかさ)さんが8月31日、膵臓(すいぞう)がんのため、亡くなった。79歳だった。通夜は1日午後7時、葬儀は2日午後1時から長崎市光町7の1のメモリード典礼会館で。喪主は妻妙子(たえこ)さん。

 13歳の時、爆心地から1.6キロの自宅で被爆し、戦後は小学校教諭を務めた。被爆体験は半世紀近く秘めていたが、定年退職の間際、教え子に請われたのをきっかけに語り部の活動を始めた。一人芝居は1995年から16年で計237回上演、5万5千人以上の修学旅行生らが鑑賞した。

 今年5月に末期がんであることが分かった後も舞台に立った。広島、長崎の原爆忌を前にした8月5日、初めて長崎市内の中高生だけを対象に上演したのが最後になった。


[2011年9月2日]・・警戒区域、最大値は139マイクロシーベルト 国の調査
国の原子力被災者生活支援チームは1日、東京電力福島第一原発事故による警戒区域と計画的避難区域にある約2700地点の放射線量を公表した。最も高かったのは原発から南西約1キロの大熊町夫沢で、毎時139マイクロシーベルトに達した。北西方向に高線量の地域が広がる傾向はこれまでと変わらなかった。

 9市町村にまたがる原発から20キロ圏内の警戒区域と、その外側の計画的避難区域について、7月4日~8月20日に2696地点で放射線量を測定した。

 警戒区域での地上1メートルの最高値は、原発から南西約1キロの大熊町夫沢の毎時139マイクロシーベルト。地上1センチでは、西約4キロにある双葉町松迫(まつざく)の毎時368マイクロシーベルトにのぼった。一方、原発から北側の海岸沿いでは2~3キロ離れた段階で、毎時1マイクロシーベルト以下になる傾向があった。


[2011年9月2日]・・・菅首相、官邸去る 「震災、しっかり対応できた」
野田新内閣の発足を前に、菅直人首相が2日午前、約1年3カ月過ごした首相官邸を後にした。在職日数は452日。菅氏は「一番厳しい3月11日の大震災と原発事故に対し、本当にみなさん、しっかりした対応ができた」とあいさつし、職員をねぎらった。

 菅氏は午前8時40分に官邸入りし、同9時には執務室を後にした。玄関ホールで待ち構える職員や警護警察官(SP)と次々に握手。「なるべく官邸には足しげくこないようにする。本当にお世話になりました」と笑顔で語り、女性スタッフ2人から花束を受け取った。枝野幸男官房長官や仙谷由人官房副長官らも見送った。約40分後、野田佳彦新首相がやや緊張した面持ちで官邸に入った。


[2011年9月3日]・・野田首相「復興と原発対策を最優先」 新内閣発足
民主党と国民新党による野田連立内閣が2日、正式に発足した。野田佳彦首相は組閣後の同日夕、首相官邸で記者会見を開き、東日本大震災の復興と東京電力福島第一原発事故の収束を「最優先の課題」と位置づけた。ただ、復興財源となる臨時増税の時期については「経済情勢はよく勘案しなければならない。何が何でも原理主義ではない」と語り、明言を避けた。

 首相は党内の各グループから閣僚を起用し、党内融和に最大限配慮した組閣となった。首相としては政権基盤を固めたうえで、自民、公明両党との協力関係を進める考えだ。

 首相は会見で、復興対策の進め方について「復興基本方針と復興基本法に基づいて対応することが筋」と述べ、復興財源として所得税などの臨時増税をめざす姿勢を示した。具体論については「来年にするかどうか、スタート時期、償還期間、多様な選択肢の中から出てくるものを選び取っていきたい」と述べるにとどめた。


[2011年9月3日]・・おいしさも安全もPR 福島産早場米、都内でも販売
東京都江戸川区にある福島県のアンテナショップ「ふくしま市場」で3日、同県産の早場米の販売が始まった。東京電力福島第一原発事故による消費者の不安を拭おうと、生産農家も店頭で安全をPRした。

 イトーヨーカドー葛西店にある同ショップで販売されたのは「五百川」と「瑞穂黄金」の2品種。5キロ入りの袋が平積みにされた脇に、放射性物質が検出されなかった県の検査結果を示す紙を張り出した。炊きたてのご飯も試食用に準備し、買い物客らに勧めた。

 販売されたコメの生産農家の一人、本宮市の後藤正人さん(31)は、県の検査に加えて独自に民間の機関に依頼し、安全を確かめたという。「できる手は尽くして安全でおいしいお米を作った。なんとか理解して買ってほしい」と話した。


[2011年9月4日]・・福島の野生キノコ、基準の56倍セシウム
福島県は3日、同県棚倉町の山林で採取した野生のキノコ、チチタケから国の基準値(1キロあたり500ベクレル)の56倍にあたる2万8千ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。県は同日、同町や出荷業者に対し、同町のチチタケを含むマツタケなどの「菌根菌類」について、摂取と出荷の自粛を要請した。

 県によると、野生キノコの摂取自粛の要請は初めてという。


[2011年9月6日]・・コメ放射性物質調査 岩手県でも開始 南部の5市町対象
収穫前のコメを対象とした放射性物質の予備調査が5日、岩手県でも始まった。空間放射線量が毎時0.1マイクロシーベルトを超える奥州市や一関市など県南部の5市町が対象。8日からは県内全域で収穫後の本調査を始める予定。

 奥州市江刺区の水田では、県職員らが「ひとめぼれ」を20株刈り取った後、脱穀した。乾燥ともみすりを経た玄米を検査機関に送る。9日に検査結果が判明する見通しだ。

 本調査で1キログラム当たり500ベクレルを超えた場合、旧市町村単位で出荷が制限され、廃棄処分される。県は9月中に全調査結果をホームページなどで公表したいとしている。



[2011年9月6日]・・原発新規立地めぐる交付金、浪江町も辞退へ 町長が明言
東北電力が新規立地を目指している「浪江・小高原子力発電所」(福島県)をめぐり、建設予定地の同県浪江町が今年度、「電源立地等初期対策交付金」を受け取らない方針を固めた。馬場有(たもつ)町長(62)が5日、朝日新聞の取材に「県が復興ビジョンで脱原発を目指す中、私も今、受け取るべきではないと考えている」と語った。

 同交付金をめぐっては、同じく立地自治体の南相馬市も既に受け取りを辞退し、建設反対の姿勢を明確にしている。

 同交付金は、発電所の建設や計画が進む自治体に国から配分される電源三法交付金の一つ。立地が可能かどうかの調査を開始した時から交付され、浪江町は1984年度から昨年度まで毎年受け取ってきた。今年度分約8700万円は10月中に申請する必要がある。
by nsmrsts024 | 2013-08-07 04:34 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


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