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1月10日(土)・・・東日本大震災から3年9ヶ月と29日

3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から3年と9ヶ月
1000年に一度の巨大津波と66年後にまた人が起こした核災害の記録
(東日本大震災と放射能災難から直後の1年間を顧みる)



2011年3月28日(月)・・・原発周辺、避難指示圏内になお60人 朝日新聞社調べ
福島第一原発の20キロ圏内には、1号機で水素爆発が起きた12日に避難指示が出され、警察庁は15日、「全員が避難を完了した」としていた。だが、朝日新聞が27日、20キロ圏内にかかる10市町村に確認したところ、7市町村が圏内に残留者がいると答え、少なくとも60人余がとどまっていることがわかった。

 福島県警は、避難指示直後から第一原発の近くに立ち入れないよう主要道路に警察官を配置している。このため、市街地での残留者の大半は指示の段階からずっと圏内にとどまっているとみられる。一方、農村部には集落に通じる小道が多く、田村市や葛尾村などでは残留者が出入りしている形跡もあったという。

 こうした状況のなか、各自治体は陸上自衛隊や地元消防に協力を依頼。安否の確認と避難の説得を続けている。

 各自治体によると、残留者の多くは身内を介護している人や、酪農をしている人。「寝たきりの親は介護が必要で避難所生活に耐えられない」「餌をやらないと牛が死んでしまう」といった理由で避難を拒んでいる。

 避難指示は「首相は市町村長と知事に対し、避難のための立ち退きや屋内退避の勧告、指示を行う」とした原子力災害対策特別措置法の条文に基づく。各自治体は「法的な強制力がないので、強く拒否されれば打つ手がない」と説明する。

 圏内のほとんどの地域で、電気やガスなどのライフラインが止まっている。各自治体は、生存が確認できた世帯には食料を届けているが、最多の34人がいる南相馬市は「説得に応じて避難した人たちとの公平性を欠く」として、説得以外の対応はとっていない。ただ当面の食料があることは確認できているという。
県は「残留者の総数はつかんでいない」としている。26日には、富岡町で寝たきりの高齢者や重病人のいる3世帯5人が発見され、病院に搬送される人も出た。町内は電話がつながらなくなっており、この5人については、情報が寄せられるまで町が所在を確認できていなかった。こうした例からみて、なお未確認の残留者がいる可能性もある。

 ただ、圏内の市町村の多くが役場機能を移転させていることもあって情報収集が難しい状況。自治体側からは、国の主導による確認や説得の作業を求める声が上がっている。(小林誠一)




2011年3月28日(月)・・・2号機汚染水、15分で被曝上限 放射能大量流出の恐れ
経済産業省原子力安全・保安院と東京電力は27日、福島第一原子力発電所(福島県大熊町、双葉町)の2号機タービン建屋地下にたまった水の表面から毎時1千ミリシーベルト以上の強い放射線量を計測したと発表した。作業員の被曝(ひばく)線量の上限は250ミリシーベルトで1時間で4倍の量を浴びる計算になる。同原発でこれまで測定された線量では最大の値だという。炉内の燃料が崩壊し大量の放射性物質が漏れ出た可能性が高い。

 保安院や東電によると、2号機タービン建屋のたまり水の表面で26日、毎時1千ミリシーベルト以上を計測した。測定作業ですぐに針が振り切れたため、測定員は測定を中止して退避した。シーベルトは、放射性物質の種類ごとにエネルギーが違うことなどを考慮した人体への影響を示す単位。今回の作業のために100ミリシーベルトから緩和された250ミリシーベルトの上限に達しないようにするにはその場に15分といられない。

 また、26日に採水し調べたところ、高い放射能のヨウ素131やセシウム137などを計測した。さらに、半減期が53分と短いヨウ素134についても、炉内の冷却水より1千万倍強い濃度を検出したと27日午前にいったん発表した。このため炉内で部分的に核分裂反応が続いている可能性があるとの見方も出た。だが原子力安全委員会からの指摘もあり測り直したところ、実際は検出できないほど低い濃度だったとわかり、28日未明に訂正した。1号機と3号機のたまり水で計測した放射能の値も再度確認するという。

 2号機の水は、何らかの形で回収する計画だが、ポンプの復旧などに向けた電源ケーブルの敷設作業に支障が出る可能性がある。

 24日に3号機タービン建屋地下のたまり水で作業員3人が被曝。他号機のタービン建屋でも水が見つかり、東電が調べていた。3号機で事故後に検出したのは390万ベクレルで、通常の炉内の水の1万倍。26日時点で1号機、3号機は通常の千倍程度だった。

 検出された放射性物質には燃料が核分裂してできる物質が含まれていた。半減期が8日と短いヨウ素131などが多量に含まれることなどから、保安院は、炉から取り出して時間が経っている燃料のプールより、原子炉から漏れ出た恐れが強いとみている。

 2号機は炉心の水位が低い状況が続き、格納容器につながる圧力抑制室が爆発で壊れた疑いがある。燃料や放射能の閉じこめ機能の損傷が進んでいる可能性がある。

 このほか、東電が26日午後2時半に福島第一原発放水口付近で採取した海水から、安全基準の1850.5倍の濃度にあたるヨウ素131が検出された。前日の1250.8倍に比べ、増加傾向にある。保安院は「健康被害を心配する状況ではない」としているが、汚染源や推移を注視している。

 2号機では25日、原子炉建屋の搬出口付近の屋外で水が流れた跡が見つかり毎時15ミリシーベルト程度を計測した。タービン建屋の水や、海水の汚染との関連は不明。








[世界と日本・今日この頃]

2カ所を同時制圧、容疑者射殺 目撃者「あっという間」
フランスで9日、連続して起こった2件の人質立てこもり事件は、捜査当局がほぼ同時に制圧し、終結した。容疑者計3人が殺害される一方、人質4人も犠牲になった二つの事件現場ではそのとき何が起こったのか。


 週刊新聞の襲撃事件で指名手配されたサイド・クアシ(34)と、弟のシェリフ容疑者(32)は、パリの北東の印刷工場に立てこもっていた。

 現地時間9日午後4時55分(日本時間10日午前0時55分)ごろ、立てこもり現場から2度の大きな爆発音が響いた。直後に、散発的な銃声が聞こえた。

 捜査当局によると、正午ごろから両容疑者の携帯に連絡をとったが返事はなく、午後5時前になって、工場の正面玄関のドアが数分間少し開いた状態になったあと、急に両容疑者が銃を撃ちながら工場を出てきたという。

 特殊部隊は、2人を拘束するために手投げ弾で応戦したが、両容疑者が発砲を続けたため、射殺した。工場内には、ロケットランチャーや手投げ弾10個、カラシニコフ銃、拳銃2丁が残されていたという。人質は無事だった。

 工場から約200メートル離れた場所にいた地元紙の記者アルノー・デバストさん(46)は容疑者射殺の少し前、現場に近寄ろうとしたが、緊迫した様子の警察官から「早く出ろ。自分の安全のためだ」と引き留められた。数分後、大きな爆発音と銃声が何度か聞こえた。「5分ぐらいで、あっという間に終わった」と驚いた。
by nsmrsts024 | 2015-01-10 09:49 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


by nsmrsts024