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2018年8月5日(日):

中国高速鉄道は英国で受注できるか?「人の心を揺さぶる成功がないのは事実」=中国

 高速鉄道の輸出を推進している中国は英国の高速鉄道計画の受注を狙っている。ロンドンとバーミンガムを結ぶ全長348キロメートルの高速鉄道(HS2)について、中国メディアの東方頭条は1日、「英国内では中国に建設を任せるべきか否か、議論が存在する」と紹介する記事を掲載した。

 英国の高速鉄道路線「HS2」はすでに入札が行われており、記事は「香港と中国企業のコンソーシアムおよび、英国とイタリア企業のコンソーシアム、そして、英国とフランス企業のコンソーシアムが有望視されている」と紹介。日本は過去に英国で新型高速鉄道車両を納入したが、エアコンの水漏れというトラブルを起こし、メンツを潰したと指摘し、それゆえ日本はHS2建設の受注は「難しいと考えられている」と論じた。

 一方、中国側のコンソーシアムが受注できるかと言えば、「それも一筋縄ではいかない」とし、中国側はHS2プロジェクトで「路線建設や車両製造には関われず、運営面の入札しかできないのではないか」という見方があると紹介。

 つまり、英国側は建設や車両といった高速鉄道プロジェクトの肝要な部分には中国を関わらせない可能性があるとし、「こうした見方から、英国では中国企業に高速鉄道建設を任せるべきか、意見の分岐が存在することが分かる」と主張。英国人から見て、中国側の強みは「低コストと資金力」であると主張する一方、中国高速鉄道の輸出プロジェクトではこれまで先進国において「人の心を揺さぶるような大きな成功を収めていないのも事実だ」とした。

 さらに記事は、高速鉄道の建設はコストが莫大であるだけでなく、政治への関わりや民間の関心度合いも高いとしたほか、中国の急激な発展が相手国を警戒させ、政治が「経済面の安全保障」を理由に干渉してくることも多いと主張。中国高速鉄道には強みも多いが、「中国脅威論」をはじめとした懸念が存在することは「高速鉄道の輸出におけるリスク」であると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


【大阪の中のアジア】日本を理解する若者増やしたい 大阪電気通信大学准教授、木子香さん
大阪電気通信大学四條畷キャンパス(大阪府四條畷市)の教室。学生2人が交わす中国語をネーティブの自分が聞き、正しく通じているかを確かめる試験を実施していた。直前、「私に『通じる』ことの喜びを感じてほしい」と呼びかけた。2人の気分を盛り上げようと出た言葉だった。

 今春から同大総合情報学部の准教授に就いた木子香(きしかおり)さん(54)。「3カ月で帰国のつもりでしたが、もう30年日本にいます。今は100%の日本人で、100%の中国人」と笑顔で語る。

 中国・北京出身で、教員育成を担う現在の「首都師範大学」(北京)を卒業。中学や高校の教師を志したが母校で研究職となり、教員育成の仕組みづくりなどに取り組んでいた。

 転機は、平成2(1990)年の春。結婚直後に夫が日本に転勤となり、浜松市で暮らし始めた。日本語がまったく話せず苦悩したが、その逆境を乗り越えて好機につなげた。

 来日後、知人に地元書店主催の中国語教室の講師の仕事を勧められた。喜びもつかの間、書店側は「日本語がしゃべれないのでは難しい」と断ってきた。これに納得できず、「しゃべれたら教室を持たせてくれるんですね」と中国語で言い返したところ、「持たせる」と約束してもらった。

 そして、朝から晩までテレビのトーク番組やドラマを見て、耳から「日本語のシャワー」を浴び、日本語のテキストで猛勉強を重ねた。効果が出たのは約1カ月後だった。知人に「東京に行ったことがありますか?」と日本語で何げなく話しかけると、「ありますよ」と答えてくれた。「ものすごくうれしかった。私の日本語がネーティブの日本人に通じたんです」

 これをきっかけに、教育者として人生が大きく広がっていく。書店で任された語学教室は約2年続いた。4年に夫の転勤で大阪に移り、11年になって中国人の子供たちを対象に母国語を教える学校を開いた。両親が中国語を話せるのに、子供はできないという実情を前に「子供のころから中国語を学ばなければ母国への理解を深められない」との思いがあったからだ。

 東大や京大にも子供たちを送り出した学校は、17年に閉校。その間、大阪電気通信大の非常勤講師に就き、23年には同大総合情報学部デジタルゲーム学科(四條畷市、4月からゲーム&メディア学科)講師となった。

 「絵本学」が研究テーマのひとつで、南北朝時代の武将・楠木正成の嫡男で、四條畷ゆかりの正行(まさつら)に関する絵本を制作したことも。大学では留学生の受け入れ体制づくりで中心的な役割も担ってきた。心配もある。多くの中国人留学生が、世界で通じる英語を「大言語」と表すのに対し、日本語は「小言語」と第2外国語のような目で見ていることだ。

 「日本語を選んでくれるのはひと握りだが、そんな若者を育て日本に対する理解者を増やしたい」。日本と中国の「懸け橋」を育てる挑戦は続く。(藤崎真生)

[2011.3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から7年と4ヶ月]

2018年8月5日(日):_a0044103_05104895.jpg
3.11東日本大震災 福島第一原発爆発 楢葉町 316

by nsmrsts024 | 2018-08-05 07:19 | 朝日新聞・綜合、政治

千年に一度の巨大津波と原発事故による核災害


by nsmrsts024