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2016年5月6日(金)・東日本大震災から5年1か月と25日

3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から5年と1か月
1000年に一度の巨大津波と66年後にまた人が起こした核災害の記録
(東日本大震災と放射能災難から直後の1年間を顧みる)
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3.11東日本大震災      津波 189


2011年4月8日(金)・余震の大停電なぜ? 送電線、跳ねるように揺れて…
今回の大きな余震で、東北電力管内では全体の7割にあたる約400万戸が停電した。東日本大震災とほぼ同じ規模の大停電がなぜ、起きたのか。

 東北電によると、8日午前3時には青森、岩手、秋田3県の全域、宮城県の7割、山形県の8割、福島県の一部で停電した。大震災ではピーク時に440万戸が停電したが、その後の復旧で16万戸まで減らしたところで大停電が再び起きた。

 今回の大停電の直接の原因は、地震で送電線が跳ねるように揺れ、電線同士や地面と触れてショートしたためとみられる。

 八戸、能代、秋田の各火力発電所も停止したが、機器類はほぼ問題なかったため、設備の点検後に次々と立ち上げることができた。このため、東北電は送電設備の障害が主因と推測している。

 送電網は1カ所が断たれても別のルートを回って電気を届けられる場合が多い。点検で問題がなければ、停電は早期に解消できそうだという。

 ただ、今回の大停電には遠因もある。東日本大震災による発電所の被災だ。基礎的な供給力の東通、女川の各原子力発電所は、停止したまま再開の見通しが立っていない。宮城、福島両県にある太平洋岸の大規模火力発電所も津波で被災し、少なくとも今夏までの復旧は無理だ。

 電気は、瞬間ごとに需要と供給が合わないと送れない。今の東北電の供給力は正常の半分の1100万キロワットほど。わずかな供給力の喪失でバランスを崩し、大停電につながりやすい状況にある。(中野和郎)



[2016年、世界と日本・今日この頃]

[2016年5月6日]
被災した子ども、息長く心のケアを 甘えや不安感強く

熊本県を中心にした一連の地震では、子どもたちも多く被災しました。専門家はこれまでの大震災の経験も踏まえ、息の長い心のケアの必要性を強調しています。

 熊本県益城町の避難所に隣接した子どもの遊び場。息子(2)を連れた女性(44)は「地震の後、甘えがひどく、きかん坊になった」と話す。以前はおもちゃを小さな子同士で取り合うと、譲ることもあったが、今は渡さなくなってしまったという。

 約850人の被災者が寝泊まりする益城町の総合体育館。川原美枝さん(34)は、小4の息子(10)と小2の娘(7)の心のケアについて考え出していた。大きな音がしたり、余震の揺れを感じたりすると、「すごく恐怖を感じるみたい。敏感になっている」。娘は地震以降、手をつないでいないと不安がるようになった。

 子どもは災害時に何が起こっているのか理解しにくく、今後どうなるかの見通しも立てにくいため、大人に比べてストレスの度合いが高いとされている。

 「大きな災害の後、子どもがいつもと違う様子を見せるのは当たり前です。あわてて病院に行く必要はありません」。日本小児心身医学会の災害対策委員会の委員長で、阪神淡路大震災などで子どもの心のケアにあたった医師の北山真次さんは、こう話す。

 地震後の子どもには、赤ちゃん返りなどが生じることがある=表。北山さんは、甘えが強くなるのは、親との信頼関係を確認して、安心したいと思っているからだという。こうした反応は自然なことで、安心できる状況になってから数週間でなくなることが多い。ただし、全く食べなくなったり、夜泣きや悪夢で睡眠不足になったりした場合は、子どもの心の問題に詳しい医師に相談するよう助言する。

■数年たって怖がる例も

 震災直後は我慢してきた恐怖や不安感が、何かをきっかけに表れることがある。東日本大震災時、子どものケアに携わった日本ユニセフ協会の本田涼子さん(臨床心理士)は、「状況が落ち着き、安心したときに症状の出る子どももいる」と中長期的なケアの必要性を訴える。

 本田さんによると、東日本大震災の2年後にお風呂で突然泣き出した小学校高学年の子がいた。きょうだいで、不安定だった子が落ち着いた途端、もう一人の子が不安定になった例もあった。「周囲の大人は『なんで今ごろ』『あなた何歳?』などと言わず、子どもが表現した気持ちを尊重して『怖かったよね』などと受け止めてほしい」

 兵庫県教育委員会の毎年の調査では、阪神淡路大震災の2~4年後に、配慮の必要な小中学生の数が年間約4千人と最多だった。

 今回の地震の映像などが影響を与えるケースも出ている。東日本大震災で大きな被害があった岩手県山田町の町立織笠(おりかさ)小学校では地震の翌日から、頭痛や腹痛を訴えて保健室にくる子や、落ち着きがなくなる子がいた。「テレビで緊急地震速報の音を聞いて、嫌な気持ちになった」「こっちも揺れるのかな」という子もいたという。同小は19日、家庭向けのお便りで、地震の映像で不安定になるのは当然の反応であることや、視聴時間などを親子で考えることを呼びかけた。

     ◇

■恐怖克服「遊び」に効果

 子どもの心のケアに、時期を問わず「遊び」の意義は大きい。臨床心理士の本田さんは「言葉でうまく表現できない子どもが、恐怖心や不安感、体験したことを表し、乗り越える作業になる」と説明する。道具がなくても、遊びは替え歌や空想など工夫次第だ。マニュアル「遊びを通した子どもの心の安心サポート」(日本プレイセラピー協会作製)は、日本ユニセフ協会のサイト内「東日本大震災復興支援」(http://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/2011.html別ウインドウで開きます)に載っている。

 「地震だよー」と鉄棒を揺らすなどの「地震ごっこ」をする子もいる。益城町で遊び場「こどもひろば」を運営する国際NGOセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのスタッフ赤坂美幸さんは、こうした遊びも、「気持ちを整理したり、発散させたりしている」と話す。無理にやめさせず見守るとよい。周りに怖がっている子がいれば、その子に声かけするなどの配慮をしてほしいという。

■親が休める環境づくりを

 子どもをケアする親が休んだり、リラックスしたりできる環境も必要だ。東日本大震災についての厚生労働省研究班の調査では、被災による親のPTSD(心的外傷後ストレス障害)などが子どものメンタルヘルスを悪化させる可能性があることがわかっている。研究に参加した、国立成育医療研究センターの奥山眞紀子・こころの診療部長は「親が揺らぐと、子どもは安心できない。親へのケアや、地域全体での子育て支援が大切だ」と話す。

 益城町の遊び場で親子に接する赤坂さんも、親の疲労を心配する。ただ、泣きやまない赤ん坊を「私が見ているからお母さんは休んでて」と言って取り上げると、「自分がダメだから」と受け取られることもある。「大丈夫ですか」などと声をかけ、親のニーズにこたえることが大切だ。「ストレスを抱えた子どもをずっと見守り続けている親への敬意を忘れないでほしい」
by nsmrsts024 | 2016-05-06 05:17 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


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