人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2017年4月4日(火):高齢化するヤクザ、50歳超が4割 組長「持病もある」


暴力団組員の高齢化が加速している。警察庁によると、2015年末現在の組員(約2万100人)のうち、50歳以上の組員が4割を超えた。統計が残る06年以降、初めてだ。

 「持病もある。後を任せられるやつがいたら、早く引退して楽になりたいのが本音」。国内最大の指定暴力団山口組(本部・神戸市)傘下の組長(70)が漏らす。ただ、15年8月に山口組が分裂し、分派が作った神戸山口組(本部・兵庫県淡路市)との緊張状態にある中、上部団体の組長を支える役に就いていて、やめにくいという。

 警察庁によると、年代別では50代が20・0%、60代が15・1%、70代以上も6・0%に達した。06年末と比較すると、20代は12・6%から4・7%、30代は30・6%から20・0%へと、10年で激減している。一方、40代は22・1%から34・1%に増えた。

 この組長によると、11年10月までに全都道府県で、市民や企業からの利益供与を禁じた暴力団排除条例が施行された影響で、組員になろうとする若者がめっきり減った。「昔は出世すれば金が集まり、女性にもてて、いい車に乗れるという夢が持てたが、今はそんなんあらへん」

 ただ、条例のがれのための「若手隠し」も少なくないという。「組長と盃(さかずき)を交わさずグレーの状態にしておくか、交わしても公にしない『裏盃』もある。そんな時代や」

 山口組と神戸山口組の直系組長のうち、最高齢はそれぞれ80歳と79歳だ。

 ログイン前の続き関東地方の暴力団幹部も排除条例で企業や店がみかじめ料(用心棒代)を払わなくなり、組が関係する会社は取引先をなくしていったと話す。「携帯電話を契約できないし、不動産も借りられない。ヤクザのメリットはない」

 ある指定暴力団の60代の元組長も「シノギ(資金源)がない」と2年前に引退した。20年前は月に数百万円のみかじめ料を集めたが、最近はほぼゼロになっていたという。

 暴力団は新たな資金源を探す。警察庁によると、営利目的で覚醒剤を扱ったとして摘発された組員千人あたりの人数は07年の3・7人から16年の6・5人と、この10年で急増した。昨年末時点の全国の暴力団勢力(準構成員含む)は、約3万9100人。統計がある1958年以降、初めて4万人を割った。(伊藤喜之、高田正幸)



2017年4月4日(火):高齢化するヤクザ、50歳超が4割 組長「持病もある」_a0044103_14541659.jpg

   3.11東日本大震災     津波 370
by nsmrsts024 | 2017-04-04 14:59 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


by nsmrsts024