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2016年12月8 日(木):都議会代表質問:「小池知事と自民」対決 泥仕合の様相

東京都の小池百合子知事は7日、都議会定例会の代表質問に臨んだ。前回定例会で事前に議会側と質問と答弁をやり取りする「答弁調整」を拒否して対決姿勢を強める小池知事に対し、最大会派の都議会自民党は詳しい質問内容を事前通告しない「意趣返し」を見せた。「知事対自民」の対決は議論が深まらず、知事就任後、初めてヤジを浴びるなど泥仕合の様相となった。

 最初に質問に立った自民の崎山知尚(ちしょう)議員は冒頭約20分、小池知事の政治姿勢や都政運営について質問を重ねた。

 都議会の代表質問では、各会派が事前に質問内容を知事側に渡し、答弁の大まかな内容や答弁者を把握する答弁調整が慣例になっていた。だが小池知事は9~10月の前回定例会で「根回しはしない」と拒否。今回は都議会公明党など他の主要3会派とは答弁調整したものの、自民は質問の大枠のみを通告して答弁を求めた。

 崎山議員は2020年東京五輪・パラリンピックの会場見直しや、小池知事が廃止を明言した都議会の「復活予算」など28項目を次々と質問。小池知事が進める情報公開についても恣意(しい)的だとして「開かれた都政とは、都合が良い情報をマスコミに流すことではない」と皮肉った。小池知事は質問を懸命に紙に書き記したが、メモできない質問も多く何度も答弁に詰まった。

 「速記者ではないので十分に(質問を)書き取れなかった」と弁明した小池知事。「(答弁の)順番が変わってもいいでしょうか」「前もって伺わないと答弁は正確さを欠く」と繰り返す態度に、自民席からは「(前回)事前調整しなかったのは知事じゃないか」と怒号も上がった。

 小池知事が答弁できたのは、28項目のうち9項目のみ。選挙公約で掲げた電線を埋設する「無電柱化」や、自身が延期を決定した豊洲市場(江東区)への移転問題に関する質問など、準備がなくても答弁可能と思われる質問にも答えることなく降壇した。

 「知事に質問したのは28問。お答えいただけなかったのが19問。事実誤認もある」。1回目の答弁後も追及の手を緩めない崎山議員。小池知事は再質問で答弁訂正を余儀なくされ、答弁漏れを指摘された19項目について事務方が急きょ用意した文書を読み上げるなど防戦に追い込まれた。

 小池知事は「知事選で都民ファーストを訴え、圧倒的多数の支持をいただいた」と応酬したものの、自民が「知事と議会の意思を反映する仕組み」とし、廃止に強く反発した復活予算については「47都道府県を調べたが、都のみがこの方式を守ってきた」と述べるにとどまった。

 一方、公明、共産党都議団、都議会民進の代表質問は答弁調整が済んでいたこともあり、小池知事はアドリブを交ぜる余裕も見せた。【林田七恵、川畑さおり、円谷美晶】



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by nsmrsts024 | 2016-12-08 05:11 | 朝日新聞・綜合、政治

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