2018年9月19日(水):

中国、対米報復関税は6.7兆円分と発表 WTOへの申し立ても

【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が、中国からの2000億ドル(約22兆円)相当の輸入品に10%の制裁関税を来週発動すると発表したことを受け、中国は18日、以前警告していた通り、報復措置として米国からの600億ドル(約6兆7000億円)相当の輸入品に追加関税を課すと発表した。

 中国財政省によると報復関税率は5~10%で、米からの輸入品約5200品目が対象。米国の新たな制裁関税と同じ24日に発動される。

 同省は声明で「米国がさらなる関税の引き上げを推し進めるならば、中国は相応の対応を講じる」と警告した。

 さらに中国は米国との関税合戦で、世界貿易機関(WTO)に新たな申し立てを行っていることも明らかにした。

 米中両国は今年6月以降、相手国からの輸入品500億ドル(5兆6000億ドル)分に関税を課し、報復の応酬に発展。

 トランプ氏は24日発動の関税についても、中国が報復措置を取れば2670億ドル(約30兆円)相当の輸入品にまたもや追加関税を課すと警告していた。

【翻訳編集】AFPBB News

昭恵夫人は安倍政権でどんな役割を担ってきたのか? その変遷をたどる

 安倍昭恵氏は第2次安倍政権の初期、「アッキー」と呼ばれ人気抜群だった。それが森友学園問題で一変する。非難が集中し、政権は距離を置いた。昭恵氏はどんな役割を担っていたのか。そして政権に何をもたらしたのか。

*  *  *

 スーツをまとった全身黒ずくめの男性の群れの中で、空色のワンピース姿は明らかに異彩を放っていた。自民党総裁選が告示された9月7日朝、安倍晋三首相夫人・昭恵氏の姿は地元、山口県下関市にあった。集まった後援会、県会議員、市会議員を前に挨拶に立った彼女は、自分の行動と発言が発端で政権が窮地に立たされた「森友問題」に一切触れることはなかった。

「(夫は)この6年間、横で見ておりましても、本当に自分のすべてをかけて国のために頑張ってきたと思います。これまで培った経験や人脈を生かして、さらにこの国の発展のために、そして世界や地域のために全力で頑張っていくと思います」

 必勝祈願の神事では深々と頭をさげ、集まった支援者には笑顔で握手に応じた。しかし、かつて彼女が「アッキー」の愛称で呼ばれ、頻繁にマスコミに登場していた時代の輝きは影を潜めた。何しろ森友問題発覚以降、一貫してマスコミの取材を拒否し続けている。

 昭恵氏とは、どのような人物なのか。安倍政権にとっては、どのような存在なのか。ある自民党の地方幹部は昭恵氏の現在の心中をこう察する。

「リベラルの陣営からはなぜ彼女だけが『説明責任を果たさないのか』とただされ、身内であるはずの保守陣営からは、『総理の足を引っ張る自由奔放な嫁』とたたかれる。夫に帯同するのではなく、名代として一人で地方の後援会に出向く彼女の心中は、政治家の妻とはいえ穏やかではないと思います」

 2017年2月17日の衆議院予算委員会のことだ。森友学園の籠池泰典理事長(当時)が、近畿財務局との交渉時、昭恵氏の名前を引き合いに出したとする文書の存在が発覚。批判の矢面に立った安倍首相は、こう答えた。

「私や妻が(この価格交渉に)関係していたということになれば、まさにこれはもう私は、総理大臣も国会議員もやめるということであります」

 安倍政権が昭恵氏に対する態度を一変させた瞬間だった。

 この発言以前、安倍政権は「家庭内野党」を標榜し、原発再稼働や防潮堤建設に反対してきた昭恵氏の行動を容認していた。安倍首相は就任以来、自民党の党是である「憲法改正」を前面に押し出し、日本会議など右派勢力の支持拡大を図った。一方、昭恵氏は「反安倍」を謳う左派勢力を取り込む役割を果たした面があると、昭恵氏に直接会って取材した経験のあるノンフィクション作家・石井妙子氏は語る。

「当時の昭恵さんには抜群の人気と知名度があった。だから政権は選挙で昭恵氏を送り込んだのです。しかも激戦区に。安倍さんの支持者は妻が来てくれたと喜ぶ。リベラル層には、『安倍さんは嫌いでも昭恵さんは好き』という人が結構いた。彼女は目立っていましたし、『女性活躍』という政権のスローガンにも合致するので、朝日新聞などリベラル紙はこぞって彼女を持ち上げました。これは使えるなと、夫も政権も彼女の人気を利用したのです」

●首相夫人が異例の選挙応援、激戦区で遊説を続けた

 アエラにも12年から17年にかけて、インタビューや対談で何度も登場している。そして石井氏の指摘どおり、16年参議院選挙時、昭恵氏は21府県で精力的に遊説をしている。行き先はいずれも激戦区。民主党政権時、菅直人首相夫人の伸子氏や、鳩山由紀夫首相夫人の幸氏が、首相の代わりに激戦区の応援に入った例はある。しかし、自民党政権では夫の選挙区外で首相夫人が一人でマイクを握ることは極めて異例だ。しかし、森友問題が発覚すると、安倍政権は一貫して昭恵氏に責任を押しつけ黙らせたように見える。

 昭恵氏の振る舞いは、第1次政権(06年9月~07年9月)と第2次政権(12年12月~)とでは、全く別物だ。

 07年、安倍第1次政権は参院選で惨敗。首相自ら体調の悪化を理由に政権の座を投げ出す格好で辞任し、「再起は不可能」とまで言われた。以降、首相夫人ではなくなった昭恵氏は全国の神社詣でに明け暮れる。その途中でめぐりあったのが「スピリチュアル系」と呼ばれる精神世界の住人だった。彼女は自身の変化をこう述べている。

「私は神様に『私を使ってください』と祈るようになってから、いろいろなご縁をいただけるようになった。縁を大切に人と人とをつなげて大きな渦をつくり、人を巻き込んでいくことが今の自分の使命だと思っています」(16年10月、城西大学創立50周年記念イベントでの基調講演)

 昭恵氏と精神世界とのつながりは枚挙にいとまがないが、若き日の彼女を知る聖心女子学院・聖心女子専門学校の同窓生はこう語る。

「専門学校はミッション系だったのですが、当時から全くキリスト教の教義には関心がないようでした。昔から難しい理論よりも直感、感性の人。もっと言うと、勉強したことがないのかも。とにかく天真爛漫(てんしんらんまん)なんです。人からいいと言われると、疑うこともなく、それでいいと思ってしまうタイプでした」

●「夫は天の計りの中で大きな役割を与えられた」

 昭恵氏は特定の宗教を信仰しているわけではなさそうだ。ただ神道などに傾倒するグループは安倍政権の熱烈な支持層と見事に重なる。夫が再び総理の座に返り咲くことができた理由を昭恵氏は「天命」だと言ってはばからない。

「夫は天の計りの中で大きな役割を与えられた。だから私も、どこまでも主人の応援団になろう、と。そのためにも、私は主人に届かない声も主人に届けたい。別に主人に反発しているわけでなく、真逆の人の声も主人に届けたいと思っているのです」(前出の基調講演)

昭恵氏の好感度は森友問題発覚以前、夫を上回っていた。昭恵氏支持層は、主に働く女性と若い世代。その明るいキャラクターと行動力に惹かれる人が多かったという(4月20日、東京・羽田空港で撮影) (c)朝日新聞社© Asahi Shimbun Publications Inc. 提供 昭恵氏の好感度は森友問題発覚以前、夫を上回っていた。昭恵氏支持層は、主に働く女性と若い世代。その明るいキャラクターと行動力に惹かれる人が多かったという(4月20日、東京・羽田空港で撮影) (c)朝日新聞社

 こうして昭恵氏は「アッキー」へと脱皮した。この「変革」が、圧倒的な自信に満ちあふれた彼女の行動力の源泉となる。すべては天の計らい。そう信じることでしか、歴史の文脈も科学的な知見も軽々と飛び越えるあの“アッキー節”は理解できない。

 越えられなかったのは「子どもがいない」という強烈なコンプレックスだったのか。以前、地元・下関の後援者に、子どもがいないことを理由に「あんたは昔だったら、追い出されとる」などと言われて傷ついた過去を本誌(16年8月8日号)に告白している。

 こうした昭恵氏が抱える女性としてのコンプレックスを、やはり「自信」へと転換させたのは、彼女を「メンター(人生の指導者)」として慕う若者との出会いだった。

 手元に一枚の名刺がある。自宅と書かれた欄には「東京都渋谷区富ケ谷──」。その下には「090」から始まる個人のケータイ番号とメールアドレス。この住所の家主は内閣総理大臣・安倍晋三。名刺の持ち主は昭恵氏である。

 この名刺を見せてくれたのは、熊本県に暮らす30代の男性起業家。昭恵氏と出会うきっかけは「世界一周学校」という、起業家や冒険家、アーティストなどが参加し、ワークショップなどを行うイベントだった。この起業家は、自分の親よりも年の差があるのに、初対面の時から友達感覚で親しげに接してくる昭恵氏に驚いたと語る。

「昭恵さんは『自分を利用して』と言っていました。『自分はつなぎ屋』だと。自分がビジネスを通じて、社会にこう貢献したいと夢を語ると、ある有名なコンサル会社の社長を、その場で紹介してくれました。すべてがその調子なんです。だから昭恵さんと知り合うと、それまで動かなかったプロジェクトが動いたり、考えもしない出来事が起こる。毎晩のようにSNSで連絡を取り合い、彼女をメンターとして慕う若者もいます」

 彼女の名刺を持っている若者は一人、二人ではない。「あなたと出会えたのは私のお役目なの」。話し上手であり、何より酒を飲むことが好きな昭恵氏は、こうした若者と膝を突き合わせて話をし、積極的に相談に乗り援助も惜しまなかった。

 民主党政権時の幹部の一人は、昭恵氏と同じ「スピリチュアル系」と呼ばれた鳩山元首相夫人の幸氏とこう対比する。

「幸氏も『私は金星に行ってきた』などと発言して周囲を驚かせました。しかし、昭恵さんのように、自分から若者の立場にへりくだるようなことはしなかった。そこには、政治家の妻というプライドがあったんだと思います」

●「普通でありたい」の姿勢に、現代の若者は共感するのか

 前出のノンフィクション作家・石井氏は、昭恵氏が若者に寛容なのは、自分自身に子どもがいないことも関係していると断言する。

「自分には子どもがいない代わりに特別な使命を与えられている。だから自分は全ての国民
の、若者の母、つまり国母という意識があるのです。だから彼らを守り育て、時には援助をしてあげる。彼らの成長を見届けることで、昭恵氏本人も母親的な満足感を得ているのです。こうした若者たちとの出会いが彼女の自信を増幅させたのだと思います」

 森友問題が世間で注目を浴びれば浴びるほど、東京・永田町や地元・下関に昭恵氏の「居場所」はなくなった。落胆する昭恵氏を精神面で支えたのも、こうした若者だった。彼らは安倍政権の政策には全く関心がない。前出の起業家も昭恵氏には極めて同情的だ。

「森友学園の教育は偏った教育かもしれないけれども、昭恵さんは、自分の利益のために動く人ではない。だから、事件が大きく報道された後も、勾留された籠池夫妻の身を案じ、どうしてこうなってしまったのかと戸惑っていたのだと思います」

 昭恵氏とじかに対談したことのある社会学者の西田亮介氏は、評論家のように相手を批判することを嫌う傾向にある現代の若者にとって昭恵氏の「普通でありたい」というメッセージや、全く具体的ではないが「いいこと」をしているかのように見える彼女の言動への漠然とした共感があると分析する。

「昭恵氏がなぜ特別な貢献ができるのか。それは首相夫人であるから。それ以外の理由はありません。彼女の経歴を見ても過去に何かを成し遂げた形跡はない。それなのに首相夫人という立場にいることにコンプレックスを感じているのでしょう。だからあえて首相夫人らしくない印象をSNSを使って量産し、世間の共感を集めることで、自分自身を肯定しようとしたのではないでしょうか」

 友達だから。いいことをしているから。だから応援する。昭恵氏の無自覚な「公私混同」ぶりは、政府や党の人事などで身内ばかりを優遇すると評される安倍政権の体質と無関係ではないはずだ。(編集部・中原一歩)

※AERA 2018年9月24日号



[2011.3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から7年と6ヶ月]

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3.11東日本大震災 福島第一原発爆発 楢葉町 361


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by nsmrsts024 | 2018-09-19 08:39 | 朝日新聞・綜合、政治

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