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2018年8月2日(木 ):

角栄・大平墓参りの石破氏に「渡辺美智雄氏が先では」批判
政治家が大勝負に挑むとき、薫陶を受けた派閥領袖の墓前に手を合わせ、「決意」を誓うことは自民党の古き良き伝統だ。

 だが、墓参の相手や順番を間違えると、せっかくの美徳も、「どんな御利益を願ったのやら」と打算を見すかされてしまう。

 総裁選で安倍晋三・首相に「討ち死に覚悟の一騎打ち」を挑む姿勢を見せている石破茂・元幹事長は、この7月に新潟の田中角栄元首相と香川の大平正芳元首相の墓を相次いで参った。

「東京一極集中を是正し、地方に所得と雇用を作らなければならないという、角栄先生の思いを引き継いでいる」

 石破氏は角栄氏の生家の前で総裁選の“抱負”をそう語り、増税を掲げて総選挙に臨んだ大平氏の銅像の前では、「不人気な政策でも国民に問う姿勢を、政治家は学ばなければいけない」と讃えた。

 角栄氏が石破氏の「政治の師」の1人であるのは間違いない。田中派参院議員で自治大臣を務めた石破氏の父・二朗氏が亡くなった時、角栄氏はロッキード事件の被告人で“謹慎中”の身ながら鳥取へ飛び、葬儀委員長として盛大な「田中派葬」で送った。その際、銀行員だった息子の茂氏に衆院選出馬を勧め、躊躇すると「馬鹿者!」と叱咤激励して出馬まで田中派の「派閥秘書」として面倒を見た。それが、石破氏が「角栄の最後の弟子」を自任する理由だ。

 しかし、大平氏はその頃すでに亡くなっており、石破氏との接点はない。岸田派議員が言う。

「石破さんの狙いは宏池会(岸田派)の票だ。総裁選では最大派閥の細田派、麻生派、二階派がいち早く安倍首相支持を打ち出していたから、議員票を期待できるのは田中派の流れを汲む竹下派と宏池会くらいしかない。だから田中先生だけでなく、宏池会の創設者である大平総理の墓にまで足を伸ばし、岸田派にも共闘をアピールした。大平先生もあの世で“アーウー”と戸惑っているんじゃないか」

 石破氏の節操のなさに憤慨する自民党議員もいる。

「墓参りするなら、世話になった渡辺美智雄先生が先じゃないか」(ベテラン議員)

 確かに、石破氏にとって角栄氏と並ぶ「政治の師」といえるのは“ミッチー”の愛称で呼ばれた渡辺元副総理だろう。1986年の総選挙に出馬した石破氏は、同じ選挙区に田中派の先輩議員がいたことから田中派に入れず、中曽根派の大幹部だったミッチーを頼って当選後は中曽根派に所属した。

 石破氏が総裁選に向けて書き下ろした政権構想ともいえる新著『政策至上主義』(新潮新書)でも、冒頭で〈政治家の仕事は、勇気と真心をもって真実を語ることだ〉というミッチーの言葉を「私の原点」だと書いている。だが、恩人である渡辺氏の墓参りには「少なくともこの1年くらいは行っていません」(石破事務所)という。中曽根派の流れを汲む二階堂派はすでに安倍支持を決めているから、“総裁選の票にはならない”と踏んだのだろうか。

 ところで、石破氏の『政策至上主義』は発行1週間で増刷がかかり、発行部数は2万部(7月26日時点)。「手応えはある」(担当編集者)という。総裁選直前に出版された安倍首相の『美しい国へ』は約52万部、麻生太郎・元首相の『とてつもない日本』は約22万部を短期間に売り上げた。

 安倍、麻生氏の背中ははるか遠い。

※週刊ポスト2018年8月10日号



[2011.3.11 東日本大震災と福島第一原発爆発事故から7年と4ヶ月]

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3.11東日本大震災  福島第一原発爆発 楢葉町 313

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by nsmrsts024 | 2018-08-02 05:41 | 朝日新聞・綜合、政治

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