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10月24日(金 )・・・東日本大震災から3年7ヶ月と13日

3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から3年と7ヶ月
1000年に一度の巨大津波と66年後にまた人が起こした核災害の記録
(東日本大震災と放射能災難から直後の1年間を顧みる)



2011年3月25日(金)・・・安全だったはずの小学校 思い出の品、今も捜す校長
北上川沿いに立っていた宮城県石巻市立大川小学校。津波は川をさかのぼり、子どもたちをのみ込んだ。「あの日」から、2週間。多くの児童と教員を失った校長は、子どもの姿を求めて避難所を回り、全壊した校舎を訪れては、思い出の品を今も捜している。

 児童108人のうち、無事が確認されたのは31人。21人は遺体で見つかり、56人は安否が分かっていない。学校にいた教職員11人のうち、助かったのは男性教諭1人だけだった。柏葉照幸校長(57)は午後から年休で不在だった。

 地震のあと、子どもたちは通学用のヘルメットをかぶり、校庭に整列していた。「点呼をしていた。避難しようとしてたんじゃないか」。地震の後、2人の孫を同校まで迎えに行った男性は言う。避難所にも指定されている小学校は、安全な場所のはずだった。

 そこへ津波が来た。北上川を河口から5キロもさかのぼり、小学校の屋根を越えた。

 学校への道は通れなくなり、親たちは何が起きたか分からなかった。

 「孤立しているけれど、大丈夫だと聞いていた」。佐藤すえ子さん(37)は、長女の未空(みく)さん(6年)、長男の択海(たくみ)君(3年)が翌日には戻ると思っていた。「寒い中、一緒にいてあげられないなんて」。停電の闇の中、眠れないまま朝を迎えた。

 だが翌日、子どもたちの遺体が見つかり始めた。22日までに、山の方で未空さんが、校内で択海君も見つかった。小学校のさらに上流でも家は水没し、近くの郵便局も駐在所もすべてが流されていた。

 18日には卒業式が開かれる予定だった。震災の前に未空さんの中学の制服が届き、「似合うかな」と話していた。結局、袖を通さないまま、服だけが津波を免れた高台の家に残った。
 「地震が起きたのが土曜か日曜だったら。津波がくるのがもう1時間遅かったら……。みんな家に帰っていたのにと思うと悔やみきれない」

 あの日、柏葉校長は、大きな揺れのあと、すぐ学校に向かった。だが、堤防の上の道路は決壊で消えており、たどりつけなかった。

 地震から2週間。子どもたちの持ち物が、次々と掘り出された。波の引いた橋のたもとに、ランドセルやヘルメット、習字道具、アルバムなどが集められている。未空さんの写真と択海君の作文も出てきた。そして、小さな遺体も1体、また1体と見つかっている。

 毎日来ているという男性(42)は、長女(6年)と長男(3年)が同校に通っていた。遺体で見つかった娘は、中学入学を前に、祖父母から自転車を贈られて喜んでいた。「でも、1回しか乗せてあげられんかった」。ヘルメットが見つかった息子の行方は今も分からない。

 寒さが少しゆるんだ24日も、柏葉校長は倒壊した校舎の土砂をかき分けていた。ひしゃげた教員用のロッカーから、女性もののジャケットが出てきた。用務員の女性と「さやか先生のよ」「そうだね」と言いながら、大事そうにくるんで持ち出す。

 「きれいな学校だったんですよ」。柏葉校長はうつむいて話す。「子どもたちが笑顔をどう取り戻せるだろうか、と思うんです。子どもたちの居場所になる場所をつくってあげたいんです」と言う一方で、「あの日から何日たったのかなんて、よく分からないんです」とも。

 約10キロ離れた同市立飯野川第一小では、大川小の仮の職員室や教室が置けるようにと検討がすすんでいる。でも、心は新学期に向かわない。これからも校舎のあった場所へと向かうつもりだ。(荻原千明)





2011年3月25日(金)・・・企業に夏休み分散要請へ 経産省、電力需要抑制狙い
 経済産業省は、東京電力管内で予想される夏の電力不足対策として、企業に夏休みの分散化を要請する方針を固めた。1年で最も高くなる夏場の電力需要のピークを抑え、電力の供給量を上回って起きる大規模停電を避けるのが狙いだ。批判の多い計画停電(輪番停電)の軽減も見込む。

 経産省や東電によると、東電管内の通常の夏の電力需要は、最大で6千万キロワット前後。これに対し、今夏の供給能力は、福島第一原子力発電所などが使えないため、最大でも5千万キロワット程度にとどまる。

 例年、需要のピークは、企業が一斉に夏休みに入る盆休みを挟んだ7月末~8月上旬か8月下旬の昼間になる。工場が操業しているほか、家庭やオフィスビルの冷房使用も重なる時間帯だ。

 そこで、経済団体や各企業に(1)夏休みを盆休みに集中させない(2)日数そのものを長くする、といった対応を要請する。具体的には自動車、家電など業界ごとに日程調整する案が有力だ。

 電力需要の内訳は家庭が5割で工場などの産業用が3割、ビルや商業施設などの業務用が2割。家庭での節電呼びかけも必須だが、産業・業務用の電力使用時期を分散すれば、需要のピーク値を確実に引き下げられると見込む。

 休暇日程は各企業の労使協議で決まるため、労組側への要請も必要になる。大手企業が日程をずらせば、下請け企業も同様に生産態勢を変えなければならず、実施に向けては曲折も予想される。

 電力需給対策を巡っては、第一次石油危機当時の1974年、火力発電所の燃料を節約するため、政府は電気事業法に基づいて大手企業などに電力使用を制限した。今回は「電力使用の『総量規制』より、休暇分散などで電力使用の集中を防ぐ『ピークカット』の方が有効」(資源エネルギー庁幹部)としている。(小暮哲夫)
















[世界と日本・今日この頃]

文化勲章にノーベル賞の天野さん・中村さんら7人
政府は24日、今年のノーベル物理学賞の受賞が決まった名古屋大教授の天野浩氏(54)と米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授の中村修二氏(60)、人形浄瑠璃文楽の人間国宝の竹本住大夫(すみたゆう)氏(89)=本名岸本欣一=ら7人に文化勲章を贈ることを決めた。文化功労者に、日本女子プロゴルフ協会相談役の樋口久子氏(69)や漫画家のちばてつや氏(75)ら17人を選んだ。天野、中村両氏は文化功労者にも選ばれた。文化勲章の親授式は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は同4日に東京・虎ノ門のホテルオークラ東京で行われる。

 ほかに文化勲章を受けるのは、作家の河野多恵子氏(88)=本名市川多恵子=、分子組織化学の国武豊喜氏(78)、経済理論・経済学説史の根岸隆氏(81)、洋画家の野見山暁治氏(93)。竹本氏は人形浄瑠璃文楽の分野で初の受章。天野氏らとノーベル物理学賞を受賞する名城大教授の赤崎勇氏(85)は2011年に文化勲章を受けている。

 文化功労者は指揮者の秋山和慶氏(73)、作家の黒井千次氏(82)、印度学・仏教学の川崎信定氏(78)、洋画家の絹谷幸二氏(71)、労働経済学の小池和男氏(82)、比較経済史・歴史人口学の斎藤修氏(68)、宇宙物理学・宇宙論の佐藤勝彦氏(69)、邦楽の常磐津英寿氏(87)、酵素学の田中啓二氏(65)、能楽の宝生閑氏(80)、生化学の山川民夫氏(93)、有機金属化学の山本明夫氏(84)、作曲家の湯浅譲二氏(85)が選ばれた。
by nsmrsts024 | 2014-10-24 05:38 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


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